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2017年春季卒業式 北城恪太郎理事長 祝辞

公開日:2017年3月24日

おはようございます。理事長の北城です。卒業おめでとうございます。

ICUは第二次世界大戦の反省から、世界平和に貢献する人材を育てるために献学されました。こうした献学の精神に基づき、皆さんはICUの教育の中で、与えられた情報をそのまま受け入れるのではなく、自ら批判的に考えて、自分の考えを構築するクリティカル・シンキングや、対話を重視した少人数教育、外国籍の教員や留学生と日本人の教員や学生との交流などで、多くのことを学ばれたと思います。

理事長の私は、ICU卒業生が働く企業や、大学、国際機関などの幹部の方にお会いした際に、ICU生の評判について聞いていますが、いずれも大変高い評価でした。なん人かの企業経営者は、ICU卒業生は、自分の考えを積極的に発言するし、リーダーシップもあり、英語も堪能で優秀だと評価していましたが、一方で他人の意見を聞くより、自分の意見を話そうとするとも聞きました。これらは、限られた例かもしれませんが、対話というのは相手の意見を良く聞いた上で、自分の考えを伝えることが大切です。皆さんにはよき話し手(Good Speaker)だけでなく、良き聞き手(Good Listener)になって欲しいと思っています。

また、ICUの卒業生である皆さんは、インテグリティを持って行動して欲しいと思っています。 インテグリティを持つということは、「人が見ていない所でも正直に行動する」ということです。 人が見ている所では正直に行動しても、人が見ていない所で不正をするような人が、組織のリーダーになっては、その組織はいずれ破綻してしまいます。 社会の中で信頼される人とは、インテグリティの有る人です。 最近の研究では、社会で成功する人は自制心があり、物事を最後までやりぬく人であるといわれていますが、その上に皆さんにはインテグリティを持ったリーダーとして活躍して欲しいと思っています。

そして、どんな困難な問題に直面しても、必ず解決策はあると信じて努力して欲しいと思っています。 あきらめてしまっては何も良い考えは出てきません。 解決できると思えば、次々と新しい考えが出てくるものです。 これまで何回か話してきましたが、私は会社の中で管理職に就いて以来、どんな時にもあきらめずに、「明るく、楽しく、前向きに」努力してきました。 この言葉のローマ字の頭文字は「ATM」です。 私が責任者となって日本で初めてコンビニエンス・ストアにATMを導入したので、ATMという言葉には特別な思いがあります。 どんな時にも落ち込まずに、なんとかなると信じて挑戦して欲しいと思っています。

今日は、3つのことを話しました。 それは、
1. 良き話し手だけでなく、良き聞き手になって欲しいということです。
2. インテグリティこそ社会のリーダーが持つべき重要な資質であるということです。
3. どんな時にも落ち込まずに、「明るく、楽しく、前向きに」、人生を歩んで欲しいということです。

終わりに、皆さんが卒業するICUは、第二次世界大戦の後、日本とアメリカのクリスチャンが中心となって寄付を集めて献学されました。 皆さんの教育は授業料だけでは賄えません。 多くの先輩の寄付と、ICUが持つ基金の運用で、優れた教育を実現してきました。 私学は、卒業生の皆さん一人ひとりが、どれだけ母校のことを思い支援してくださるかで、発展できるか否かが決まります。 皆さんが社会に出た時には、皆さんの後輩を支援するために、母校を支援してくださることをお願いします。

皆さんが、「明るく、楽しく、前向きに」それぞれ神様から与えられた賜物を生かす道を、歩まれることを願っています。 

卒業、おめでとうございます。

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