学生の声

学生の声

ICU大学院で学ぶ学生の声を紹介します。

杉山 あゆ美さん(博士前期課程 心理・教育学専攻)

「自律」をキーワードに、ブラジルの思想家・フレイレを研究。

ブラジルの教育思想家であるパウロ・フレイレの思想について研究しました。フレイレは、社会的に抑圧されている人々が自身の置かれている状況に気づき、それを変えるための行動を起こす契機として教育を捉えています。修士論文では特に「自律」ということばに注目してフレイレの著作を読み解き、彼の思想における「自律」の概念について論じました。

秋山 肇さん(博士前期課程 公共政策・社会研究専攻 平和研究専修 修了)

目指すのは、専門分野を軸にしながらも多くの分野に貢献できる研究。

国際法における国籍への権利の思想の変化を研究しています。国籍を人権と認識する思想は世界人権宣言をはじめとした多くの国際文書に見られ、その変容に関心を持っています。この研究は国際法や人権だけでなく政治学などの視点も含めることで、国家がいかに変容していくのかを検討する契機になるものです。国際法に軸を置きつつ平和研究の幅広い視野を持つことで、専門分野だけでなく多くの学術領域に貢献できる研究を目指しています。

田村 ちひろさん(博士前期課程 比較文化専攻 キリスト教と文化専修 修了)

分野の枠におさまらない、横断的な芸術活動を多角的に捉える。

私は、60年代に横断的な芸術活動を行なったフルクサスとヨーゼフ・ボイスを研究テーマに取り上げました。これらの運動は音楽史にも美術史にも関わりを持ち、どちらか一つの分野におさめることができません。また社会的、歴史的な観点から捉えることも重要な論点です。ICUでは多様な分野の教授からアドバイスを受けることができ、問題に多角的に取り組む視点を育むことができたと思います。

相原 玲子さん(理学専攻 生命科学専修 修了)

生物のDNA維持の秘密に迫りたい。

分野は微生物遺伝学で、高度好熱菌という70℃の高温環境で生息する菌について研究していました。生物はみな遺伝情報をDNAという形で持ち、目の色や身体の形、酵素などの情報をコードしていますが、このDNAは、日頃から紫外線や放射線など様々なものからダメージを受けており、突然変異や細胞死の原因となっています。また、熱も、DNAのダメージを増加させる一つの要因であることから、高度好熱菌はどのようにして70℃という高温環境でDNAを維持するのかという研究をしていました。

前田 りささん (博士後期課程 アーツ・サイエンス専攻/公共政策・社会研究)

原発のあるまち。現地調査で感じた3.11後の意識の変化。

柏崎市で現地調査をして修士論文をまとめたのは、世界最大の原発のあるまちの人々が福島第一原発事故をどんな文脈でとらえているかを知りたかったからです。一部から、被ばく労働を自分たちの仲間や原発輸出先の人々に強いているのは、自分たち自身ではないか(11.24脱原発アクション、2014年)という声を、聴きました。自分を問題の一部とみなすこのような少数者の意識の変化が、3.11後(災間期)の社会に与える影響に興味があります。

八田 直紀さん (博士後期課程 アーツ・サイエンス専攻/社会・コミュニティー研究)

学生の競技スポーツをとりまく環境の変革を目指して。

私の研究は、私立大学の競技スポーツに関わる学生を対象に介入プログラムを実施し、その心理教育的効果を検証することを目的としています。卒業後のキャリアや学業とスポーツの両立に関わる課題などに対し、対象となる学生個人の変容のみならず、組織やシステムレベルの変革を目指した研究です。本研究課題は、日本学術振興会の特別研究員制度(DC2)にも採択され、指導教員の助言を得ながら、研究に取り組んでいます。

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