在寮生、卒業生の声

在寮生、卒業生の声

教育寮で学生生活を過ごしている寮生、そして青春時代を寮で過ごした卒業生に寮生活の魅力を尋ねました。

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寮での時間は一生の宝物

氏  名:本間桃里(ほんま とうり) 教養学部3年(インタビュー当時)
入学年月:2013年9月
出身高校:ヒューストン・ハイ・スクール(Houston High School, アメリカ・テネシー州)
在 籍 寮 :第三女子寮
メジャー:教育

公開:2016年4月 Homma.jpg

一つの成長、周囲を巻き込む「伝え方」

一人暮らしは不安だったので、寮を希望しました。ICUの寮ではさまざまな文化やバックグラウンドを持つ友達と一緒に暮らすことができると聞き、「そんな機会は人生においてなかなかない!」と思い、さらに第三女子寮は、文化行事に力を入れていて楽しそうなこと、寮費が安いことが大変魅力で第三女子寮に応募しました。

第三女子寮での生活を通して、特に成長したと感じる点が2つあります。寮には、色々な役割がありますが、ごみの分別などを担当する環境委員長になった経験が、その一つです。ごみの分別方法がよく分からなかったり、分かっていても面倒だったりすると、「まいっか」と間違った捨て方をしてしまうのは、多くの人が経験あることではないでしょうか。一番大変な時期は夏休みを前に寮を閉める6月と、日本のごみの分別に慣れていない留学生が入寮する9月です。大きくてカラフルなごみの分別ポスターを日英で作り、寮会で実際のごみを見せながら細かく分別の仕方を説明したり、間違って分別された物は写真に撮って指摘しました。気長に、定着するまでサポートをします。この仕事は大変でしたが、多くを学びました。ちょっとした工夫があるかないかでみんなが協力的になってくれたり、自らの強い意志を示すことで周りも付いてきてくれたりと、単にごみの分別を学んだのではなく、それ以上に、周囲を巻き込む「伝え方」を学びました。どのような態度、言葉を使って、どのようにしたら誤解がなく効果的に伝わるかを、考えられるようになったのは貴重な経験です。

寮長を通しての成長、組織を運営する視点

自分を大きく成長させた経験としては、寮長を務めたことが挙げられます。寮長といえば、寮の代表としてみんなを引っ張っていくリーダーを想像していたのですが、実際は、寮の備品の修理依頼や、病人を病院へ連れて行ったりと、日々の雑用の仕事がほとんどで、大事な大学生活でなぜこんなことに追われなくてはならないのかと、考える日もありました。しかし、その雑用と思われる仕事は、寮という組織を「運営する」上では、大切なことであることに次第に気づきました。寮には色々な文化や習慣を持つ人々が生活をしていて、寮に求めることも違います。そうした寮での私の役割は、みんなが安心して普段どおりの寮生活を送れるよう、寮の基盤を作ることだと感じました。

組織を運営するには、その組織の中の一人一人を見ると同時に、組織全体としての視野も持ち、問題が起きた時には、寮としてどのような影響が出るかを真っ先に考え対応しなければなりません。また、ICUの寮は寮生が主体的に運営しているので、寮内の備品購入などに必要な予算や寮のあり方を、みんなで時間をかけて話し合って決めます。「このやり方は違うのではないか」という意見があれば、「これは妥当である」という意見もあります。ある一つの事柄を決める時に、今この瞬間だけでなく、長い目で寮運営を考えたとき、どのようなことが起こりうるか、寮長として「運営する」という立場から組織を見る視点を持てるようになったのは、本当に大きな成長だと感じます。

寮内の35個のストーリー

もう一度大学に入学するとしたら、また第三女子寮に住みたいです。第三女子寮での思い出は語りつくせないほどたくさんあり、普段の寮生活が卒業後には、一生の思い出になると思っています。寮生活では、普段の授業やサークルでは関わることのない、自分と全く趣味や考えの違う人とも接点を持つことになります。「こんな考え方があるのか!」、「この人おもしろいな〜!」と思うことがたくさんあります。また、卒寮してからも「私、寮に住んでいたよ!」ということで親近感が湧いたり、寮コミュニティーとしての強いつながりができます。第三女子寮では2年に1度、OG会を開くのですが、そこには70代の方から最近卒業した先輩まで、幅広い年代の方々が寮のことを懐かしく思い、世界のあちこちから足を運んでくださいます。それほど、寮は特別で暖かい居場所になっているのだと感じます。

寮に35 人いたら、みんなそれぞれに35個のユニークな経験や成長があります。私の経験は、ほんの一例に過ぎません。みなさんも寮に入ったら、きっと素敵な経験ができると思います!ぜひ、寮での生活を考えてみてください!

