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本学学生と協定校の留学生が長野県天龍村でサービス・ラーニング

2016年7月13日

6月29日(水)から7月5日(火)までの1週間、本学サービス・ラーニング・プログラム*の提携校である香港中文大学崇基学院**(香港・沙田区)の留学生と交換留学協定校のミドルベリー大学***(アメリカ・バーモント州)からの留学生、それに本学学生を加えた合計10人が、長野県下伊那郡天龍村を訪れ、サービス・ラーニング活動*を行いました。

今回の天龍村でのサービス・ラーニング活動は、昨年の夏に本学2年次の学生1人が国内で実施するコミュニティ・サービス・ラーニング・プログラムの一環として、天龍村に単身で一ヵ月間滞在し、サービス活動を行ったことがきっかけとなり、同村役場と本学サービス・ラーニング・センターの間で、本学の国際性を活かしたより組織的なプログラムが組めないかと検討を重ね、今夏の活動が実現しました。

期間中、学生たちはブルーベリー収穫の手伝いや当地に代々伝わる大豆の苗の作付け、全校児童数21名の天龍小学校での校内音楽会観賞、戦争の歴史を刻む平岡ダム建設のレクチャー、600年続く伝統祭祀を守る坂部地区の方々との交流、さらには村の方々の自宅に2日間ホームステイを行なって、地元村民と交流を図りました。これまで経験したことのない農作業や村独特の文化に触れ、都会とは全く異なる日本の文化・社会を体験することで、自身のライフスタイルや物事の見方を見直す貴重な機会を得ました。

天龍村での活動を終えた10人の学生は、東京に戻り引き続き三鷹市内の小中学校や高齢者施設で約2週間のサービス活動を実施して、21日に天龍村役場の方や三鷹地域の関係者を招いて活動報告会を実施し、本サービス・ラーニング・プログラムでの経験と学びをまとめることになっています。

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サービス・ラーニング活動に参加した学生のコメント

天龍村は、物や人で溢れ、その一つ一つに目を配ることが少ない東京とは異なり、小さなことや人との出会いをとても大切にされていると強く感じました。私達を温かく迎え入れてくださっただけでなく、ふんだんにコミュニケーションもとってくださり、東京での生活では感じることの少ない、温かさを常に感じていました。私も天龍村の方々のように、一つ一つの出来事などを大切に、周囲の人に温かさを届けられるようになりたいと思います。(本学学生)

今回サービス・ラーニングに参加した理由は、地域復興や国際交流をどのように進めていくべきなのかという問いに対して、何らかの答えを見つけたかったからです。天龍村の方の家にホームステイをしていたとき、私は通訳の立場でしたが、言語力以上に、相手に伝えたいという熱意が大切で、それがあれば、言語の壁を越えて、一つの家族のようになれるということを感じました。また、天龍村の方々との対話を通して、色々な考え方に触れることができ、自分の将来について考える多くのきっかけを得た気がします。(本学学生)

これまで都市に住んでいた自分にとって、天龍村のような農村での生活は、虫の問題もあり、最初は抵抗がありました。ただ、時間が立つにつれて、農村での生活に自分も適応できていることに気付きました。また村の人々とのコミュニケーションを通じて日本語を上達させることもでき、非常に貴重な経験ができたと思っています。(ミドルベリー大学学生)

天龍村の小学校が主催した音楽会に参加する機会があったのですが、30年前は200人ぐらい児童がいたそうですが、今は20人程度しかいませんでした。こうした人口が減少してしまっている現状に、私は何とも言えない悲しい気持ちを抱いたのですが、一方で村の方々は、子どもが少なく高齢者が多い中でも、非常に元気に自分らしく生活されていて、村全体に活力がみなぎっていたのがとても印象に残っています。(ミドルベリー大学学生)

天龍村の方々は、村民の間での壁はもちろんのこと、訪れた私たちに対しても壁を作らず、温かく迎えいれてくれました。そして、私が滞在したホストファミリーは、多くの中国人兵士や韓国人兵士が亡くなった第二次世界大戦時の暗い村の過去についても、亡くなった方への弔いの気持ちとともに、私にも包み隠さず真実を話してくれました。今回の滞在は、村の生活を知り、村民の方々と交流ができたことを含め、中国人である私にとっては特別な意味をもつものとなりました。(香港中文大学学生)

今回の天龍村の滞在は、これまで香港という都市に住んでいる自分にとって、農村の非常にユニークな暮らしを体験できたこと、また農村の暮らしでありながら、ホストファミリーがネットショッピングをされていたこと、山や川などに囲まれた自然の中での暮らし、言葉もあまり通じない海外から来た学生をとても温かく迎えてくれた村の方々の優しさ、どれもが非常に貴重な経験で、今後の自分にプラスになると思っています。もう少し長く滞在して、より村の方々との親睦を深めたかったです。(香港中文大学学生)

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*「サービス・ラーニング」とは、学生が一定の期間、サービス活動(奉仕/ボランティア活動)を体験することによって、それまで学んできたことを実際のサービス活動に活かし、また実際のサービス活動から自分の学問的取組みや進路について新たな視野を得る教育プログラムです。

**香港中文大学崇基学院は、アジア大学ランキングで13位(出所:Times Higher Education)にランクインする香港中文大学に四つあるカレッジの一つで、キリスト教に基づく教育を特長としています。

***ミドルベリー大学は、全米のリベラルアーツカレッジ・ランキング(出所:U.S.News Education)で4位の大学で、良質な教育と理系分野でその名を知られています。