Q&A

大学院への進学について

大学院への進学を検討していますが、学部で学んだ専門分野と大学院で研究したい分野がまったく異なるのですが。
学部の専門分野と大学院での志望分野が違う方も出願は可能です。前期課程では2年間で志望分野の関係科目を30単位修得し修士論文を作成することになりますので、基礎知識を身につけていることが求められます。 書類選考にあたり、研究計画書はできるだけ具体的に、また専門分野を変えた理由などもわかるようにお書きになると説得力がでてくると思います。
博士前期課程に出願を考えていますが、どの専攻・専修分野にするか迷っているのですが...

本学ホームページや大学院案内、また下記の方法などで情報収集し、よく検討されることをおすすめします。

  • 教員一覧および研究者情報データベースで、自分の研究テーマに近い研究指導分野の教員を探し、その教員の専攻を確認する:
    大学院では教員による研究指導が重要になりますので、ご自身の興味に近い分野の教員の情報を参考にしてください。
    教員に直接コンタクトし、進学について相談してみてもよいでしょう。
  • 各専攻の科目のカリキュラム及びシラバスを確認する:
    本学大学院は学際性に富んだプログラムのため、どの専攻の科目も比較的自由に履修できますが、一定数以上は自分が所属する専攻の科目を履修する必要があります( 課題修了の要件参照)。そのため、各専攻でどのような科目が開講されているか確認することをおすすめします。
  • 授与学位名を確認する:
    専攻・専修により、学位に付記する専攻分野の名称が異なります。希望する学位が取得できるかどうかを確認してください。
  • オープンキャンパス、大学院進学相談会などの機会を利用して相談する
博士後期課程に出願したいのですが、研究指導をお願いしたい先生との連絡はどうしたらよいでしょうか?
本学ホームページの教員一覧及び研究者情報データベース等をご参照ください。研究指導を希望する教員が決まりましたら、受験希望であることや、研究履歴、博士後期課程での研究希望内容等を明記の上、研究者情報データベースに記載の教員のメールアドレスにEメールをお送りください。教員の連絡先がわからない場合、大学院事務グループ宛(gs-adm(at)icu.ac.jp)にご相談ください。出願の際には、入学後指導内諾確認書が必要となりますので、研究指導を希望する教員とよく相談することが必要です。
日本語のみ、または英語のみで学位を取得することは可能でしょうか。

<博士前期課程志望の方>
受講される授業がいずれかの言語ですべて開講されていれば可能ですが、授業数は限られているので、いずれの言語でも授業を履修せざるを得ない可能性があります。公共政策・社会分析専攻については英語開講科目が比較的多く、英語の授業のみを履修し英語のみで修士論文を執筆することは可能です。また修士論文を日本語で執筆した場合には必ず英文要旨の提出が必要であるため、英語の文章作成能力は必須となります。
事前に本学ウェブサイト上でカリキュラム・シラバスを確認することをおすすめしますが、あくまで両語での学修に対応できるようになることをおすすめします。

<博士後期課程志望の方>
博士論文執筆の際には必ず日英両語で要旨を作成する必要があるので、両語での学修に対応できるようになることをおすすめします。

研究生とはなんですか?/研究生になりたいのですが...
研究生とは、すでに修士の学位を取得している方で、本学大学院で特定の授業科目を履修・研究指導を受けることを希望する方のことをいいます。
在学期間は原則として1年間です。学位は授与されません。履修した科目については、本人の申し出があれば成績証明書が発行されます。研究生となるためには、入学選考(面接試験はなく、書類選考のみ)に出願し合格する必要があります。詳しくは学生募集要項の「博士前期課程 研究生」のページをご覧ください。
修士の学位を取得していない方で研究生となることを希望する場合は、教養学部の研究生となります。 教養学部研究生の詳細については、本学アドミッションズ・センターのホームページをご参照ください。

奨学金について

奨学金はありますか?
大学院では独自の奨学金を設けています。博士前期課程については、入学時第一学期目の授業料および施設費が給付される「ICUトーチリレー大学院新入生奨学金」があり、出願の際に応募できるのでおすすめしています。そのほかの奨学金とあわせて詳しくはこちらをご覧ください。
日本政府(文部科学省)奨学金を通じて出願したいのですが、どのように出願を進めればよいでしょうか?

