キャンパス・グランド・デザイン

キャンパス・グランド・デザイン

これからの60年を見据えたキャンパスの整備

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はじめに

グローバル・リベラルアーツ教育のモデル構築を目指して

国際基督教大学(ICU: International Christian University)は、1953年、「国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資すること」を目的に、日本初のリベラルアーツカレッジとして、東京郊外の三鷹の地に誕生しました。

そして去る2013 年、ICUは献学 60 周年を迎えました。2014年には本学の取組「信頼される地球市民をはぐくむリベラルアーツのグローバルな展開」が、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業(タイプB)」に採択されました。この構想を通じて、開学以来の日英両語による「バイリンガル・リベラルアーツ教育」をさらに発展させ、グローバル・リベラルアーツ教育のモデルを構築します。

学生と教職員が教室の枠を超えて学びあうキャンパス

ICUの特徴の一つは、構成員相互の全人的な交わりを重視する伝統です。深い森に囲まれた62万平方メートルのキャンパスには、本館(教室棟)や理学館、体育館等の教育施設はもとより、学生寮や教員住宅が点在し、学生と教職員が教室の枠を超えて学びあう環境を提供しています。このかけがえのない校地は、第二次世界大戦後の荒廃の中、本学設立の理念に賛同した多くの方々からの募金により購入されたものです。

キャンパス・グランド・デザインについて

目 的

一方、60年にわたり共に歴史を築いたキャンパスの施設には、経年による老朽化が見られるため、ICUは、次の 60 年を見据え、21 世紀のICUのリベラルアーツを実践するにふさわしい、新施設の建設および一部施設の建て替え等の基本計画策定を決定しました。この基本計画を「キャンパス・グランド・デザイン」と位置付け、これから60年かけてICUが創るキャンパスの未来像と、それに向けた短・中期の移行ステップを具体的に示しています。「キャンパス・グランド・デザイン」の設計は、日本設計および隈研吾建築都市設計事務所に委託、この設計に大学教職員が参画しました。

過去と現在、未来の学生と教職員、そのご家族、同窓生、地域の皆様にとって、いつの時代も「戻るべき場所」であり「世界へのゲートウェイ」であるICUのキャンパスは、これからも、さらに豊かに発展してまいります。

6つのコンセプト

(注)以下の図はすべてイメージであり、今後変更されることがあります。

1.アカデミックアクティビティ環境を最適化するゾーニング

<キャンパス全体図>ゾーニング.jpg

キャンパスにおける教育研究を続けながら計画的に施設を建て替えるには、キャンパスの用途をエリア別に整理する「ゾーニング」が不可欠です。キャンパス・グランド・デザインでは、キャンパスを「礼拝堂」「アカデミック」「野外教育研究」「学生活動」「スポーツ」「学生寮」「学内住宅」「高等学校」「管理」の9つのゾーンに再整備します。各ゾーンの特色を最大限に活かしながら、それぞれに適した整備を進め、魅力あるキャンパスを創成します。



2.クアドラングル(広場空間)を中心とする一体化したキャンパスの実現

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献学時のキャンパス計画を立案した建築家、W.M.ヴォーリズの構想には、キャンパス中心部に広々としたクアドラングル(広場空間)がありました。本館前の芝生広場を拡大し、さらに礼拝堂前のロータリースペースを再整備、キャンパス中心部の広がりを連続させて一体とし、奥行きを持たせます。



3.献学の理念とキャンパスの記憶を継承した新たな教育環境の創出

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献学の理念とキャンパスの記憶を継承した、新たな教育環境の創出を目指します。教室棟など施設においても、理系と文系の学問分野の統合を具現化するほか、様々な専攻の学生と教員の交流を促すラーニングコモンズや、学びと議論を深め、発表する情報ラウンジを新設します。さらに、一貫した少人数教育、様々な形式の授業、テクノロジーの進歩に対応する教室をデザインします。また、新しい学生寮2棟を建設(定員計320名)、ここに、寮生と自宅やアパートからの通学生が共に利用するコモンスペースを新設します。これでキャンパス内の学生寮は、在学生の30%に当たる約900名の寮生が生活する全10棟となり、課外での教育機能が強化されます。

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4.自然と調和した美しいキャンパス実現のための緑の活用と適切な整理

豊かな自然と東京有数の広さ(62万平方メートル)を誇る本学のキャンパス。武蔵野の森の自然保護・維持と、稀少動植物との共存を図りながら、歴史と共に大きく成長した木々の価値を活かすため、各ゾーンの機能に合わせた「緑の風景」を定めます。見通しのよい景観と、健全な樹木育成のための剪定・下草刈を行い、ICUの貴重な財産であるキャンパスの自然をより多面的で美しく広げ、後世に伝えます。

「緑の風景」の例

礼拝堂エリア
礼拝堂前の広場空間を中心に、大きく成長した樹木と施設群が共存する、キャンパスの顔となる風景

マクリーン通りエリア
正門から大学礼拝堂へと向かう全長600メートル、ソメイヨシノが72本続く桜並木

野外教育研究エリア
気軽に立ち寄る場として後世に残す、都内でも貴重な豊かに広がる武蔵野の雑木林

学生寮エリア
適度に視線をさえぎる木立に囲われた、風通しよく心和む居住エリア



5.キャンパス内の安全で快適な動線の構築

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クアドラングル(広場空間)を中心に、歩行者・自転車・自動車の動線を整備し、利用者別の動線を明確にして、誰もが動きやすいキャンパスとし、多様な学生・教職員・来訪者の安全と利便性に配慮します。整備された動線に沿った新たな照明計画を併せて策定し、人にとっては安全で美しい、動植物にとっては生育しやすい環境を保つ、夜間照明を実現します。

現在、ICUが建設を決めているのは、学生寮2棟(定員計320名)、体育施設、学内住宅です。新しい学生寮は2017年4月の開寮に向けて、現在建設工事が進んでいます。この学生寮の特徴は、1階共用部に設けられる、寮生のみならず、学外に住む学生や通学生も利用できるスペースです。 そして2016年5月開催の学校法人国際基督教大学理事会・評議員会において、新体育館と新プールの建設方針を含む体育施設と学内住宅の整備計画が承認されました。これを受けてICUは、具体的な建設計画の立案に着手します。

6.エコキャンパス・合理的エネルギー計画

自然との調和を謳うキャンパスにふさわしい、太陽熱や自然通風など自然エネルギーを最大限活用した、合理的エネルギー計画を策定します。中でも冷暖房システムは、従来の集中方式から、各施設の個別のニーズに対応した個別分散方式へ段階的に移行します。これらの施策により、キャンパス全体での省エネルギー化を図りながら、教育研究に最適で持続可能なエコキャンパスを追求します。

●キャンパス・グランド・デザイン全体像(2030年頃のイメージ)  Campusimage.jpg

* 2016年5月更新。キャンパスの動線計画の一部変更が反映されました。

2020年までの工程表

(注)記載年は検討開始から。以下はすべて現在の計画であり、今後変更されることがあります。

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2020年以降も、キャンパス・グランド・デザインの6つのコンセプトに沿った、キャンパスと施設の再整備を続けてまいります。



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<担当オフィス>
ICUキャンパス・グランド・デザイン事務局
Email: cgd-office@icu.ac.jp

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