リベラルアーツ英語プログラム

英語力を高め、思考力を養う

「リベラルアーツ英語プログラム(ELA: English for Liberal Arts Program)」は、学生の英語力を向上させると同時に、ICUで効果的に学ぶための思考力と技術を養う、リベラルアーツへの重要な導入教育です。

主に日本語を母語とする学生が、1年次の大半を費やして集中的に学びます。習熟度に応じて課程(Stream 1~4)が決まり、各課程では約20人ずつの「セクション」と呼ばれる少人数のクラスに分かれ、週4コマから11コマの授業を履修します。

授業では、「異文化間コミュニケーション」や「生命倫理」などのトピックに関連した文献を読み、議論し、小論文を書くといった学術活動に取り組むなかで、独創的、批判的、主体的に考える力を身に付けていきます。さらに、すべて英語で行われる授業に参加することで、大学で必要となる実践的な英語力を磨きます。

ディレクターメッセージ

グローバル社会で活躍する英語力を身につける集中英語

オコネル, ジェラード A.
課程上級准教授
リベラルアーツ英語プログラム主任

リベラルアーツ英語プログラム(ELA)の目標は二つあります。第一は学生の英語力を伸ばすことであり、第二は大学で学問を学ぶために必要な批判的思考力や学習スキルを習得させることです。この二つはICUのリベラルアーツ教育には不可欠の要素です。この二つの目標を実現するために、ELAの授業は、すべて英語で、約20人の少人数のクラスで行われます。

ELAは一人一人の学生の英語力やニーズに合った英語教育を提供しています。教員やクラスメートと活発にやり取りしながら、多様な種類のアカデミック・スキルを英語で学びます。たとえば、アカデミックな内容の英語の文章を批判的・分析的に読む力、自分の考えや意見をディスカッションし発表する力、ノートを取る力、他の学生が言ったことを聞き取る力、アカデミックな内容のものを英語で書く力などを伸ばしていきます。アカデミック・ライティング・スキルを伸ばすために、授業以外に教員との個人指導(チュートリアル)もあります。ELAの最終段階では、自分が関心のあるテーマを選び、そのテーマについて資料を集め、英語で論文を書きます。

このように集中的に英語を学ぶことで、リベラルアーツの授業を英語で学ぶことのできる英語力を習得します。また独創的・批判的・主体的な思考を英語でできる人になることを目指します。

学生一人一人の英語力とニーズに合わせたきめの細かい丁寧な指導

ELAの英語教育の目標は、ICUの学びに必要な英語運用能力(academic English skills)とリベラルアーツ教育の根幹となる批判的分析能力(critical thinking skills)を養成することです。すべての授業が英語で行われることもあり、とても難しい授業だと思われるかもしれませんが、実際の授業は約20名の少人数のクラスで、個々の学生の英語力やニーズに合わせたきめの細かい丁寧な指導を行っています。

コア科目であるARW(Academic Reading & Writing、読解と論文作法)とRCA(Reading & Content Analysis、精読と英文構成法)のクラスはそれぞれ週2~3回の授業に加えて個別指導であるチュートリアルがあり、授業中はもちろん、チュートリアルでわからないことや困っている点をいつでも教員に聞くことができます。この際に、日本人教員には英語だけでなく日本語で聞くこともできます。同じ教員が、少人数のクラスを週に何度も教えるので、教員は個々の学生の英語力の長所や弱点を把握しており、個々の学生のニーズに合った指導ができるのです。またコア科目は専任教員が担当しているので、学生はいつでもアポイントメントを取って教員に相談することができます。

丁寧な指導こそがELAの一番の特長です。この特長について、以下に詳しく説明します。

1. あなたの英語習熟度にあった課程(Stream)で学べます

Streaming(課程)

Streamは英語習熟度別に1~4の4段階に分かれています。Streamの決定は、入学時に実施するプレースメントテストの得点に、海外経験(小・中・高の段階における海外生活経験や留学経験)やアカデミック・ライティングの経験有無を加味して行い、場合によっては個別面談を実施し、コミュニケーション能力、語彙力や文法力、論理的思考力を判断し、最終的に所属するStreamを決定します。 Stream 1に属する学生の英語力が最も高く約20人、次いでStream 2は80~100人、本学で平均的な英語力を持つ学生が集まるStream 3は340~360人と多く、語彙力、文法知識、リスニング力などの補強が必要なStream 4には約120人が在籍します。それぞれのStreamでは、1クラス約20人の少人数クラスを編成して授業を行います。

