ビジョン・宣誓と方針 Vision, Policies & Pledge
2021〜2025 年度 中期計画 ―リベラルアーツの社会実装へ向けて―
宣誓と方針
理念に係る方針
世界人権宣言と学生宣誓
ICUでは人間の個としての発達、および社会における個人の権利という問題が献学以来重視されてきました。1953年4月29日、最初の入学式に出席した新入生は一人ひとりが紹介され、それぞれが大学の原則を支持し、国際連合が採択した「世界人権宣言」(1948年12月10日国連総会決議により採択)の原則にたち、大学生活を送る旨を記した誓約書に署名しました。この時以降、学生宣誓は毎年の入学式における慣例となっています。
人権侵害防止対策基本方針
ICUは世界人権宣言を重んじる大学として、人権侵害のない教育・研究・就労環境を整え、構成員が安心して過ごせるキャンパスを確保する責任があると考えています。ゆえに、ジェンダー、人種、国籍、出自、宗教、年齢、性的指向、性自認、性表現、障がいなどに基づく差別や、地位・立場を利用したあらゆるハラスメントは形態の如何に関わらず許されません。本学の構成員はみな建学の精神である国際性やキリスト教精神を十分理解し、快適なキャンパスをともに作っていくことが要請されます。
ICU 環境宣言
学校法人国際基督教大学(以下、「ICU」と言う)は、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ大学として、そのすべての活動においてキャンパス環境への適切な配慮と十全な管理に取り組むことを宣言する。およそ、すべての生命あるものへの慈しみと配慮はクリスチャン・ミッションの根本である。学生を責任ある地球市民として育成することを目標とするICUは、教育こそ、より良い健全な世界を築いていくための最良の手段であると信ずる。かくしてICUは、その日々の教育的営みのなかでの環境への配慮と責任遂行の、実効的統合をめざす。
ICUはその環境に関する全学的立案と決定に際して、環境に対する敬意と配慮、キャンパス生態系維持への努力、そして地球市民としての責任に、その根源的 な価値を認める。ICUコミュニティを構成する教員、職員および学生のすべては、自らの営みが地域的および地球的環境に影響を及ぼすものであることを深く 自覚する。
ICUは、そのキャンパスにおいて比類なく美しい自然と、貴重な文化遺産を擁している。ICUはこの環境を天恵の財として、その保全に責を負うものである。
内部質保証の方針
大学の掲げるミッションを果たすために、大学の諸活動に批判的思考を持って向き合い、創造的な改善を試みる、献学時以来の日常的な取り組みである内部質保証について、方針や手続きを定めています。
教育課程・学修成果
アカデミック・インテグリティー(学問的倫理基準)
学問の卓越・真理の探究を目指すリベラル・アーツの構成員として、本学の学生は、すべての学問的活動において、きわめて高い学問的倫理基準を維持することが期待されています。学問は、当然の事ながら、過去の研究業績の蓄積の上に成り立っています。従って、他人の研究に使われている考え方や言葉、文章や調査研究をあたかも自分自身のものであるかのように偽ることは、学問的倫理基準を侵すことになります。教員の評価を受けるための学生の提出物(レポート、試験の答案など)は、自分自身のもの(オリジナル作品)でなければなりません。学生は自分自身で考え、調査研究したものでない情報の出典は、明らかにし、正しく引用することが求められます。ICUでは2004年2月19日に策定されました。
アカデミック・インテグリティー(学問的倫理基準)に関する本学の方針
学生の生成系AIの使用に関する本学の考え方
本学では学生の創造性や批判的な思考過程を重視する立場から、学生が課題に取り組むにあたり、自ら考え、調査し、反芻し、自らのことばで回答を作成することを求めます。生成系AIが作成した文章は、多少の改変を加えたとしても、自身で作成したものとは認められず、アカデミック・インテグリティーの方針に抵触すると判断されます。また自身で行うことが求められたタスクを、生成系AIに行わせることも認められません。これらの方針に違反した場合は、アカデミック・インテグリティーの方針に違反した場合と同じ扱いとします。ICUでは2023年5月23日に策定されました。
求める教員像および教員組織の編制方針
大学の求める教員像では、ICUの教員構成および教員に求める信念や専任教員の任務に関して定めています。また、教員組織の編成方針では、教員数や採用分野、配慮すべきバランス、資質向上策、公正な任用などに関する基本的な考え方を定めています。
ファカルティ・ディベロップメントに関する方針
