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2018年新年礼拝

公開日:2018年1月10日

2018年1月10日(水)、大学礼拝堂において2018年新年礼拝が執り行われました。

北中晶子牧師の司式で始まった礼拝では、参列者一同で讃美歌第410番「鳴かれし鐘の音」を斉唱、詩編37篇5-6節が朗読され、その後日比谷潤子学長が年頭挨拶を行いました。

以下、日比谷学長新年挨拶全文

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聖書朗読:詩篇第37篇5−6節

あなたの道を主にゆだねよ。
主を信頼せよ、主はそれをなしとげ、
あなたの義を光のように明らかにし、
あなたの正しいことを真昼のように明らかにされる。

あけましておめでとうございます。

現在、ICUの学部・大学院では、日本を含め53の国や地域からの学生が学んでいます(2017年10月1日現在)。本学が最初の学生を迎えたのは1953年の4月でしたが、当時はどうだったのでしょうか。記録には、1期生171人の名前があります。その一人ひとりについて出身校が記載されていますが、北海道、青森、岩手、秋田、宮城、福島、群馬、栃木、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡、新潟、石川、長野、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、山口、愛媛、高知、福岡、佐賀、大分の高校や横浜のインターナショナルスクールに加え、香港の学校からの入学者が5人いました。この5人は、きわめて厳しい競争を経てユナイテッド・ボード(United Board for Christian Higher Education in Asia)からの奨学金を受け、本学に4年本科生として入学した学生です。大学が保管している願書を見ると、これらの学生のものには "UBCHEA" とスタンプが押されています。このプログラムは、その後1986年まで続き、UB/ICUスカラーと呼ばれる香港出身者が合計112人、本学で学びました。

昨年の1月、ユナイテッド・ボードが創立95周年を迎えたのを機に、この奨学金を受けてICUで学んだ卒業生のエッセイを掲載した記念誌、"Turning Lives into Legends" が刊行されました。そして11月には香港で、UB/ICUスカラーを囲む夕食会があり、私は、ユナイテッド・ボードのマイケル・ギリガン理事長、ナンシー・チャップマン会長、ICUの森本あんり学務副学長、香港在住のICU卒業生、香港で交換留学生として学んでいる現役学生ほかと共に参加しました。記念誌に掲載された一つひとつのエッセイには、本学で受けた教育により、それぞれの道がどのように開かれていったのか、詳しく記されていますが、一部の著者の方々にお目にかかり、直接お話をうかがう貴重な機会でした。記念誌のタイトルが如実に示しているとおり、ユナイテッド・ボードからの支援は、これらの奨学生の人生を大きく変えました。ICU卒業後、少なからぬ方々が北米の大学院に進学、学位を取得してそれぞれのキャリアを築き、今日に至っています。

先ほど朗読された詩篇の箇所は、「主を信頼して、あなたの道を主にゆだねなさい」と促しています。神の導きを信じてお任せすれば、義と認められる生き方がどんなに素晴らしいものであるか、神が明らかにして下さり、よい人生が実現されるというのです。ギリガン理事長が記念誌に寄せたエッセイには、ICUで学ぶための奨学金を神の働きと受け止めた人もいたと記されています(運命と思った人もいたそうですが)。しかしながら、熾烈な選考を突破したとしても、その段階で将来の成功が約束されていたわけではありません。実際エッセイには、入学後に直面したさまざまな苦労についても率直に綴られています。その一つは日本語教育で、初年度の集中日本語の大変さにはショックを受けたそうです。それでも、これらの奨学生は、神のご計画を信じて我が身を預け、たとえ道が険しくても、困難を乗り越えるための忍耐強い努力を惜しみませんでした。UB/ICUスカラーのみなさんの今は、その結果に他なりません。

「国際性への使命」を掲げるICUは、献学60周年を機に、ユナイテッド・ボード、そしてUB/ICUスカラーとして本学で学んだ方々のご協力を得て、香港からの4年本科生受け入れを再び活性化しているところです。同様の活動は、それ以外のいくつかの国や地域でも強化しています。本日は、昨年95周年を迎えたユナイテッド・ボードの支援により本学で学んだUB/ICUスカラーについてお話ししました。2018 年の年頭にあたり、「学生は人種、国籍、宗教の如何を問わず、本学建学の趣旨に共鳴して入学を希望する者の中より、厳選収容」という献学時の目的と使命を再確認すると同時に、主に全てをゆだねて本学に入学したこれら先人の歩みに学び、何事においても神のご計画を信じて各人の務めを果たしていくという姿勢で、この一年を過ごして参りたいと存じます。

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