入学時のStream決定

2. 1年次の大半を費やし集中的に学びます

Intensive(集中的)

1週間のコマ数は、4~11コマです。最も多くの学生が属するStream 3の場合、ELAの科目が1週間に9コマ入り、それ以外に一般教育科目や体育、基礎科目を履修します。さらに、これら以外にもELA科目の個人指導(チュートリアル)、予習・復習の時間、それぞれの授業で出される課題を次の授業までにこなす時間が必要なため、1年次はELAが大半を占めることになります。

課題は全て英語で、量もかなり多いので、リズムを掴むまでは時間がかかるかもしれません。しかし、毎日課題をこなしていくなかで、確実に英語力が向上していることが実感できます。そして、ELAを修了する頃には、気後れすることなく英語を使って読んだり、書いたり、話したりしているあなたがいるはずです。

時間割の一例(Stream 3)

3. 1クラス約20人の少人数制でグループディスカッションが中心の授業です

Small class size(少人数)

授業は、学生同士や教員との活発なかかわり合いに重きを置いており、様々なインタラクションを通して、自分を表現することに慣れていきます。授業では「異文化間コミュニケーション」や「生命倫理」などのトピックに関連した文献を読み、教員が学生に「このトピックについてどう思うのか」と何度も問います。初めは、「教科書に載っている」、「有名な人が書いたことだから賛成」などと答える学生も、次第に「自分の考えを表現すること」に慣れていきます。

また、グループディスカッションやプレゼンテーションは、「自分の考えが当たり前だと思っていたが、自分とは違った考えを持つ人がいる」ことに気付き、自分の考えが固定概念にとらわれていたことを知る機会でもあるとともに、複数の意見をまとめるなど問題解決方法を学ぶこともできます。

セクションの仲間たちとの共同作業も多く、力を合わせて取り組むことで団結力が高まります。

4. 専任教員と1対1の個別指導で学びをサポートします

Tutorials(個別指導)

ELAのコア科目であるARW(Academic Reading & Writing、読解と論文作法)とRCA(Reading & Content Analysis、精読と英文構成法)にはそれぞれチュートリアルの時間があります。原則、ARWは週2回、RCAは週1回のチュートリアルが設定され、個々のニーズに応じて、一学期間に多数回実施します。

チュートリアルは教員主導ではなく、学生主導で進められます。そのため、チュートリアルは「教員からの呼び出し」ではなく、学生が自分の必要に応じて担当教員に面談予約をとることが求められます。

チュートリアルは、学生の思考力を伸ばすことにねらいがあるため、学生の相談に対して、担当教育がすぐに答えを示すことはしません。教員の役割は、学生と対話をしながら、学生が自ら課題を見つけ、深く考え、解決策を導き出すきっかけを一緒に探すことです。学生が自主性を育み、「生涯にわたって学び続けようとする積極的な姿勢を身に付ける」ことが、チュートリアルの重要な目的です。

5. すべての授業は英語で実施

Learning English through English(英語で授業)

ELAの授業はすべて英語で行われます。なぜなら、すべて英語で授業を行うことが英語力を伸ばす一番の近道だからです。

英語で論文を読み、英語で論文の内容をディスカッションし、英語で質問をし、内容について英語でプレゼンテーションをし、英語でエッセイを書きます。アメリカの学部レベルの内容の論文を英語で読み、英語でディスカッションすることは、慣れないうちは本当に大変です。しかし、先生のサポートを受けながら努力するうちに少しずつ英語力が伸びていることを実感できます。

チュートリアルも原則英語で行われますが、必要に応じて日本語を使用することもできます。

ELAの科目

ELAではARW(Academic Reading & Writing、読解と論文作法)とRCA(Reading & Content Analysis、精読と英文構成法)の2つのコア科目を中心に学びます。この2科目は「異文化コミュニケーション」や「生命倫理」などの共通のテーマで連動して学習を進めます。また、コア科目の学びに必要となるスキルを修得するAS(Academic Skills、アカデミック・スキル)も同時に学びます。ELA最後の学期には、学部での研究や論文執筆に備え、RW(Research Writing、論文作成)に取り組み、1500~2000語のリサーチ論文を書きます。