世代を超えて一生続く寮の「絆」

氏  名:畠中詩穂(はたなか しほ) 教養学部3年(インタビュー当時)
入学年月:2013年9月
出身高校:クレスキル高等学校(Cresskill Public Schools、アメリカ・ニュージャージー州)
在 籍 寮 :第二女子寮(当時)
メジャー:メディア・コミュニケーション・文化

公開:2016年4月

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寮長の苦労が自分を成長させた

実家がICUから離れているので、ICUへ通うには、一人暮らしか寮生活をしなければなりませんでした。海外生活が長い私にとって、日本での一人暮らしは不安だったこと、また寮費が安く、寮が学内にあることにも魅力を感じ、寮生活を希望しました。

在寮していた第二女子寮は、残念ながら2016年3月末をもって閉寮してしまいましたが、寮で過ごした約3年間で、一人暮らしや実家暮らしでは味わうことのできない、さまざまな経験をすることができ、自分を成長させてくれたと確信しています。

寮生活を通して何を得るかは、寮の運営にどの程度関わるかによって決まると思います。私は寮で、寮会*の議長を1期(半年)、寮長を2期経験しました。特に寮長は、寮内の問題があれば対処したり、寮の運営を担う執行部(キャビネットメンバー)などに指示を出したり、さらには寮生との関係を悪くしないよう配慮しながら注意することもあり、苦労しました。
*寮会:月一回開催され、寮内の総意を確認し、運営方針を決める会議

寮生活を通して自分が一番成長したと感じるのが、組織を運営する力をつけたことです。寮長として寮を運営する上で重要なことは、まず自分が寮をよくするために行動すること、そして、必要なときは悪役になっても仲間を注意することです。

寮内で食器の洗い忘れや片付け忘れなどを見かけたら、自分で洗い、片付けるようにしました。そうすることで、私の姿を見てくれた寮生は自発的に清掃してくれたり、私の代わりに寮生を注意してくれるようになりました。 また、寮は2、3年次が中心となり運営するので、年上である4年次の寮生に何かを言わなくてはならない時もあります。年上に意見を言うのは、誰もが嫌がり、私もなかなかできませんでしたが、寮長は寮全体のことを第一に考え、行動しなければならないと気付き、それ以降は相手が誰であっても必要なことはしっかりと言うようになりました。

第二女子寮の絆

寮生活の一番の思い出は、閉寮前の最後のOG会です。多くのOGさん達が参加してくれ、いろいろな話を聞いたり、人生の相談にのってもらったりと、初めてお会いする方が多数の中で、以前にもお会いしたことがあるかのように、すぐに打ち解けてとても楽しい時間を共有でき、改めて寮のつながりのすばらしさを痛感しました。

寮生活は、よい面ばかりでなくもちろん苦労することもたくさんあります。でも寮を退寮する最後の最後はよい思い出しか思い出せず、「ああ、やっぱり寮が大好きだな」って思うことができました。もし、もう一度大学に入学したら、私は必ず寮生活を希望すると思います。寮は自分を成長させる場所であると同時に、さまざまな価値観をもつ人と繋がることができ、一生続く家族のような強い「絆」を築けます。

ぜひ、皆さんも寮生活を経験してみてください。将来がきっと充実したものになりますよ。

寮生活を通して新たな自分になる

氏  名:榑林笙太(くればやし しょうた)  教養学部3年(インタビュー当時)
入学年月:2013年9月
出身高校:ザ・ビーコンスクール(THE BEACON SCHOOL、アメリカ・ニューヨーク市マンハッタン区)
在 籍 寮 :第二男子寮(当時)
メジャー:国際関係学(メジャー)・環境研究(マイナー)

公開:2016年4月

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家族のような温かさと絆

入寮したのは、先にICUに入学した幼なじみに勧められたことが理由です。東京に住む祖父母の家から通うという選択肢もありましたが、「ICUに入るなら絶対に寮生活したほうがいいよ」と強く言われました。そして、各寮の紹介文を読み、特に「第二男子寮」の家族のような温かさ、伝統、そして何より写真で見た寮生の心の底からの満面の笑みに心ひかれ、入寮を決めました。

実際に入寮し、第二男子寮が閉寮(2015年6月末)になるまで過ごし、やはり寮には家族のような温かさがあることを強く感じました。2年間の寮生活での一番の思い出は、閉寮する前日の夜に寮生全員と語り尽くしたことです。一人一人が寮と仲間への思いを心ゆくまで語り、普段は恥ずかしさもあり、なかなか語ることのない本当の気持ちを聞くことができました。そして60年間の第二男子寮の歴史が幕を閉じること、家族同様の仲間が離れ離れになること、さまざまな現実が心に降り注ぎ、多くの寮生が涙しました。仲間とともに時間を過ごせた幸せをかみしめ、家族のような絆を再認識した瞬間です。

