グローバル・リベラルアーツが育む人材

育むグローバル人材像

ICUは、献学以来、地球市民として世界を生き抜くことのできる、下記の資質を備えた人材を育成しています。

  1. 個人の尊厳を重んじ、多様性を堅持する。
  2. 地球全体の環境の中で個人や集団の活動を包括的に把握し、地球益(global interest)に配慮しつつ、複合的な要因を持つテーマ(開発・人権・平和・生命等)に取り組む。
  3. あらゆる状況や問題の背景と本質を迅速に把握し、将来を見据えて判断する。
  4. 情報を分かち合い、目的意識を共有することによって、協働する人々と緊密な関係を構築する。
  5. 相手の心をつかむような効果的な手段を用いて、コミュニケーションを図る。
  6. 異質な人々の意見を集約し、リーダーシップを発揮して集団をまとめる。
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献学の使命であるグローバル人材育成

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ICUは、第二次世界大戦への深い反省から、自由な民主日本を築き、人類社会の平和的発展に寄与する人材を育成することをめざして1953年に献学しました。『大学の目的と使命』として、「学問の自由を操守し、総合研究を奨励する」「教育に精進し、たえず批判と評価を通してその進歩改善に努力する」等と並んで「教授は本邦のみならず、広く世界各国に亘ってこれを求め」「学生は人種、国籍、宗教の如何を問わず、本学建学の趣旨に共鳴して入学を希望する者の中より、厳選収容」のうえ「日英両語を学園用語として国際的学園生活を実現」し、「世界的エトスの確立を期する」と謳われています。さらに、「本学は国際協力のもとに設立され、国際文化と理解への実験場として独自の国際社会を学内に実現し、世界共同体の可能性を立証せんとするものである」と表明されました。つまり、ICUは国家の枠を超えて設立された大学として、献学当初から60年間にわたり一貫してグローバル人材を育成し、日本にあって世界と日本を結ぶ架け橋としての役割を果たしてきたのです。

ICUの教育=「リベラルアーツ」で培う力

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ICUは日本で初めて大学名に「国際」を冠し、厳格な学術的訓練を通じた国際的相互理解をめざしてきました。キャンパス内には、多様な地域に生まれ育ち、異なる文化的背景を有する学生と教職員がともに集まっており、国際的な生活コミュニティを形成しています。学生は、互いの差異を超えた全人格的な出会いを通して、自己を確立し他者に開かれた意識を涵養する機会を与えられています。日本のリベラルアーツ大学の草分けとして歩み続け、2008 年度にはリベラルアーツ教育のさらなる深化と徹底も図りました。すべての学生は教養学部に入学し、一般教育科目や専門基礎科目を通して新しい知の世界に触れることにより、幅広い視野と柔軟な思考力を身につけます。さらに、複数分野の交流と創造的な統合により、視野狭窄に陥ることなく広くかつ深い専門知識を習得することができるのです。

また、ICUは献学当初から「独立の思索能力と科学的批判力の涵養に努める」ことが語学教育プログラムから卒業研究に至るまでの教育目的として掲げており、学生は未確認の情報や他人の意見、権威者の教えを鵜呑みにすることなく、物事を多角的な視点から見つめ、注意深く論理的に分析する能力を身につけます。

学生の主体的な学びを支援する制度も整えられています。そのひとつが、献学当時からある「アドヴァイザー制度」。専任教員(助教以上)がアドヴァイザーとして学生一人ひとりにつき、履修計画の指導や学生生活上のさまざまな問題について相談にのり、助言を行っています。そのアドヴァイザー制度を、2008 年度に拡充し、新たに「アカデミックプランニング・センター」を開設。センターでは、「アカデミックアドヴァイジング」ではなく「プランニング」と名付けられている通り、履修についての相談窓口としてだけではなく、学生が「自立的・自発的学修者」となるための支援を行うことを大きな目標としています。これにより、全学横断的なアドヴァイジング・システムを構築しました。2011年には、学生の日本語と英語による論文作成能力をさらに向上させるため、課外でも自由に利用できる「ライティングサポートデスク」を設置、さらに2015年には、学生支援の機能を統合した「学修・教育センター」を新設しました。これにより、学生の利便性が高まるほか、一人ひとりのニーズや課題を一つのセンターで把握できるため、学生に寄り添った手厚いサポートをタイムリーに提供することが可能となりました。