Stream毎にコア科目の履修期間は異なり、Stream 1の学生は1学期間だけ履修するのに対して、Stream 3・4の学生は1年間コア科目を学び、2年次にRWに取り組みます。

ARW

Academic Reading & Writing (読解と論文作法)

Stream 1、Stream 2、Stream 3、Stream 4すべての学生が履修する科目です。ARWは原則としてネイティブスピーカー教員が担当し、学生の関心の高いアカデミックなテーマを通して、読解力や理解力、討論力、論文作成力を高めることを目的としています。1対1で個人指導を受けるチュートリアルがあります。

RCA

Reading & Content Analysis (精読と英文構成法)

Stream 3とStream 4の学生が履修する科目。原則として日本人教員が担当する授業です。学術論文を吟味して読み込んで分析する読解力を習得します。1対1で個人指導を受けるチュートリアルがあります。

AS

Academic Skills (アカデミック・スキル)

ASは、Stream 2、Stream 3、Stream 4の学生が履修する科目で、コア科目の学びに必要となるスキルを習得するクラスです。たとえば、英語の講義の聴き方やノートの取り方、ディスカッション、プレゼンテーション・スキルの訓練ならびに大学での学びに必要となる様々なスキルを学びます。

RW

Research Writing (論文作成)

ELAの集大成となるRWは、英語の論文の書き方を学ぶ科目です。2000語の論文作成を目標として、トピックの選択からスタートします。図書館で調べ、アウトラインを作り、ドラフトを書いて、チュートリアルで個人指導を受けながら最終ドラフトをまとめていきます。教員のサポートを受けながら、何度も修正を重ねて、大きなテーマ設定から、具体的に内容を絞り込んでいき、最終的に1500~2000語の論文を書き上げます。

海外英語研修プログラム(SEAプログラム:Study English Abroad Program)

夏休みを利用し、英語を母語とする国の大学およびその英語研修所が運営する6 週間のプログラムで、異文化体験をしながら集中的に英語を学習します。視野を広げ、英語でコミュニケーションできる力を身につけます。自分がマイノリティとなる経験を通して、自分を知る、自信を持つなど、自分自身の内面的な成熟も期待できます。初の海外体験としてのSEA プログラムを経て、「次は専修分野の学問を海外大学で学びたい」と、交換留学を目指す学生も例年数多くいます。
詳しくは、以下のページをご確認ください。
SEAプログラム

Advanced English Studies

ELA 修了後も英語力を磨きたい学生には選択科目としてAdvanced English Studies(上級総合英語)が開講されています。TOEFL/IELTS 準備やプレゼンテーション技術の向上をめざすコースなどがあります。

ELAの授業をWEBで体験

ICU OpenCourseWareでは、実際の授業の様子を動画で公開しています。ぜひ、ELAを体験してみてください。

学生に、ELAの感想や授業を通して成長した点などを尋ねました。

*肩書き・学年はインタビュー当時のものです。

ICUで学ぶための土台作り

瀧本真奈美

教養学部3年 経済学メジャー
ELA Stream4
京都府立南陽高校卒業(京都府)

公開:2017年6月

自分の考えを確立する経験

一番印象に残っている授業はARW(Academic Reading & Writing、読解と論文作法)です。ARWは、学期ごとに決められたトピックについて、さまざまな文献を読み、グループディスカッションやプレゼンテーションを通して内容の理解を深め、最終的にそのトピックについての自分の考えをまとめた英語論文を作成する授業です。この授業で冬学期に取り上げられたトピックが生命倫理でした。例えば「妊娠中絶は禁止されるべきか」や、「ヒトのゲノム編集は認めるべきかどうか」といった、決まった答えが存在せず、しかも理系・文系の両分野にまたがるような難しい問題を前に、最初は自分の意見を持つことができませんでした。しかし、文献読解を通して理解を深め、授業内外でクラスの友達と意見を交わしながら、徐々に自分の考えを確立することができました。この経験は、深く印象に残っています。

コミュニケーション力と読解力

ELAの履修を通して、英語でのコミュニケーション力や読解力は格段に向上したと思います。週4日、1日に2~3コマ授業があり、そこでは必ず発言の場が与えられています。課題で出される文章も読み応えのあるものばかりです。入学してから1年後には、伝えられなかったことが容易に伝えられるようになり、読めなかったものが読めるようになっていて、自分でも驚くほど成長したと感じます。

