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2014年春季卒業式 北城恪太郎理事長祝辞

公開日:2014年3月26日

おはようございます。
卒業おめでとうございます。

皆さんの多くはICUでの学びを終えて、社会人として働き始めることでしょう。あるいは、大学院へ進学される方もいるでしょう。ICUでの学生生活が充実した日々であったことと思います。皆さんが学んだICUは、日本の大学の中でも最も注目されている大学の一つです。朝日新聞社が、全国の大学の学長に聞いたところでは、教育と研究を含めて、最も評価の高い大学は、京都大学です。そして4番目が東京大学で、その次がICUなのです。ICUにおける教育への取り組みが、高く評価されているのだと思います。皆さんは、自信と誇りをもって、ICUを卒業してください。皆さん一人ひとりが、社会の中にあっては、ICU生の代表です。

さて、卒業する皆さんに、聞いてみたいことがあります。それは、「人は、何のために生きるのか」ということです。皆さんは、「人生の目的は、何だと思われますか」。私は、人生の目的は、「高い地位に就く」とか、「名誉を得る」とか、「お金持ちになって、楽しい生活をする」、ということではないと思っています。私は、人生の目的とは、自分に与えられた能力を最大限に生かして、「人の役に立つこと」、そして、「社会に貢献すること」だと、思っています。人はそれぞれ異なった才能を持っています。皆さんが、自分の能力を生かして、仕事を通して、社会に貢献して欲しいと思っています。それが、「国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資する」という、ICUの献学の理念を実現することになるのだと思います。

皆さんの中には仕事で挫折したり、仕事が面白くないと思うことがあるかもしれません。しかし、与えられた仕事で努力する中で、新しい自分の可能性を見つけ出せることがあると思います。私のモットーは、「明るく、楽しく、前向きに」生きるということです。この言葉のローマ字の頭文字は、「ATM」です。どんな仕事であっても、社会の役に立っているのです。皆さんが、それぞれ自分の賜物を生かして、前向きに人生を歩むことを、願っています。

終わりに、皆さんが卒業するICUは、戦後の日本の再建に貢献する人材を育てるために、日本とアメリカのクリスチャンが中心となって寄付を集めて献学されました。皆さんの教育は授業料だけでは賄えません。多くの先輩の寄付と、ICUが持つ基金の運用で、優れた教育を実現してきました。私学は、卒業生の皆さん一人ひとりが、どれだけ母校のことを思い支援してくださるかで、発展できるか否かが決まります。ICUが献学され、充分な施設が無かったころ卒業した先輩方の多くが、ICUを発展させるために寄付していただいていることを、私は大変有難いと思っていますが、一方で、若い卒業生の中で、寄付してくださる方が少ないことを残念に思っています。皆さんが経済的に自立した時には、皆さんの後輩が優れた教育を受けることが出来るように、是非、母校に寄付することを思い出してください。

皆さんが、「明るく、楽しく、前向きに」それぞれ神様から与えられた賜物を生かす道を、歩まれることを願っています。

卒業、おめでとうございます。

2014年3月26日
理事長 北城恪太郎

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