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第20回人権セミナー開催

公開日:2017年12月19日

12月8日(金)、第20回人権セミナー「『あなたの問題』から『私たちの共生の問題』へ ― 共に学び共に生きる共生社会のために」が開催されました。このセミナーは、人権にかかわる啓発活動や相談活動を行っている本学の人権委員会と人権相談員連絡会が、毎年世界人権デー(12月10日)の前後に開催しています。

今年度は、本学の同窓生で現在東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター特任助教の二羽泰子さん(2003年卒業)を迎え、視覚障がいをもちながらの大学生活で気付いたことを振り返りつつ、障害のある人とない人が共生できる社会の実現に必要なことについて、講演が行われました。

まず本学での大学生活を振り返った二羽さんは、周囲の友人たちが勉強会を開いてくれたり、教科書の内容をパソコンに入力し、音声読み上げソフトが使用できるようサポートしてくれることに対して、「いつかあなたと一緒にいると疲れる、と言われるのでは」との不安を抱いていたと、当時の気持ちを振り返りました。

しかし、こうしたサポートを受けているうちに気づいたことがあると述べ、「友人たちは、周囲から『介助していて偉い』」と言われると、いつも怒っていました。最初はなぜ怒るのかわからなかったのですが、新たな挑戦を躊躇する私に対して『なんで?やりたいことをやればいい。無理とか言って反対する人がいたら、そっちがおかしい』と言って、私の背中を押してくれる友人たちの言動を見ているうちに、あることに気づきました。それは、友人たちが私と一緒にいるのは『私が視覚障がい者だから』ではなく、一緒にいて楽しい友人だからであり、学びを志す仲間だからであるということ。だから一緒にいることで生じるさまざまな問題を自分の問題として捉え、解決しようとしてくれているのだ、ということです」と、語りました。

また、障がいをめぐる問題がない社会の実現には、誰もが問題を自分の問題として考えることが欠かせないとし、講演の最後には「障がいなどの『差異』のある人をめぐる問題が、その『差異』にあると思っているうちは、問題は解消されません。誰もが自分の問題と考えたときに、共生できる可能性が生まれてくると思います。障がいのある人とない人が共に共生を選択し、その過程で生じる問題を自分の問題として取り組めるなら、差別なく共に学び生きる社会は遠くないはずです」と、参加者に思いを伝えました。

質疑応答の時間には、障がい者差別解消法が施行された後の変化、また二羽さんが国際協力などにも携わっていたことから、その活動内容に関する質問などが学生たちから挙がりました。

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