また、コミュニケーション力や読解力だけでなく、論文を読むときの心構え、情報を効率よく集める方法、集めた情報をまとめて、わかりやすく伝えたり文章化したりするコツなど、さまざまなスキルも身に付きました。こういったスキルは、英語・日本語問わずICUでの学びに大いに役立っています。

英語運用能力だけでなく、大学での学びに必要な力の向上

ICUといえば、どうしても英語のイメージが前面に出てきてしまいがちですが、ELAは単なる英語運用能力向上のためだけの授業ではありません。ELAで身につける読解力やコミュニケーション力、批判的思考、情報処理能力は、英語・日本語問わず、今後の学習に必ず活かすことができます。英語のスピーキングが苦手だからといって、何ら恥じることはありません。少人数教育により手厚いフォローが受けられるので、安心して学ぶことができます。理系・文系にとらわれず幅広い視点で物事を考えたい方、仲間との対話を通して自分の考えを深めたい方はぜひICUに来てください。

自分の成長を実感できたもの

岸美公子

教養学部2年
ELA Stream 4
九州学院高等学校卒業(熊本県)
フレッシュマンSEAプログラムで、タフツ大学(アメリカ)に6週間留学

公開:2017年6月

ELAが学びの基礎を築いてくれた

一番印象に残っている授業はReading and Content Analysis(RCA、精読と英文構成法)の授業です。この授業では、リーディングを中心にさまざまなスキルを学ぶことができました。"ELA Reader"と呼ばれる教科書に複数の論文が掲載されていて、そのいくつかを学期の間に読み進めます。内容がとても難しいものもたくさんあり最初の頃はとても大変でしたが、論文の内容を図示して述べられている主張を整理する方法や"Paraphrasing"という言い換えの方法など、理解を深める手法を学んだ事で、少しずつ内容を理解できるようになり、いつしか授業を楽しめるようになりました。

また、ELAにはチュートリアルと呼ばれる個人指導の時間があります。RCAの授業は英語で行われますが、先生は日本人なので、チュートリアルの際には英語で質問することが難しい時には日本語で対応してくれます。課題提出前には、授業内では細く指摘されないような文法や言い回しなど丁寧に教えてくれるので、クラスではリーディング、チュートリアルではライティングを中心に英語力を向上させることができたと思います。

加えて、プレゼンテーション、課題提出、テストの前は、セクションメイト*と一緒に課題やグループワークをこなすことで、授業外でもより理解を深め合うことができました。こうしたセクションメイト*とグループで作業した経験があったからこそ、現在メジャー基礎科目などで他学年の人たちとのグループ作業をスムーズに行えているのかなと思いますし、ELAで学んださまざまなアカデミックスキルが、今の自分の基礎を築いてくれたと思います。
*セクションメイト:ELAで同じクラスに所属する仲間

批判的に考える習慣、論理的に話す力

ELAを通して成長したのは、思考力と発言力です。ICUは入学時に専攻を決めず、2年次の終わりまでに決めるというメジャー制度です。なので、1年次に履修するELAのクラスでは、まったく異なる分野に興味・関心を持つ友人たちと一緒に学ぶことになります。授業では、この多様な意見が集う中で、常に自分の意見を述べ、そして批判的に考えることが求められます。高校までは特に問題意識を持ったり、自分の意見を積極的に述べたりすることはなかったので、始めは発言することを躊躇していましたし、批判的に考えるとはどういうことなのかまったくわからない状態でした。しかし、クラスが少人数で自分の意見が述べやすい環境であったこと、セクションメイトたちも積極的に発言や質問を投げかけるので、授業が進むにつれ、自分も考えをまとめ、発言ができるようになりました。さらに、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションなどを通じてセクションメイトと意見を交わす中で、一方向からしか見ていなかった自分の視野の狭さに気づいたり、新たな視点を得られたりと、多角的かつ批判的に物事を考える習慣や、それをもとに相手にわかりやすく論理的に話す力を養うことができたと思います。

