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第22回神奈川体育学会大会 本学教員が最優秀論文賞受賞

公開日:2018年11月6日

高梨美奈特任講師(写真:左)、共同研究者の清水安夫本学上級准教授

高梨美奈特任講師(写真:左)、共同研究者の清水安夫本学上級准教授

10月20日(土)に開催された第22回神奈川体育学会大会で、本学保健体育プログラムの高梨美奈特任講師が最優秀論文賞(学会長賞)を受賞しました。

この論文賞は、2017年度に学会誌「体育研究」に掲載された論文の中から、選考委員7人が審査し、最優秀論文賞(学会長賞)を1点、優秀論文賞(理事長賞)の2点を選ぶもので、今年は高梨先生の論文が選ばれました。

高梨特任講師の研究テーマ:

ウォール・クライミングを用いた人間関係トレーニングに関する実践的研究
― 親子関係を発展促進させるための心理的介入効果の検討 ―

研究概要:

スポーツ教室では、親が一方的に声援を送る場面は多いが、同じ課題に取り組み共通体験を振り返る機会は少ない。そこで、2017年8月、地域貢献も兼ね、大学のクライミング施設を利用した「親子クライミング教室」を開催した。

1回2時間半の2日間の教室を3回実施した。近隣の小中学生12名とその親8名が参加した。本研究では、クライミングという親子での共通体験を通じ、
①保護者による「親による子どものレジリエンス評価」/「親の子どもに対する養育態度」 
子どもの「子ども自身が認識するレジリエンス」/「親との関わり方への意識」 との関係について検討した。
②「クライミング教室」への参加・実践を通して,各項目の変化を教室の前後と1ヵ月後で調べ、①の4項目に変化が生じるかを明らかにした。

その結果、子どもより親の子どもに対する関わり方の変化が大きいことが示された。大人のほうが「できない」と思っていたことが「できた」体験や「周囲からの応援」への喜びによる影響、日常では見られない子どもの様子や、同じ課題に取り組むことで感じる影響などが、変化の要因として大きいことが示唆された。

受賞のコメント:

このような賞をいただきとても嬉しいです。私ひとりではなく、多くの方に支えていただき、また参加者の皆さんにもご協力いただき、受賞することができたこと、大変感謝しております。

サンプル数が少なく、研究としての課題もありますが、クライミングは海外ではセラピーの一つとして活用されている例もありますし、2020年にはオリンピックの正式種目としてさらに注目されるようになると思われます。施設を生かし、スポーツとしてだけではなく、教育的効果を高められるような活用法を提案できるよう、これからも研究に取り組んでいきたいです。

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