Global Students and Faculty

児玉 桃也 (こだま ももなり)教養学部4年(インタビュー時)

メジャー:言語学

目標に向かって一歩を踏み出す

留学で視野を広げたい

ICUに入学した時から交換留学に行くつもりでした。中学3年生の時、学校で募集していた文化交流プログラムに参加し、アメリカのカリフォルニアに2週間滞在しました。初めての海外だったこともあり、現地で見るもの全てが新鮮かつ刺激的で、また海外を訪れたいと思いました。

加えて、大学生になって英語力を向上させて再度留学すれば、英語を通してより深く現地の社会に入り込み、これまで知ることのなかった生活スタイルやその背景の文化・習慣などに触れることで、広い視野で世界や物事を見ることができるようになると思っていたことも、交換留学に参加した理由です。

3通りの英語力の向上

交換留学前に一定の英語力を身につけることができたのは、大きく3つ要因があるとおもいます。

まず一つが、語学科目であるELA(Liberal Arts English Program: リベラルアーツ英語プログラム)です。ELAは、Streamと呼ばれる習熟度別の4段階のクラスが編成されているのですが、私は一番多くの新入生が所属するレベルのStream3に所属していました。授業では、1年次から多くの文献を読み、ディスカッションしたり、レポートを書いたりすることで、大学生活で必要となる英語力の基礎を固めることができたと思います。

二つ目が、メジャーに選んだ言語学の授業です。言語学の授業は、使用するテキストが英語であることが大半です。ですので、英語に日常的に触れる機会があるのですが、授業内容はどれも非常に興味深く、自然とのめり込んでしまし、気がつくと英語力が向上していたと思います。

そして最後が「W(ダブル)コース*」です。ICUでは英語開講の専門科目のいくつかが「Wコース」として指定されているのですが、専門科目としての指導とともに英文ライティングの指導も手厚く行なわれる科目で、学術論文を執筆する英文作法を見に付け、語彙力などを向上させることができました。


*Wコース
1学期に2,3つの英語開講の専門科目を「Wコース」として指定し、分野に特化したライティング手法を磨く科目としています。このWコースでは、通常よりも多くのライティング課題を課す一方で、ライティングの指導を補助するチューターが授業外で個人指導を提供することにより、アカデミックライティング力のさらなる向上を目指す手助けをします。

半年×2カ国 異なる2つの社会で学びを深める新しい留学

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アメリカでチューターを担当していた日本語クラスの人たちと(写真左)、スイスでのインド発祥のホリーというお祭りで

参加した交換留学プログラムは、ICUが加盟している「グローバル・リベラルアーツ・アライアンス(GLAA)」という、世界15カ国29のリベラルアーツ大学が参加している大学連盟の運営するプログラムで、1年間の間に2大学、つまり異なる2つの国に留学が可能です*。中学時代の留学経験から、アメリカにもう一度留学したかったので、2015年8月中旬~2015年12月中旬までは、オハイオウェズリアン大学(オハイオ州)に、2016年1月中旬~2016年5月中旬までは、ヨーロッパの中でEUに加盟しないなど独自の外交政策をしき、かつ豊かでよい国というイメージがあったスイスのフランクリン大学(ルガーノ)に留学しました。

アメリカとスイスでは、どちらもマーケティング関連の科目を履修しましたが、日本企業を全く異なる視点から論じていることが非常に興味深かったです。アメリカの授業では、「アメリカの産業 対 日本の産業」という図式の中で、授業が進められることが多かったのですが、スイスでは、日本企業はコンパクトで機能性に優れたものを生産可能とする高い技術力を有し、学ぶべきところが多々あるという点に重点を置いて語られることが多くありました。

日本という一つの国であるにも関わらず、国により全く見方や語られ方が違う事を実感し、自分も新たな視点で日本を見ることができるようになりました。また、自分が他の国について考えるときも、日本からの視点だけでなく、他の国からの視点などを意識するようになりました。

*本留学プログラムは、2017年度から実施が見送られることになりました。

留学は苦労と成長

留学中に苦労したことは、やはり言語の壁です。留学の応募に必要な英語力はありましたが、現地の学生と共に学ぶには、さらなる英語力の向上が必要でした。留学当初は、授業中のディスカッションになかなか参加することができず、悩みましたが、留学を絶対に意味あるものにして帰国すると決めていたので、クラスメートに「一緒に勉強してくれないか」と声をかけて、勉強仲間を作って、対応しました。

今回の留学では、中学時代の留学のように、異なる文化や考えに触れ、何かの気付きやより広い視野で物事を考えられるようになれればと思っていました。しかし、実際は2つの知らない社会に入り込み、多くの人々と知り合いになり、共に学ぶ経験を通して、想像以上に積極性や柔軟性が身に付いたと思っています。

留学の魅力は何より自分を試す機会が必ずあることです。苦労する事は多いと思いますが、重要なことは目標に向かって一歩を踏み出すことです。そうすれば必ず得るものは大きいと思います。留学に少しでも興味があれば、ぜひ挑戦してみてください。

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スイス留学中に参加したアルペンクラブでのハイキング