1年間での大きな成長

私は、特に留学経験もなく、大学の専攻を決めるのも迷っていました。でも、英語が好きで、もっと向上させたくてICUに入学しました。入学後は、ELAで他のみんなについていけるのかとても不安でドキドキしていましたし、とにかく、みんなに遅れをとらないように必死に食らい付いていこうと頑張りました。英語が上手に話せなくても、話そうという意思だけで貫き通したり、小さな疑問であっても理解できるまでとことん質問したり、とても必死でした。一つ一つ丁寧に課題をこなしながら、日々の授業を受けていたら、いつの間にかELAの面白さにはまっている自分がいて、そして1年間のELAはあっという間に終わり、気付くと自分が成長していることを実感しました。

どこの大学に行っても必ず成長できるし、多くのものを得られるとは思いますが、特にICUでは密度の濃い、充実した学生生活を送ることができると思います。たった1年間のELAで英語能力だけではなく、本当にさまざまな力が身に付きます。入学して1年後にどれだけ自分が成長しているか、ぜひICUで実感してみてください。

さまざまなメジャーへの扉を開いてくれたELA

三浦亮太朗

養学部3年 情報科学メジャー / 経済学メジャー(ダブルメジャー)
ELA Stream 3
芝高等学校卒業(東京都)
フレッシュマンSEAプログラムで、マギル大学(カナダ)に6週間留学
2017年9月から1年間、エジンバラ大学(イギリス、The University of Edinburgh, College of Science and Engineering, School of Informatics)へ交換留学予定

公開:2017年5月

刺激的な読解と論文作法のクラス

ARW(Academic Reading & Writing、読解と論文作法)の授業が最も楽しかったです。毎回予習課題として出される論文を読みこんでくるのは大変でしたが、興味もバラバラな18人のセクションメイト*と、生命倫理、国際関係、さらには大学の存在意義など、一筋縄ではいかない社会問題についてひたすら議論をするのはとても刺激的でした。高校の頃とは違い、意見の相違があればはっきりと「No」と言い合うオープンさがとても心地よかったです。またエッセイ課題では授業内で深めたトピックについて自分で問題設定をし、自らのスタンスを明らかにし、アカデミックな形式で仕上げるものでしたが、この経験は資料収集の方法を含め、ELA修了後も実際のメジャーでの学びにおいて役立っています。週1回のチュートリアル(個別指導)では、先生が時には積極的に、時にはさりげなく導いてくれる姿が印象に残っています。どの先生も厳しく、英語のあまり得意でなかった自分にとっては大変なことも多かったですが、学期の最後には皆「Well done」の一言で私たちを鼓舞してくれました。
*セクションメイト:ELAで同じクラスに所属する仲間

英語で書く、話す力、そして人間的な成長

ELAでは毎日英語に触れていました。とにかく膨大なディスカッションと学期に少なくとも2回はあるエッセイの課題などをこなしていくうちに、英語能力全体、特に書く、話すといった技能が向上していきました。また、徐々にためらいを感じることなく英語で発言をし、英語の教科書を難なく読みこなせるようになれたのは大きな進歩だと思います。秋からイギリスのエジンバラ大学に1年間交換留学しますが、ELAを乗り切ったという自信が背中を押してくれました。

さらにセクションメイトたちとの関係は自分を人間的に成長させてくれました。3年生になった今でもほぼ毎週会っているほどの仲ですが、皆バックグラウンドも興味のある分野も違う中で色々な価値観に触れることができ、刺激を受け合うことで視野が広がったように感じます。この経験はメジャーを決めた時、また現在でも研究を進めていく上で大いに役立っています。 ELAの課題だけでなく各々のメジャーでの学び、人生相談など様々なことを腹を割って話せる仲になれたのも、一緒にELAを乗り切った友だからこそだと思います。

ELAは学びのブートキャンプ

ICUは面白い大学です。分野も、人種も、年齢も、バックグラウンドも、教員も学生も多様性そのものです。とても自由なこの大学では色々な学びがあり、色々な出会いがあり、化学反応が日々起きています。私も複数の領域を学んでいますし、本当にICUを選んで良かったと思っています。3年生になってみて、ELAは学びのブートキャンプだったと思うとともに、さまざまなメジャーへの扉を開いてくれるものだとも思います。語学力はもちろんのこと、批判的に物事を捉える姿勢などは日々の授業や研究でも大いに役立っています。そしてさらに交換留学、また卒業後にも繋がっていくものだと感じています。

受験生の皆さん!まずはどんな大学が自分に合っているか、じっくり調べて、じっくり選んでください。そしてICUを選んでくれたあなた!知的好奇心が満たされる刺激的な生活が待っています。ICUで一緒に勉強できるのを楽しみにしています。

