特色ある学修プログラム

ICU大学院では、リベラルアーツのさらなる展開をめざし、リベラルアーツの素養をもった「実務家」養成のため、2019年4月から新たに3つの学修プログラムを開始しました。

本学で既に設置されている、学士・修士を5年で取得修了する「学士・修士5年プログラム」とも対応し、未来をリードする人材の育成をめざします。プログラム修了後には、修了証が授与されます。

外交・国際公務員養成プログラム

※2025年度末(2026年3月末日)をもって終了します。
ICUは献学以来「恒久平和の確立に資する人材の育成」を使命とし、数多くの国連・国際機関職員や外交官を輩出してきました。本プログラムは、外交や国際機関などでプロフェッショナルとして働くうえで重要な知識や思考能力、課題解決力を養成します。国際社会の様々な分野において平和に貢献する人材を育成しています。

外交・国際公務員養成プログラム サイト

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外交分野・国際機関で働くことへの理解

本プログラムは、将来的に外交分野や国際機関で働くことを志望するICUの大学院生(5年プログラム生を含む)を対象としています。そのために相応しい関連の深い授業を体系的に提供し、所定の必須科目を設けるとともに、インターンシップや関連セミナーなどの経験を通して、国連をはじめとした国際機関やそこで働くことへの理解を総合的に深めることができるプログラムとなっています。

実践的な授業・セミナー

学生は、本プログラムを通して、国際行政・国際関係、国際経済・国際金融、平和と持続可能な開発等、それぞれの興味の分野の組み合わせにより専門性の高い科目群を受講します。指定の科目の中には、ニューヨークの国連本部における研修を含む授業など、直接実践的な内容に触れる機会も用意されています。

経験者による指導・アドバイス

本プログラムの参加者は、多様な背景を持ったクラスメイトとの少人数での対話や討論を通して、外交や国際機関等でプロフェッショナルとして働くうえで重要な知識や思考能力、課題解決力等を養成します。また、元国連職員や関連機関での就業経験のあるプログラムアドバイザーや教授によるキャリアアドバイスの機会もあり、将来的なキャリアの可能性を広げます。


責任あるグローバル経営者・金融プロフェッショナル養成プログラム

※2025年度末(2026年3月末日)をもって終了します。
昨今、企業が持続的に成長していくためには、その投資や経営方法にESG(Environment/環境, Social/社会, Governance/ガバナンス)の観点や、国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)の観点を取り入れることが非常に重要だという考え方が世界的に広まってきています。本プログラムは、経営や金融をリードする新時代の人材を育成します。

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"責任ある"企業経営

単に利潤を追い求めていた従来型の企業経営ではなく、企業を取り巻くさまざまなステイクホルダーに配慮し、地球環境や、人権・平等性・地域社会などを軸とした、持続可能な経済社会を目指す動きが大きくなってきています。

そのような経営を実現するためには、組織づくり・統治方法を探求する企業経営者の育成、それを適正に見極める金融を担う人材の育成が肝要です。 これからの時代において、「開かれた価値観と主体性をもち、信頼される地球市民として、人々と協働しつつ人類の平和と共存に資する国際的社会人」の育成を献学以来の使命として掲げる我々は、社会において"責任ある"企業経営を実行できる人材の育成が不可欠であると考えます。

第一線で活躍する企業や実務家から学ぶ

本プログラムは、グローバル社会における金融や経営が今後進むべき姿を追究し、社会で活躍することを目標にしたICUの大学院生(5年プログラム生を含む)を対象としています。プログラムの指定科目には、経済的リターンと社会貢献という、一見トレードオフの関係にある2つの目標を高い次元で実現している企業の経営方法を多角的に学ぶ授業や、実際にESGの取り組みで高評価を得ている著名企業から講師を招く授業など、第一線で活躍している実務家から学ぶチャンスが設けられています。 学生には、自ら主体的に履修計画を立て、指定の科目を優秀な成績で修め、金融や経営に対しての理解を深めることが求められます。


IB教員養成プログラム

国際バカロレア(IB)は、国際バカロレア機構(IBO)により提供されている、国際的な教育プログラムです。本プログラムは、グローバル人材の育成を牽引する、新時代のIB教員を育成します。

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ICUと親和性の高い国際バカロレアプログラム

ICUと国際バカロレアは、共に平和への貢献を理念に掲げ、その教育においても分野横断型や国際性を重視するなど、非常に親和性が高いという特徴があります。ICUは日本で最初のリベラルアーツ大学として、クリティカル・シンキング・複数の言語での高いコミュニケーション能力・分野横断的な学びを目指してきました。また、「自由で開かれた価値観を持ち、人類平和のために貢献する国際的社会人の育成」を使命に掲げており、それらはまさにIBの理念と深く通じています。そして、1970年代より多数のIB認定校出身学生の入学を受け入れてきた実績があります。

急増するIB認定校

昨今では、世界的に国際バカロレアの教育プログラムを導入する学校が増え、国内では文部科学省が国際バカロレア認定校等を200校以上に増やす目標を掲げる中、IB教育を実践できる素養を持ち、日本語と英語の両方に堪能な人材の必要性が高まっています。

探究型の学び

IBのカリキュラムはいわゆる伝統的な教育(教員主導、知識注入型)とは大きくちがい、教科横断的で探究型の学びを展開しています。生徒は自分で問いを立てて模索し、クリティカル・シンキングやクラスメイトとのコミュニケーションの中で学んでいきます。

IB Educatorを育てるプログラム

本プログラムは、将来的にIB認定校で教鞭をとることを目標にしたICUの大学院生(5年プログラム生を含む)を中心に展開され、受講者は中学校相当のMYP、または高校相当のDP のいずれかを選択し、IB認定校における教育実習を含む所定の科目を履修します。プログラムを修了した学生は、IBOが発行するIB Educator Certificateを申請することができます。