寮生活で得られる成長

学生寮の生活を通して成長したと感じる点は二つあります。

一つは、人前で話すことが苦ではなくなり、相手に伝えることを意識し、自信を持って話せるようになったことです。寮生活を始めるまでは、人前で話すのが苦手で、できれば避けてきました。しかし、寮で月に一度開催される寮の運営などを議論する寮生全員の参加が義務付けられている会議「寮会」で、自分の意見を述べなくてはならない機会が多々あったこと、また寮の大統領(寮長)やその他の役職にも就いたので、寮生に依頼や指示することも多く、さらには他寮とさまざまなことを調整しなければならず、いつのまにか人前で話すことに慣れていました。ICUは少人数の大学なので、授業中でも先生方や友人たちと対話する機会は多く、その効果もあると思いますが、寮生活では自分たちの暮らしに関わる深い内容の対話が多いので、相手に伝わるよう考えながら話すようになったのだと思います。

もう一つの成長は、異なる価値観や考え方を尊重した上で、自分の意見を相手に伝えるようになったことです。寮という一つ屋根の下に約30名の学生が共同生活をしていると、自分とは性格や習慣がまったく正反対の人、普段であればなかなか仲良くなることが少ないタイプの人と、毎日のように顔をあわせ話す機会があります。最初は自分とは異なる価値観や習慣を持つ人にどう対応すればよいのかわからず、ルームメートの部屋が汚い時も、「部屋を片付けて欲しい」と、言う事ができませんでした。

しかし、寮会でお互いの価値観や意見を交わしていくうちに、いろいろな考え方もあると思えるようになり、自分の習慣や考えが常に正しいわけではないことを、実感しました。こうした経験を通して、まずは相手の考えを受け入れ、なぜそう考えているか聞き、そしてさらに必要であれば自分の意見を伝えるようになりました。ICUの寮の特徴である多様性に富んだ環境で、新たな価値観に出会い、自分の視野を広げ、考え方も改める機会になったと思っています。

ぜひ、経験してください

私は、皆さんに寮を勧めます。入寮するとすぐに大学最初の友人や尊敬できる先輩ができ、そのうちかわいい後輩もでき、何でも話せて時には一緒に泣いてくれる家族のような仲間ができます。そして、自分とは異なる価値観や考えを尊重できるようになり、人をまとめるリーダーシップを身に付けることや、人前で自信を持って話すこともできるようにもなります。寮生活の経験を通して、成長した新たな自分になり、これまでと違う世界も見えてきます。もちろん、寮生活は楽しい事ばかりでなく、苦労することも数多くあります。でも、自分の価値観や視野を広げるためには、自分のコンフォートゾーン(快適に過ごせる場所)から離れ、様々な性格や考えを持つ人と一緒に住むことが一番の方法だと思います。

私にとって寮生活が自分の成長に繋がったように、新しく入寮する人にとっても大きな意味を持つことを祈っています。

一生関わらなかったかもしれない人と出会うことができる場所

育った環境や考え方が異なる寮生たちが少しでも住みやすくなるように夜な夜な語り合ったことを覚えています。今でも寮の仲間との交流は続いていますが、もし教室で出会っていたら、自分から話しかけることのなかったタイプの人も多いです。先入観のために関わらなかったかもしれない人と出会うきっかけとなった寮に感謝していますし、新しい寮もそんな出会いのある場所であってほしいと思います。

辻 将邦さん 第一男子寮* 2005年寮長 (2007年卒業)

よい意味で「バカ」になれるほど物事に向き合ってほしい

寮に住む学生が多様性を重んじながら自律的に運営を行うとともに、教職員も寮がICUコミュニティにとって重要なものであることを認識し続けてほしいと思います。熱中したもの、興味のあるものに対して、とことん突き詰めようとする第二男子寮の精神、よい意味で「バカ」になれる気持ちを引き継いでもらえるとうれしいです。

佐柳 信男さん 第二男子寮* 1991年大統領(寮長) (1993年卒業、院2007年修了)

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人とのつながりは「人生の財産」。お互いに刺激しあってほしい

私が在籍していた頃のカナダハウスは他の寮にはない自由さが誇りでした。キルトの仮装、サッカー岡田杯・ラグビー細木杯、演芸会など、各種イベントを続けてほしいですね。人とのつながは、生きていく上で大きな財産になります。寮での生活を通してたくさんの人とつながり、刺激を受け、貴重な学生生活を楽しんでください。