「信頼される地球市民」としての第一歩

吉原武志

教養学部3年 経営学メジャー
ELA Stream 4
西南学院高校卒業(福岡県)
フレッシュマンSEAプログラムで、サセックス大学(イギリス)へ6週間留学
2017年8月から1年間、リンネ大学(スウェーデン)へ交換留学予定

公開:2017年5月

ELAのダイバーシティと丁寧な指導

最も印象に残っている授業は、Research Writing(RW、論文作成)です。RWはELAの集大成にあたる授業で、複数回プレゼンテーションを行ったり、2000単語以上の学術形式に則ったエッセイ(論文)を執筆します。このエッセイを推敲するにあたって、「ICUに来てよかった」と実感しました。理由は、授業内でセクションメイト*とお互いのエッセイをチェックするたびに、新しい発見があり、そこにICU特有のダイバーシティがあると、気付いたからです。また、先生とのチュートリアル(個別指導)では、「これでもか」というほど懇切丁寧に指導をしていただき、チュートリアルが終わるたびに自分の浅学さに情けなくなるほどでした。このようなクラス環境や指導はICUの少人数教育の賜物であると思います。
*セクションメイト:ELAで同じクラスに所属する仲間

批判的思考と対話への姿勢

ELAを通して学んだことは多々ありますが、私にとって最も意義深いと感じたのは、「批判的思考に基づくリテラシー」と「対話への積極的な姿勢」の会得だと思います。

まず、批判的思考に基づくリテラシーとは、「あらゆる事象に対して批判的に考察する」という学術の土台に基づいて読み書きをする能力、のことを指します。これが顕著に現れる例がELAにあります。それは、ELAで最初に検討する文章が「リベラルアーツ」を批判的に書いたものである、ということです。ICUに入学して間もない学生に、ICUの根本を疑う文章を読んで考察するというのは、とても衝撃的かつ興味深かったのですが、これを乗り越えたことによる成長は大きかったと感じています。

次に、対話への積極的な姿勢とは、自ら多様な人々と意見を交わらせようとすることを意味します。ELAでのプレゼンテーションでは、発表者が聞き手であるセクションメイトに質問を投げかけ対話への参加を促し、聞き手であるセクションメイトもアクティブリスナー(Active Listener)となって数多くの質問を投げかけます。こうした双方向の対話は、そのトピックについてのクラス全員の理解度を向上させ、さらにレベルの上がった議論を可能にしました。対話への積極的な姿勢を持つことが、理解度を高める上でとても重要であることを1年次のうち気づけた事は、その後のICUでの学びにおいてとても大きな収穫だったと思います。

ELAはゲートウェイ

日本においてICUは異色の存在であり、受験前や入学前には不安になると思います。しかし、その不安を乗り越えてしまえば、多種多様な人々の中で、いろんな学問をあなたが望むように学ぶことができます。ELAはその世界へ通じるゲートウェイです。「英語」と「学びの方法」を身につけて、「信頼される地球市民」としての第一歩を踏み出してみませんか。

大学での学び方を身に付ける

佐藤まりん

教養学部2年
啓明学園中学校高等学校卒業(東京都)
フレッシュマンSEAプログラムで、タフツ大学(アメリカ)へ6週間留学

公開:2016年5月

批判的かつ客観的に捉える力

一番印象に残っているのはRCA(Reading & Content Analysis、精読と英文構成法)の授業です。一つひとつの文章を精読、分析し、筆者の思考や意図をしっかり理解するとともにその情報を鵜呑みにせず批判的かつ客観的に捉えることの重要性を実感しました。特に先生からは、文献を読む前には筆者のバックグラウンドを調べることで、筆者の意図をより理解することができることを教わり、今まで以上に深く、そして多角的な視点から情報を捉えられるようになったと思います。

読解力と対話力

自分が成長したと思う点は、主に2つあります。

一つ目は、読解力です。多くの英語文献を読むことで、速読と精読の両方の力が身に付きました。これはすぐに手に入れられるものではなく、1年という時間をかけて経験から得られたものだと思います。