文部科学省奨学金には主に2種類あり、それにより問い合わせ先が異なります。

  1. 在外の日本大使館や総領事館で申し込む「大使館推薦」については、大使館に、
  2. 本学と交換留学協定を結んでいる協定校を通じて申し込む「大学推薦」については、協定校の交換留学担当部署に、

それぞれお問い合わせください。
一般的な質問に関しては大学院事務グループにもお問い合わせいただけます。

出願資格について

日本国外で教育を受けたのですが、出願資格はありますか?

<博士前期課程志望の方>
出願資格については、下記のいずれかに該当する者とします。(詳細は 学生募集要項参照)
(3)外国において、学校教育における16年の課程を修了した者、および所定の期限までに修了見込みの者。
(6) 外国の大学等において、修業年限が3年以上の課程を修了することにより、学士の学位に相当する学位を授与された者、および所定の期限までに授与される見込みの者。
(11)大学院において、個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、22歳に達した者。
⇒「(3)16年の教育課程を修了しているか、または所定の期限までに修了見込み」しているか確認しますので、在籍した学校名を全て、入学卒業年月と共に大学院事務グループにお知らせください。16年に満たず個別の審査が必要と判断された場合、22歳に達したもしくは所定の期限までに達する予定の者に限り、「(11)個別の入学資格審査」の実施を案内します。

<博士後期課程志望の方>
出願資格については、下記のいずれかに該当する者とします。(詳細は 学生募集要項参照)
(2)外国において修士の学位又は専門職学位に相当する学位を授与された、もしくは所定の期限までに達する予定の者。
(7)大学院において、個別の入学資格審査により、修士の学位又は専門職学位を有する者と同等以上の学力があると認めた者で、24歳に達した者。
⇒「(2)修士又は専門職学位を取得しているか、もしくは所定の期限までに取得予定か」確認し、基準に満たず個別の審査が必要と判断された場合、24歳に達したもしくは所定の期限までに達する予定の者に限り、「(7)個別の入学資格審査」の実施を案内します。

学生募集要項に記載されている出願資格に該当しないのですが、出願できるか相談することは可能でしょうか?
大学院事務グループにお問い合わせください。個別の入学資格審査を実施し、出願資格があると認められた場合には出願いただけます。個別の入学資格審査の実施を案内された場合は、学生募集要項に記載されている日付までに、本学大学院事務グループに所定の申請書類のご提出をお願いします。

入学選考について

入学選考はいつですか?
本学大学院には4月入学と9月入学があり、4月入学については「秋季入学選考」と「春季入学選考」の2回、9月入学については1回、入学選考があります。それぞれの出願期間は学生募集要項で確認してください。
4月入学秋季選考、4月入学春季選考、9月入学選考、どれに出願してもよいのでしょうか?
どの入学選考でも出願いただけます。いずれの入学選考も、選考方法は同じ書類選考と面接試験です。
4月入学を希望しているのですが、「秋季入学選考」と「春季入学選考」ではどちらが合格しやすいのですか?
選考時期による有利不利はありません。
本学大学院の入学選考は書類選考と面接試験の2段階です。書類選考では、大学院での研究活動に相応しい基本的な能力があるかを判定します。面接試験では、研究希望分野に近接した教員との質疑応答によって、より深く受験生の適格性や研究に対する意欲を判断し、総合評価で決定します。 受験生全体の相対評価ではありません。
試験問題はありますか?
本学大学院の入学選考は書類選考と面接試験の2段階です。筆記試験はなく、したがって試験問題もありません。書類選考の合格者に対し面接試験が行われ、合否が決定されます。
面接は英語で行われるのでしょうか?
本学にはさまざまな国籍の教員が在籍しており、受験生の志望分野によって専門に近い分野の複数の教員の面接を受けることになりますので、日・英両語を用いる可能性があります。 本学では日本語と英語の両方を用いて学修・研究を行うため、入学後に英語開講の授業を履修する場合もありますし、研究上必要な指導を日本語以外で受けることもあると思います。基本的に大学卒業程度の英語力が必要ですが、十分に意思の疎通ができるよう準備することをお奨めします。
海外に住んでいますが、面接はどのような方法で行うのでしょうか?
Zoomを利用した面接が可能です。なお、滞在国のインターネット環境等により利用できない場合もありますのでご了承ください。