国際基督教大学(ICU)はそのはじめから、質の高いリベラルアーツ教育の実現に取り組んできました。対話を重視する少人数教育、学生の自発的な学修を支えるアドバイザー制度、分野横断的な教員の連携など、ICU独自の取り組みは献学時から受け継がれているものです。また、授業効果調査やシラバス公開など、今日のファカルティ・ディベロップメント(FD)で一般的となった手法の多くを、ICUは他大学に先駆けて導入してきました。教員有志によるFD研究は1980年代に始まり、これを全学的な取り組みへ発展させるため、1995年にFD主任、2001年にはFD委員会を設置しました。教員の創造力と主体的な参画による教育の改善は、ICUにおけるFDの大きな特徴です。
2015年にはFD機能を統合した学修・教育センター(CTL)を設置し、教員の教育活動と学生の学修活動を有機的につなぐ支援体制を整えました。新任教員FDプログラムをはじめ、アドヴァイジング支援、第二言語による教授支援、ICT支援、TA支援など、CTLのFD活動は多岐にわたります。教育改善の取り組みを共有し、互いの実践から学ぶための各種ワークショップの開催や、日英両語によるFDニュースレターの発行も行っています。加えて、学修アクセシビリティ支援室との連携、各種学生調査の結果分析・共有も、教育の質向上を継続的に支えています。これらのFD活動は、CTLセンター長のもと、各分野の教員代表から成るCTL運営委員会において検証され、さらなる改善に向けた助言が行われています。
ICUにおけるFDのあゆみ
1995年 FD主任を設置
1996年 FD Newsletter第1号発行
2002年 各学科・プログラムの代表からなるFD委員会の設置
2015年 学修・教育センター設置(FD主任、FD委員会を吸収)
2017年 新任教員FDプログラム(NFDP)開始
2024年 大学院FDを統合
障がい学生支援に関する基本方針
国際基督教大学は世界人権宣言の原則に立ち、すべての学生が機会の 平等を基礎としていかなる差別もなく尊厳をもって学ぶことのできる環境を整備、維持する。本学は障害のある者が障害のない者と平等に学修、教育、研究及び その他の関連する活動全般に参加できる機会を確保する。
教育研究等環境
研究活動に関する各種方針
公的研究資金の適正な運営・管理に関する本学の基本方針
「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン」(平成19年2月15日文部科学大臣決定)等を踏まえ、不正防止計画推進委員会を設置し、全学的に公的研究資金の適正な運営・管理を実施しています。
研究活動の不正行為等に関する通報窓口
不正行為等に関する告発、相談、情報提供の受付窓口を設置しています。
動物実験について
国際基督教大学では、「国際基督教大学動物実験規程」に基づき、「国際基督教大学動物実験委員会」を設置し、学長の管理のもと適正に動物実験を実施しています。
研究倫理の審査について
国際基督教大学では「国際基督教大学研究倫理委員会」を設置し、所属研究者(大学院学生を含む)が実施しようとする研究計画等において、個人情報および人権保護等の観点から倫理的配慮がなされているかどうかにつき、事前に審議・判定を行っています。
社会連携・社会貢献に関する方針
国際的社会人の養成を使命とする本学は、社会における市民や組織の成長に資する関係を構築し、社会発展に広く貢献することを目的として、本学の有する知識や知見の提供や、市民など諸団体との連携の枠組み構築について方針を定めています。
管理運営に関する方針
本学の理念の実現にむけた、透明かつ公正な管理運営や意思決定プロセスの継続的見直し、教職員に対する研修の推進、適切な組織の編成、監査体制、財政基盤などに関する方針を定めています。
スタッフ・ディベロップメントに関する方針
本学は、基督教の精神に基づき、自由にして敬虔なる学風を樹立し、国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資することを目的とし、国際性への使命、キリスト教への使命および学問への使命の3つを掲げ、目的の実現に努めています。学生や教員だけではなく、職員もこの理念の実現を目指すことが必要であり、ここに改めて、本学職員の理想像を掲げると共に、その養成に必要なプログラムを積極的に導入します。
- 主体的に考えることができる職員
法人、大学や高校が掲げる目的の実現に向け、自ら考えることができる職員 - 対話を通して、課題を乗り越えることができる職員
多様な背景を持つ学生、教員や他の職員は、一人ひとりに違いがある。自分とは異なる他者を理解し、ともに対話することを通して、様々な課題を乗り越えることができる職員 - 法人、大学や高校運営を担う高度な知識を有する職員
学生、教員や行政者を支援し、法人、大学や高校の様々な部門での運営を担うために必要な高度の知識を有する職員