二つ目は、他者との対話が上手になったことです。ELAでは毎回グループディスカッションやプレゼンテーションがあり、対話の機会が非常に多くありました。今までの私は、どうしたら自分の意見を相手に上手く伝えられるかということのみを考えていましたが、授業を通して色んな人と対話することで新しい価値観や考え方に触れ、「聞く」重要性を実感することができたと思います。今では、人の話を聞くときも、その意見に対して自分は賛成なのか反対なのかなど考える癖がついてきました。

「英語で学ぶ」楽しさを知る

ELAは、ICUで学ぶ方法を身に付けるものだと思います。もちろん英語運用能力も向上しますが、ただ覚えるだけの授業の受け方ではなく、主体的に自分で考え意見を出す方法、グループワークやプレゼンテーションの進め方、そしてクリティカル・シンキング(批判的思考)など、ELA修了後にも必要となることを学ぶことができました。

きっと多くの人が、ICUに入学するとICUの英語プログラムでは怒涛の日々を送ることだろう、と思っていることでしょう。確かにその通りかもしれませんが、私は英語の不得意関係なく皆さんにとってELAは素晴らしい価値ある授業だと確信しています。なぜなら、今までに習ってきた「英語」に対する価値観が変わるからです。ELAで、さまざまな文献を読んだり、友人たちと意見を交わしたりすることで、世界が広がり自然と「英語で学ぶ」楽しさや面白さを知ることができます。 ELAを修了したときには、以前の自分と比べてその成長ぶりに驚くことと思います。ぜひICUに入学して、実感してみてください!

英語力を伸ばす以上の成長

佐藤諒

教養学部2年
仙台第一高等学校卒業(宮城県)

公開:2016年5月

プレゼンテーション力を身につける

ELAの授業ではAS(アカデミック・スキル)が一番印象に残っています。 この授業では学生一人ひとりが自らの不得意な点を補ったり得意な点を伸ばしたりするために、幾つかのコースの中から授業を選択して受講します。私は、文法や発音のクラスなどの中からプレゼンテーション能力を伸ばす授業を履修しました。授業では、先生が最初の数回でプレゼンテーションの手本を見せてくださり、その後複数のグループに分かれた学生たちが一回の授業で一組プレゼンテーションをしていく、という流れで進んでいきました。 私は高校時代に留学の経験があったものの、この授業で求められる高いレベルのプレゼンテーションを英語で行ったことがなかったので、自分のグループの番が来た時は非常に緊張したことを覚えています。 ただ原稿を読むだけでなく、立ち方や手振りを意識したり、聞いている人に質問を投げかけたりするなどの授業で教わったプレゼンテーションに人を引き込むためのテクニックを実際に使うのは簡単ではありませんでしたが、プレゼンテーションを成功させたことで、自分の成長を実感することができました。

ELAを通して視野が広がった

ELAでは、特に視野を広げることができたと思っています。ELAは、英語力を伸ばすためのカリキュラムだと思われがちですが、多くの学生が口をそろえて言うように、実際には単なる「英語力の向上」以上のものをもたらしてくれます。私はELAで扱われる人種、文化、学問の価値、そしてジェンダーに関する文献の読解とそれに関するディスカッションを通して、 以前よりも広い視野を持ち、さらに多角的な物事の捉え方ができるようになりました。ICUには様々なバックグラウンドをもつ学生がいるので、そんな学生たちとディスカッションの多く行ったことも成長に繋がったと思います。

英語力と国際社会で通用する視野を養う

私は「英語を話す」ということより「英語で"何を"話すか」ということの方が大事だと考えています。大切なのは、世界のどこにいても通用する国際感覚と視野の広さ、そしてそれを世界の共通語である英語で表現する能力を身に付けることだと思います。ELAはそうした力を身に付けるのに最善のカリキュラムを学生に用意しています。ICUの受験を検討中の皆さん、そして今、偶然この文章を読んでいる皆さんにも、是非ELAを通して私がこの一年でした以上の成長を実感してほしいと思います。

今の自分があるのはELAのおかげ

平岡李彩

教養学部2年
国際基督教大学高等学校卒業(東京都)

公開:2016年5月

伝える力

Academic Reading & Writing (ARW、読解と論文作法)のクラスが一番印象に残っています。ARWには、個別指導(チュートリアル)の時間があり、クラス内で聞けなかったことなどを先生と一対一で話すことができます。秋学期にジェンダーに関するエッセイを書く際には、自分の意見を適切に伝える方法について、先生が約1時間相談に乗ってくれました。

