Global Students and Faculty

Expanding Potential: curiosity
布柴 達男 (ぬのしば たつお)教養学部アーツ・サイエンス学科教授

メジャー:生物学・環境研究

与えられるのではなく、自ら見つけ、挑む。

生物学の授業では、2年生から実習があります。実験を体験し操作を学ぶことが一つの目的で、事前にマニュアルを配りその通りに実験操作を行うのが一般的です。しかし、実際の研究では未知の事象の解明に挑みます。従ってわかっていること、わかってないことを把握した上で、仮説を立て、検証することになります。仮設を検証するための実験方法は自分で考えなければならないこともしばしばです。ですから、私は最初からマニュアルを配りません。まず、目的を提示し実験の方法を学生に考えてもらうことから始めます。単に与えられたものを体験するだけでなく、さまざまな可能性を考え、やってみて、評価する。期待はずれの結果も失敗ではなく、この方法は相応しくないという新たな発見なのです。そのプロセスからの学びを通して、学生は好奇心をふくらませ、自由な発想力をのばしていくのです。

そもそも、ICUの学生はディスカッションをしたり考えたりすることが大好きです。ひとつの実験をするために、7時間半ディスカッションをしたこともあります。ものすごく、好奇心旺盛。それは、私の実習だけでなく、他の授業や授業以外での教員との交流、学生活動などさまざまな場面でも好奇心を刺激される体験をたくさんしているからです。ただ言われた通りにやるのではなく、自分なりに考えて違うやり方にチャレンジする。それは、ICUの教育に対する考え方が、大きく反映された結果だと思います。

研究だけでなく、社会に出ると、問題は与えられるものではなく自分で見つけなくてはならないものです。自ら問題を見つけ、アプローチの方法を考え、解決していく力。さまざまな人の意見を聴く力そして自分を表現する力を持たなければなりません。大学の4年間でそういうトレーニングができれば、社会に出ても積極的に動けるし、日本という小さな枠を超えて地球レベルで動くこともできるはずだと思っています。