渡辺 直志さん カナダハウス 1994年寮長 (1995年卒業)

寮の運営は問題解決能力を開発する生きた「ワークショップ」

寮の運営においては、些細なことから重要なことまで全員参加の寮会で、議論をしながら進めました。異なる意見をまとめあげ、全員が納得できる結論を出すプロセスは、まさに問題解決能力を開発する素晴らしいワークショップ。これから寮生活をする人は、相手を理解することの難しさと面白さ、異なる価値観を受け入れ自分の世界が広がる体験をしてください。

川向 緑さん 第一女子寮*  1995年寮長 (1998年卒業)

学生時代の思い出の大半は寮で過ごした日々

ICUの学生寮が他の下宿先と違うのは、寮費(家賃)が安いことだけでなく、他の寮生との交流や各種イベントを通して新たな発見や学びがあること。自然豊かなICUのキャンパス内で暮らせることも、大きなポイント。寮で暮らした友人たちは家族のようなもの。学生生活の思い出の大半は寮の生活です。新しい寮のみなさんも仲間とともによい思い出を作ってください。

国吉 舞美さん 第二女子寮* 2011年寮長 (2013年卒業)

ICUで新生活を送る人にとって心強い存在であり続けてほしい

新寮生を迎え入れる時には、上級生が日用品の買い物や食事をともにしたり、上下関係を意識させないようにあだ名で呼び合ったり、履修のアドバイスをしたりと、寮や大学生活に慣れるための手厚いサポートがありました。国内外からICUにやってきて新生活を始める人にとって寮は心強い存在。新しい寮にも寮生同士が交流できるスペースを確保してほしいですね。

佐野 愛(旧姓:吉田)さん 第三女子寮 2001年寮長 (2003年卒業)

横のつながりはもちろんのこと、世代を超えて交流できる

寮は日々の生活の場であると同時に、さまざまなイベントを形にする「活動の場」。また、「同じ寮で過ごした」ことが、世代を超えたつながりになります。昨年5月に在学生が主催した第4女子寮の50周年記念パーティーが開かれました。「寮で生活する」ということは、「縦のつながり」ができるということも、もっと意識されてもよい点だと思います。

箕輪 芙美子(旧姓:東)さん 第四女子寮 1998年寮長 (2000年卒業)

さまざまなバックグラウンドの学生と過ごす濃密な4年間

アジアや欧米からの留学生、4月入学者、9月入学者、そして男子学生、女子学生と、4年間を通じて多様性の中で過ごせるのがグローバルハウスの大きな特長です。さまざまな違いがある学生とともに、互いに刺激を受けながら濃厚な時間を過ごしたことによって、幅広い価値観の存在を学ぶことができました。新学生寮にもこの環境を引き継いでほしいと思います。

関 直紀さん グローバルハウス  2001年寮長 (2004年卒業)

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一緒に育った仲間がいる「ホーム」。そこで暮らした日々を誇りにしてほしい

ICUの寮では、留学生が1人しかいなくても寮会や諸連絡をバイリンガルで行います。在寮期間、日本語・英語の能力に関わらず、主体的に大学生活を過ごしてほしいです。寮は一緒に育った仲間がいる「ホーム」であり、人生にとってかけがえのないもの。世界地図を広げたとき、「ここが私のホームだ」と胸をはって指させる場になるはずです。

橘川 玲奈さん 欅寮 2013・2014年コミュニティーアシスタント(CA) (2015年卒業)

「偶然」を、おもしろがる

同じ場所で起居を共にすることになったという「偶然」を、ただ住むだけのアパートにしていたらもったいない。寮は、自分を丸裸に、謙虚にしてくれる場所です。新しい寮に住むみなさんが、みなさん自身でそこを自分たちの家とし、自分たちのコミュニティにしてほしいです。「おもしろき こともなき世を おもしろく すみなしものは 心なりけり」。

鵜飼 力也さん 銀杏寮 2013年寮長 (2014年卒業)

入寮直後のイニシエーションから新たな絆が生まれた

入寮直後のイニシエーションは、決して受け入れやすいものではありませんでしたが(笑)、それによって名前を覚えてもらったり、一体感が生まれたりしたのは、良い思い出です。寮生活は楽しいことばかりではありません。しかし親友と呼べる人に出会えるなど、今の私を形づくるものだったと思います。異なる価値観がぶつかりあう環境の中で、他者を認め、尊重する姿勢を学んでください。

藤井 佑香さん 樫寮 2013年3階フロア長 (2014年卒業)

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*第一、第二男子寮および第一、第二女子寮はすでに閉寮しています。

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