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公開シンポジウム " 国際化時代における高等教育の役割 ―アイルランドと日本の事例から学ぶ― "を開催

公開日:2019年11月12日

11月1日(金)、東ヶ崎潔記念ダイアログハウス国際会議室にて、アイルランド国立大学ダブリン校(UCD)の教員を迎えての公開シンポジウム「国際化時代における高等教育の役割 - アイルランドと日本の事例から学ぶ -」を開催しました。

第一部では、ICUの吉川元偉特別招聘教授(メジャー:国際関係学)が、本学が加盟している国際的な大学コンソーシアムであるNOHA(Network on Humanitarian Action)の一環として行っている研究の紹介を行いました。NOHAは、緊急人道援助や災害救難の実践を念頭に置いた学際的で高度な教育課程を提供している大学院群によるコンソーシアムであり、ICU、UCDともに参加しています。ICUは2018年度からパートナー校としてNOHAを通じた大学院生の受入れを始め、また2019年度からは大学院生の派遣を計画しています。講演では、学生の受入にあたり新設したカリキュラム、国連UNITAR協力のもと実施した国内スタディツアー、学生、教員の体験などが紹介されました。

第二部はUCD教員の講演とその講演に対してのICU教員が返答するというという形式で行われました。UCDのジョン・ニアリー教授(元駐日アイルランド大使)による「パブリック・ディプロマシー」についての講演には、ICUの西尾隆教授(メジャー:公共政策、法学、日本研究)が、イメルダ・マーハー教授の「EU離脱(Brexit)が高等教育に与える影響」については、マーク・ウィリアムズ国際学術交流副学長が、エイリッシュ・マコーリフ教授の「リーダーシップ教育」については、キム・アレン准教授(メジャー:社会学、アメリカ研究)が、それぞれ意見を述べました。
また、来場者とも活発な意見交換が行われ、高等教育の役割について議論が深められました。

ICUとUCDは2019年9月に大学間学術交流協定を締結し、今後両大学間の教育・研究交流を促進する予定です。