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2020年3月卒業の加登住茉由さんが神奈川体育学会・最優秀論文賞を受賞

公開日:2020年10月27日

2020年の3月に本学を卒業した加登住茉由(かとずみ・まゆメジャー:メディア・文化・コミュニケーション、マイナー:心理学さんが、学部の卒業研究として執筆した論文が、この度2020年度の神奈川体育学会の最優秀論文賞に選出されました。

この最優秀論文賞は、2020年度に学会誌「体育研究」に投稿され、査読・掲載された論文から、選考委員(委員長1名、選考委員8名:計9名)が採点方式にて最優秀論文を選び、授与されるもので、加登住さんは学部生時代に執筆した論文で受賞という快挙を成し遂げました。

【研究論文のテーマ】
主題:表現芸術系スポーツ競技における観戦者の認知的評価に関する研究
副題:新体操選手の演技における技術性・芸術性・身体的感情表現の測定評価による検討

【論文の概要】
新体操の競技特性として1)全スポーツに共通する技術的な要素に加え、表現芸術的な要素を持ち合わせている、2)その技術性と芸術性が審査員の評価にもとづき点数化される採点競技であることがあげられる。この特性を踏まえ、本研究では、新体操の競技観戦における観戦者の認知的な側面について、大学生309名を対象に鑑賞実験を行い、分析を行った。具体的には、どのような視点において、観戦者が新体操演技の「技術性・芸術性・身体的感情表現」を捉えているかを探索するために、「技術」「芸術」「感情表現」3つの観戦者の演技評価に関する各測定指標の作成を行った。次に、作成した各測定指標間の関係性や観戦者の感情評価への影響性について検討した。分析の結果、芸術性評価は感情表現にポジティブに影響するが、技術性評価は感情表現には影響しないことが示された。一方で、技術性評価は、芸術性評価を媒介して、ポジティブに感情表現に間接的な影響を示すことが分かった。この結果より、新体操の観戦者の感情は、選手の技術力により影響を受けるのではなく、技術力にもとづいた芸術的な要素を認知することにより影響を受けることが示唆された。

【受賞のコメント】
受賞の知らせを聞いたときは驚きましたが、自分の研究を評価してくださったことが嬉しかったです。同分野の先行研究が少なく、挑戦的な部分が多い研究でしたが、ちょうど1年前の10月に同学会の年次大会で発表を行い、そこで多くの先生方からフィードバックや研究のご協力・ご支援をいただけたことが大きな力になりました。

高校まで14年間続けたスポーツを客観的に研究してみて、未経験者の方々の視点を知れたのは興味深かったです。卒論担当の清水安夫先生(教養学部・上級准教授)をはじめ、ご支援いただいた他大学の先生方や実験に参加してくださった学生の皆さんのご協力のおかげでいただけた賞だと思います。

卒業の通過点である卒論で、形あるものを残すことができてよかったです。ありがとうございました。

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