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第21回神奈川体育学会大会 本学大学院生と教員が最優秀論文賞と優秀論文賞を受賞

公開日:2017年10月27日

八田直紀さん(写真左)、高梨美奈特任講師(写真右)

八田直紀さん(写真左)、高梨美奈特任講師(写真右)

10月14日(土)に開催された第21回神奈川体育学会大会で、本学大学院博士後期課程の八田直紀さんが最優秀論文章(学会長賞)、本学保健体育科の高梨美奈特任講師が優秀論文賞(理事長賞)を受賞しました。

この論文賞は、2016年度に学会誌「体育研究」に投稿され、査読・掲載された論文から、選考委員(委員長1名、選考委員8名:計9名)が採点方式にて上位2名(最高得点:最優秀論文賞、次点:優秀論文賞)に、授与したものです。

八田さんの研究テーマ:

大学生のスポーツ参加とポジティブ・コーピングの関連性の検討

研究概要:

本研究の目的は、ストレスに対するポジティブな対処行動(ポジティブ・コーピング)を測定する尺度を作成することに加え、スポーツ参加とポジティブ・コーピングの関連を検討することでした。ポジティブ・コーピングの特徴として、ストレスを有害なものや脅威としてではなく挑戦として捉える点や、ストレスの中に充実感につながる意味を見出すことなどが挙げられます。本研究では、そのような特徴を持つポジティブ・コーピングの選択とスポーツへの参加度合いの関連性を示唆する結果がえられました。この結果には、自分の限界に挑戦したり、できないことを反復練習したりする場面を多分に含むスポーツの特性や、チームメイトや仲間の存在などが影響していると考えられます。今後の課題として、スポーツに内在するどのような具体的な経験が、ポジティブ・コーピングの選択に寄与するのかなどを検討する必要があります。

受賞のコメント:

最優秀論文賞を頂き、大変光栄です。この場を借りてご協力頂いた方々にお礼ができたらと思います。ストレスと聞くとネガティブなイメージを抱かれることも多いと思いますが、2000年前後のポジティブ心理学の出現により、ストレスに内在するポジティブな側面にも注目されることが増えたように感じます。ストレスを完全に避けて生活することは現実的ではありませんので、ストレスと上手く付き合い、私たちの生活を豊かにすることにつなげていけたらと思っています。また、今回はスポーツに焦点を当てましたが、音楽や芸術、学業やアルバイトなどにも、ポジティブ・コーピングを促進しうる経験は数多く含まれていると思います。今後も、well-beingの視点を大切にしながら、私たちそれぞれが持っている長所や強みに焦点を当て、研究を進めていけたらと思います。

高梨特任講師の研究テーマ:

グループの成長促進を意図した大学体育における体験型学習の実践効果の検討

研究概要:

「社会が学生に求める能力として、「社会人基礎力」「コミュニケーションスキル」などが挙げられています。実際に、これからは同じメンバーと組み、長く仕事をするよりも、プロジェクト毎に様々な価値観の人と関わりながらチームを作る働き方が増えると思われます。そして、人と関わりながら体を動かす大学体育実技は、これらの能力を育む機会になり得ます。

本研究では、「ティームビルディング」を主題とし、あえて「人間関係の形成」を軸に、体験学習の手法を用いた授業を展開しました。実際に、チームをつくる過程を「体験し、その体験を振り返り、さらに内省し、新たな気づきを促す」というサイクルを繰り返し、グループの成長を目的とした体育授業の実践の可能性を受講生の心理的変容から検討しました。

受賞のコメント:

このような賞をいただき、非常に嬉しいです。私ひとりではなく、支えてくださり、協力してくださった方々の力のおかげです。

4月よりICUに就任し、それまでは現場での実践がメインでした。今後は研究の方面からも、現場の問題点や、現場の人たちが効果を感じていることについて、「なぜなのか」を具体的に示し、現場にも役立てることができるよう、現場と研究をつなげる広い視点をもち、研究に取り組んでいきたいです。

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