構想
学修・教育センター新設で専門的な学修支援体制が充実。そして利便性も向上します。


学生一人ひとりが信頼される地球市民となるには、質の高い教育と、それぞれ異なるニーズや課題に応える学修支援が必要です。ICUではこれまで履修計画のサポートを行う「アカデミックプランニング・センター(現アカデミックプランニングサポート)」、論文・レポート執筆のアドバイスを行う「ライティングサポートデスク(WSD)」、障がいのある学生の学修サポートを行う「特別学修支援室」など、さまざまな専門的支援を、それぞれのオフィスで行ってきました。
2015年、これらの機能を統合し、より一層のサポート体制を整えるため「学修・教育センター」を新設しました。これにより、学生の利便性が高まるほか、一人ひとりのニーズや課題を一つのセンターで把握できるため、学生に寄り添った手厚いサポートをタイムリーに提供することが可能となります。
ICTのさらなる活用により学修の質を向上させます。
学修・教育センターでは、これまで以上にICT (Information and Communication Technology)を活用して学修の質を高める取組みも進めています。授業で利用する環境だけでなく、自習やグループ学修などで利用する学内の学修スペースや学修コンテンツの充実、そしてそれらの活用をサポートします。
例えば、学内向けに授業や履修ガイダンス、その他セミナーなど様々な映像を配信するICU-TVを開始します。これにより、授業で聞き逃した内容を確認するなど、授業の復習への利用、メジャー選択や今後の履修計画の参考、参加できなかったガイダンス情報の確認など、幅広い用途に活用することができます。
さらに、あらかじめ講義内容を事前に学び、貴重な授業の時間をディスカッションやグループワークを通じた対話の時間とするなど、よりアクティブな学びを行う事も可能となります。
進捗情報
ITを用いた学修支援を強化しました


授業の予習復習にも活用できるように、また履修科目の選択やメジャー選択の際の重要な情報源として、学内のみで公開するICU-TVサイトを2015年10月にオープンしました。
また、授業を学外にむけて公開するオープンコースウェア(OCW)については、通常授業の他に、著名なゲストを招いての特別講義も収録されるようになりました。
講演や説明会、ワークショップやセミナー等をICU-TVで視聴したり、OCWで予習・復習を行うといった使い方ができる他、学習ソフトとの連携により辞書・音声・字幕の利用も可能になり、学修の困難を抱える学生の助けにもなっています。本学学生の学修支援のほかにも、OCWを通じて、海外を含む遠方の高校生等に対し「知の共有と教育内容の公開」を実現しています。
2019年には学習管理システムと連動可能な動画プラットフォームを導入し、反転授業や効果的なオンライン授業促進への仕組を構築しました。これにより、講義内容を学生が事前に学び、授業の時間をディスカッションやグループワークを通じた対話の時間にすることや、動画を予習・復習に活用するなど、柔軟な学びのスタイルを提供することが可能となりました。その結果、新型コロナウィルスの影響でオンラインでの授業開講を余儀なくされた際も、既に構築されていた支援体制をベースに授業支援を行うことが出来ました。2022年は多くの授業が対面授業に戻りました。オンライン授業だけでなく、対面授業においてもICT活用を促すことで、より充実した授業が行えるよう支援を拡充しています。
英文卒業論文執筆のためのプルーフリード支援を開始しました
学生のライティング支援のため、英語で執筆される卒業論文のプルーフリード支援を2016 年度より開始しました。
面談形式で行うものとEメールで返送するものと2種類のサービスがあり、学生にとっては、添削だけでなく、間違いの癖を直してもらえる、指導教員にとっては、論文そのものの指導に集中できるというようなメリットがあります。
2019年度面談形式のプルーフリード支援を、卒業論文だけでなく授業の課題にも広げました。