また、ARWでは論文執筆の基礎を学ぶ過程で、論文の構造や著者のバックグラウンドを調べる必要性も学びます。こうした学びの積み重ねや、個別指導での丁寧なサポートがあり、伝える力、特に書く力を向上させることができました。

実践する力

ELAの授業は木曜日を除く週4日あり、ディスカッション形式が多いため、毎日のように英語を使う機会があります。ディスカッションでは、倫理、ジェンダー、文化など専門分野についての意見が求められるため、恥ずかしがらずに自分の意見を積極的に伝える姿勢を養うとともに、英語表現の幅を広げることができました。

さらに、自分の英語力を試してみたいと思い、1年次の春休みにはイングランドへの一人旅にも挑戦しました。イギリス人の学生とも、思っていた程の言語の壁を感じることなく、ジェンダーなどについて語ることができたのも、ELAのおかげと感じました。

質問することを恥ずかしがらない Don't hesitate to ask questions!

初めはディスカッション形式の授業が多くて、高校で行われる英語の授業と違い戸惑うこともあるかもしれませんが、自信を持って発言し、分からないことがあったら質問することを大切にするといいと思います!また、チュートリアルは授業内で行われることもありますが、授業外のチュートリアルを積極的に活用することを勧めます! 最後に、1年次の春学期でARWの先生が口癖のように言っていた言葉を贈ります。

"Don't hesitate to ask questions!"

ELAの学びは一生の宝物

大野栞里

教養学部3年 国際関係学メジャー
静岡県立浜松北高等学校卒業(静岡県)
ソフォモアSEAプログラムで、エセックス大学(イギリス)6週間留学
交換留学で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(アメリカ)へ1年間留学(2016年9月より)

公開:2016年5月

ELAで「学問の方法」を学ぶ

ELAは単に英語の運用能力を上げる場でなく、英語を使った「学問の方法」を体系的に学ぶ場であったのだと感じます。読み・書き・話す・聞くだけではなく、論文やプレゼンテーションなど適切な方法で情報を発信する術も学びました。また、この「学問の方法」というのは、それ自体が世界共通言語であるかのようにも感じます。RCA(Reading & Content Analysis、精読と英文構成法)で学んだ効率的なリーディングの作法や、ARW(Academic Reading & Writing、読解と論文作法)で訓練を積んだアカデミック・ライティングの作法は、それが日本語でも英語でも、政治学やキリスト教概論でも、さまざまな課題に適用させることが可能でした。私は今でもその作法でレポートやプレゼンテーションの作成に臨みますし、実際にそれを薦める先生も多くいます。「学問の方法」を学び、それをELA外でも実践できるようになったことが私の成長だと感じています。

交換留学へ導いたELAとセクションメイト

今年の秋からは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に1年間交換留学します。交換留学に参加できるほどの英語力を身に付けることができたのは、ELA授業内での頻繁なディスカッションや授業外での膨大なリーディングとライティングのおかげだと思います。高校時代と比べて英語に触れる時間数がかなり増加したことで、英語に対する不安が取り除かれました。また、私が交換留学に行こうと決心できたこと、そしてそのための基準を達成できたことは、なによりセクションメイト*のおかげであると思っています。私の在籍したセクションにはストリーム(課程)3でありながら留学経験や海外在住経験が豊富な仲間が多く、大学まで留学経験もなく生きてきた私の価値観や学びに対する姿勢を大きく変えてくれました。
*セクションメイト:1クラス約20人の「セクション」と呼ばれる少人数クラスの仲間

世界共通言語とのかけがえのない出会い

日本、はたまた世界には数多くの大学があり、これから進路を決める皆さんにはさまざまな道が開かれていますが、もし皆さんがICUを選んで入学されたなら、きっと後悔しない学生生活が送れると思います。そして、その理由となるのがELAなのだと私は感じます。「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」ことを学び、そしてその重要性を知ることは、「学問の方法」というもう一つの世界共通言語とのかけがえのない出会いです。きっとそれは一生の宝物として、皆さん自身の未来の在り方に、学問領域を超えて、刺激的で色濃い影響を残し続けてくれるでしょう。とはいいつつも、どの大学で頑張っても頑張った人には必ずよい学びが付いてくると思うので、たくさん迷って自分に合った大学を受験してください!ICUで、会えるのを楽しみにしています!

ICUにおける英語教育

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