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2012年度春季卒業式 北城恪太郎理事長祝辞

公開日:2013年3月28日

おはようございます。卒業おめでとうございます。

皆さんの多くはICUでの学びを終えて、社会人として働き始めることでしょう。あるいは、大学院へ進学される方もいるでしょう。ICUでの学生生活が充実した日々であったことと思います。皆さんが学んだICUは、日本の大学の中でも最も注目されている大学の一つです。朝日新聞社が、全国の大学の学長に聞いたところでは、教育と研究を含めて、最も評価の高い大学は、京都大学で、次は金沢工業大学です。この大学は教育に熱心に取り組んでいます。

その次が東京大学で、次はICUです。全国の数ある大学の中で、学長は、国立大学で研究費も大きな東京大学の次に、ICUを評価してくれています。ICUにおける教育への取り組みが、高く評価されているものと思います。皆さんは、自信と誇りをもって、ICUを卒業してください。皆さん一人ひとりが、社会の中にあっては、ICU生の代表です。

卒業式は、英語のCommencementという言葉が示すように、人生の新しい門出を示しています。特に就職して働き始める人にとっては、学生生活とは全く違った環境に身を置くことになります。これからは、働いて収入を得て経済的にも自立することになります。その仕事を通して、皆さんは社会に貢献し、神と人に奉仕することになるのです。皆さんは神様から与えられた才能を持っています。すなわち、賜物を授かっているのです。その賜物を生かす大切な場所が、仕事の場です。私は、ビジネスの世界で働くことが、自分の賜物を生かす道だと信じて、下積みの時代も与えられた場所で一所懸命に努力してきました。幸い、仕事が面白くないとか、会社を辞めたいと思ったことは、一度もありませんでした。しかし、皆さんの中には、仕事で挫折したり、達成感が得られない経験をすることがあるかもしれません。こうした時にも、与えられた仕事に全力で取り組むことは、尊いことだと思います。

ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの「置かれたところで咲きなさい」という著書(出版社幻冬舎)の中に、宣教師から渡された英語の詩が出てきます。「置かれたところで咲きなさい。咲くということは、仕方がないと諦めることではありません。それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神が、あなたをここにお植えになったのは間違いでなかったと、証明することなのです」と書かれています。例え、自分が期待した仕事ではないと思っても、前向きに置かれたところで努力することによって、新しい道が開けてくると思います。私のモットーは、「明るく、楽しく、前向きに」生きるということです。この言葉のローマ字の頭文字は、「ATM」です。どんな仕事であっても、社会の役に立っているのです。皆さんが、それぞれ自分の賜物を生かして、前向きに人生を歩んでいただきたいと思います。

終わりに、皆さんが卒業するICUは、戦後の日本の再建に貢献する人材を育てるために、日本とアメリカのクリスチャンが中心となって寄付を集めて献学されました。皆さんの教育は授業料だけでは賄えません。多くの先輩の寄付と、ICUが持つ基金の運用で、優れた教育を実現してきました。私学は卒業生の支援で、成り立っています。皆さんが経済的に自立した時には、皆さんの後輩が優れた教育を受けることが出来るように、母校へ寄付することを、思いだしてください。

皆さんが、置かれた場所で、立派に咲くことを期待しています。「明るく、楽しく、前向きに」それぞれ神様から与えられた賜物を生かす道を、歩んでください。

卒業、おめでとうございます。

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