保健体育

ICUでは、卒業のための必修要件として、保健体育科に関する講義科目である「健康科学(Health Science)」(1科目・1単位)と実技科目である「PEエクササイズⅠ・Ⅱ・Ⅲ (Physical Education Exercise Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)」(3種目・1単位、各種目は1/3単位)を履修します。

これらの科目では、大学生活を送る中での「健康」や「安全」について学ぶだけでなく、生涯にわたってのQuality of Life(生活の質)の向上につながる知識や技術を学びます。さらに、実技科目では、楽しく運動するとともに、主体的・能動的に集団活動におけるコミュニケーション力の向上やリーダーシップ性、フォロアーシップ性などについて体験を通して身につけます。

​必修体育実技科目取得修了後は、各自の要望に応じて、選択科目として各種の実技科目を履修することも可能です。例えば、「ティームスポーツ」や「社交ダンス」などでは、履修者間の相互のコミュニケーションの重要性を学んだり、「合気道」や「武道入門」(柔道)では、日本の文化や武道の伝統的な精神などに触れることもできます。もちろん、水泳やゴルフなどの個人スポーツ、主なチームスポーツや各種ラケットスポーツなどを履修することにより、身体活動量を維持・増進させるだけでなく、同級生や先輩後輩と一緒に汗を流す楽しみや爽快感を感じることもできます。なお、各実技科目は、1/3単位としてカウントされ、6種目/2単位までが、選択科目として卒業単位に含むことができます(ただし、1単位に満たない単位は切り捨てられます)。

また、ICU在学中に教員免許状を取得し、将来、中学校や高校の教師になることを志望されている学生は、教職課程の必修科目として「体育理論(Physical Education)」を履修します。これは日本の教員免許法にて定められた必修科目ではありますが、英語や数学の教師になる場合でも、部活動の指導や校外実習(遠足、臨海学校など)の引率を任されることがあります。その際に、教師として知っておかなければならない中高生の健康管理をはじめ、安全で効果的なスポーツ・運動の指導法などを視野に入れた授業で学ぶことにより、将来、教育現場にて活用してもらうことを目的としています。