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本学の学生が、第29回「佐藤栄作賞」優秀賞を受賞

公開日:2013年10月3日

9月30日(月)第29回佐藤栄作賞の授賞式が国連大学で行われ、本学の秋山肇さん(教養学部 アーツ・サイエンス学科3年)が優秀賞を受賞した。昨年の第28回では、本学大学院を修了したロータリー平和フェローの、マーク・フラニガンさん(現在、Japan ICU Foundation勤務)が最優秀賞に選ばれており、2年連続して本学から受賞者が選ばれた。

佐藤栄作賞は、故佐藤栄作元総理大臣が1974年に受賞したノーベル平和賞賞金を基に設立され、「佐藤栄作記念国連大学協賛財団」事業の一環として行われている国際論文コンテスト。 2013年の論文テーマは、「世界の平和と地球に住む人々の安全や福祉を守るため、国連が大きな貢献をすることを多くの人々が期待している。国連はこの期待に充分に応えているか、応えていないか。その原因、理由は何か。対策はあるか、意見を述べよ。」であり、85編もの応募があった。

秋山さんは「民主化理事会:人道的危機を防ぐ責任を果たすために」と題した自身の論文の中で、国連に「民主化理事会」を設立することで、民主化に向かう過程の対立を防いだ上で、円滑な民主化を促せるのでは、と自身の考えをまとめた。 今回の受賞について、秋山さんに話を聞いた。

-----どのような経緯で今回応募したのですか

昨年、国連大学が主催しているグローバルセミナーに参加する機会があり、それ以降、定期的に国連大学のウェブサイトを確認していました。そうしたところ、今回の論文コンテストを知り、今の自分が考えていること思っていることを論文に残すよい機会だと考え、応募することを決意しました。 論文では、国連に「民主化理事会」を設立することを提案しました。アラブの春と呼ばれる大規模な民主化運動が行われましたが、「革命」というと聞こえはよいのですが、その中で多くの人が亡くなっています。国家の民主化において、予防的措置を講じる組織があれば人道的危機を防ぐことができると思っています。

-----いつ頃から、世界、平和などについて考えるようになったのですか。

小さい頃から各国の国旗を見るのが好きだったので、漠然と世界に興味を持っていたんだと思います。それが、小学校3年生の時に起きたアメリカの同時多発テロを境に、なぜ戦争は起きてしまうのか、なぜ平和な世界が維持できないのかについて子どもながらに考え始めるようになりました。また、当時には何か自分でも行動しなくてはという思いに駆られ、アメリカのブッシュ大統領(当時)宛に両親の協力を得ながら英文で「戦争はしないで欲しい」という内容の手紙も送りました。 その後、高校生の時にオーストラリアへ約1年間の留学し、さらに国際関係・平和などについて関心が高まりました。

-----受賞の感想や今後の目標などがあれば教えてください。

優秀賞を受賞でき、非常にうれしく思っています。論文執筆時の自分が考え出せる最大の解決策を絞り出せたことが受賞に?がったと思っています。ですが、今読み返すと、まだまだ改善の余地が大いにある論文ですね。 今回は、多くの方に読んでもらうためにあえて英文で書き上げています。学生時代は時間があるので、自分の意見・考えに対する他者の意見に触れ、その上で自分の考えを見直す絶好の期間だと思います。今回も多くの方の様々な意見を聴くことができればと願っています。 今後は、この受賞を糧に大学院進学そして国際機関で働くこと目指して、さらに頑張っていきたいと思います。

-----最後に、論文執筆において、ICUでの学びがどのように影響しましたか。

リベラルアーツの幅広い学びの中で段々と身につけた、多角的な視点で物事を捉える力が非常にためになりました。民主化を進める上でも、何か一つの知識があればよいということはなく、政治・社会・経済などが絡み合った複合的な問題をひとつずつ解決しなくてはならないからです。 また、リベラルアーツ英語プログラム(ELA)が自分の英論文作成力の向上に大きく寄与していると考えています。そのほか、教員と学生の距離が非常に近い環境も、教員の方々に気軽にアドヴァイスを求めることができ、恵まれていると思います。論文作成中も、教員の方々からアドヴァイスをいただきました。

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