出願書類について

英語能力試験のOfficial Scoreは必ず提出しなければならないでしょうか。

本科学生を志望する場合は提出が必要です。ただし、以下のいずれかに該当する志願者は提出不要です。

  • 母語が英語の場合
  • (前期課程志望の方)すべての科目を英語で行う大学または大学院で全学年履修し卒業(見込)の場合。ただし、大学所在国の公用語が英語でない場合は、授業がすべて英語で行われていることを証明する大学からの書類を提出すること。
  • (後期課程志望の方)すべての科目を英語で行う大学院で全学年履修し修了(見込)の場合。ただし、大学院所在国の公用語が英語でない場合は、授業がすべて英語で行われていることを証明する大学院からの書類を提出すること。
英語能力試験のOfficial Scoreの合格点は何点以上ですか?
合否は英語のOfficial Scoreだけで判定していませんので、特に合格点は設定していません。 またその点数により足きりをすることもありません。大学院入学後の研究活動に必要な英語レベル (大学卒業程度)を計るために提出していただいていますので、他の提出書類と合わせて総合的に評価しています。
TOEFL ITP(Institutional Testing Program)やTOEIC IP(Institutional Program)のスコアは提出できますか?
TOEFL ITPやTOEIC IPのスコアは提出書類として認められません。
なぜ英文の成績証明書の提出が求められているのでしょうか?
国内、海外のいろいろな大学・大学院出身の方々が出願するので、出身校での成績をより公平に審査するため、英文の成績証明書を提出していただきます(その上でGPA=Grade Point Averageを計算しています)。なお、公用語(使用言語)や大学・大学院の制度により、英文成績証明書の発行に支障がある場合には出願期間開始前に必ず、大学院事務グループにお問い合わせください。場合によっては、第三者機関への書類発行依頼をお願いすることがありますので、余裕を持ってお問合せください。
成績証明書と学位証明書は、厳封で提出とあるのはなぜでしょうか?
本学の一次選考は書類選考であるため、提出される書類が公式なものであるという証明が必要となります。よって必ず厳封での提出を求めています。誤って、出身大学・大学院から届いた成績証明書や学位証明書が同封されたものの封を開けてしまった場合は、再度取り寄せの上、封を開けずに、厳封のままご提出ください。
出願書類に卒業論文の写しとありますが、私の大学では卒業論文がありませんでした。どうしたらいいですか?
卒業論文がなかった場合には、代わりに授業でのレポートやアカデミックペーパーなどをご提出ください。 書類選考では、論文構成力や論理、知識などを評価するため重要な審査資料のひとつとして使われますので、 新たに作成されても構いません。字数やレイアウトについては自由ですが、英文要旨も必要となりますので、ご留意ください。

大学院全般について

社会人対象の夜間部はありますか?
社会人向けの夜間部、通信教育部、現職教員対象のIB教員養成プログラム等はありません。授業は原則として月曜日から土曜日の午前8時50分から午後7時までの間に行われます。ただし、博士後期課程の場合は、通常の授業はありません。
大学院の在学生は若い人ばかりでしょうか?

本学大学院には、いろいろな経歴の方が在学しています。一度社会に出た後に大学院に戻り研究を続ける方や、主夫・主婦、また定年退職後に入学する方など年齢構成は多様です。大学院生は専攻ごとに研究室を共用しているので、様々な経歴、学歴、文化的背景を持った学生同士が刺激し合うことになり、それぞれの研究にも良い影響が見られます。

教員免許状(教職)を取りたいのですが。
教員免許状には1種と専修の2種類があります。既に中学校および高等学校教諭1種免許を取得している場合には、必要な教科または教職に関する科目を24単位以上修得し、規定の期間在学することで、「国語、数学、理科、社会、英語、宗教」の中学校教諭専修免許状、「国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語、宗教」の高等学校教諭専修免許状の取得に必要な資格を得ることができます。博士前期課程を修了しなくても、1年以上在籍し30単位以上修得すれば、専修免許状の取得が可能です。また、ティーチングアシスタントとして教員の授業運営の補助をする職務を行うことにより、教育の訓練にもなります。 なお、大学院入学後に中学校教諭1種および高等学校教諭1種免許状の取得を希望する場合、科目等履修生として教養学部の教職課程科目を履修することができます。しかし、2年間で1種免許状取得に必要な単位をすべて履修することは非常に難しく、既習の科目単位等により、修業年数が長くなる可能性があります。詳細については、学部での取得単位がわかるもの(学力に関する証明書=教員免許申請用)をご用意の上、学務部教務グループ教職担当にお問い合わせください。
留学生なのですが、英語だけで授業を履修できますか?
ICU大学院では日英バイリンガリズムによる教育を行っていますので、日本語開講と英語開講、そして両方で開講する授業があります。そのため、留学生と日本人が同じクラスで学び、個々の違いを受け入れて尊重し学びあう文化があります。開講言語はその担当教員が決定しますので、履修したい授業が必ずしも英語で開講されていない可能性もあります。
一般的に、優秀な成績をおさめるために、ある程度の日本語力をつけることをお勧めしています(ただし、受験の際に、日本語のスコアを提出していただく必要はありません)。なお、修士論文を英語で執筆してもかまいません。また、全ての教員が、日本語だけで開講している教員も含め、英語が堪能です。
科目一覧は こちらから確認できますのでご参照ください。(左の欄から「大学院科目」をお選びください。Jは日本語開講、Eは英語開講という意味になります。)

学生サポートについて

大学院に入学したらキャンパスの近くに住みたいのですが。
大学キャンパス内に学生寮が点在しており、大学院生対象の寮居室も確保されています。寮の応募に関しては、合格者にご案内します。
また、大学近隣のアパートや学生会館等については指定業者に斡旋・紹介を委託しています。
詳細は、 こちらのホームページをご覧ください。
アルバイトについて教えてください。
学内外のアルバイトに関してはご入学後、学生グループのウェブサイトよりご確認ください。
大学院生の場合は他にティーチングアシスタントとして、授業をサポートする仕事やライティングサポートデスクのチューターの仕事もあります。(なお、留学ビザを持つ外国人学生は、事前に資格外活動許可を得る必要がありますので、ご留意ください。)
大学院生に対し、就職支援はありますか?
学生サービス部就職相談グループで学部生、大学院生ともに個別相談に基づく就職支援を行っています。また年間を通して各種セミナーや説明会を実施し、キャリア形成の支援も行っています。 詳細については、学生サービス部就職相談グループのホームページをご参照ください。
博士後期課程の学生対象のサポートはありますか?
博士後期課程に在学する学生を対象に、大学院博士後期課程学生研究奨励金という奨学金があります。1回につき、127,000円が支給され、返済義務はありません。申請の機会は、年1回、標準年限内3回までですので、申請期間を事前に確認し忘れずに申請ください。(ただし、全額の学費が支給される奨学金にお申し込みの方は応募することができません。)
また、博士後期課程を3年間で修了できなかった方でも、博士候補資格の取得などの諸条件を満たしていれば、4年目以降の授業料・施設費の全額もしくは3分の2(退学された場合には再入学金全額)が減免されます。この学費減免制度に申請するためには、2年生の終わりまでに博士候補資格を取得することをお勧めします。