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新型コロナウイルス(COVID-19)に関するオンラインセミナーを開催
公開日:2020年12月21日

12月7日(月)、京都大学ウイルス・再生医科学研究所より古瀬祐気(ふるせゆうき)特定助教を講師に迎え、オンラインレクチャー(本学ハウジングオフィス主催)を開催しました。
在寮生および学生、教職員、150人程が参加する中、COVID-19 "What we should know and How we should act"のタイトルのもと、「新型コロナウイルスを正しく理解し、どのように感染しない・させない対策を行えばよいのか」について、専門である感染症学・ウイルス学の観点から約1時間の説明がありました。
講演前半では、古瀬氏自らがこれまで国際緊急援助隊やWHOなどを通じて携わってきた、東南アジアやアフリカでの体験も踏まえながら、これまでに世界各国で流行した代表的なウイルスを例に挙げ、新型コロナウイルス"COVID-19"の特徴についての説明が行われました。
後半では、具体的に「一人一人がどのように行動することで、自らの感染および周囲の人への感染を防ぐことができるのか」という内容について、3Cs(Three Cs=closed spaces, crowded places and close-contact settings)「3密を避ける」、そして3Ws(Three Ws=Wear a mask, Wash your hands and Watch your distance)「3Wsに従う」が最大の策であることが、具体的な日常の場面での例を挙げながら科学的見地から語れました。
レクチャーは双方向型のオンラインツールを使いながら進められ、参加者は古瀬氏から出されるクイズや質問にリアルタイムで回答しながら、改めてCOVID-19の特性、有効な感染対策について理解を深めました。
レクチャー終了後の質疑応答の時間では、さまざまな質問や感想が寄せられ、古瀬氏からは時おりユーモアを交えながらの回答がありました。終了後の参加者アンケートでは、回答者の約95%が、「セミナー前と後で、COVID-19に対する考え方が変わった」と述べており、参加者にとって有益な講演となりました。
当日の参加者から寄せられた感想(一部抜粋)
・まだまだわからないことが多いウイルスですが、このレクチャーを聞いて感染対策、新型コロナウイルスについて理解が深まりました。意外とシンプルなことが一番効果があることに改めて気づいたので、これからも気をつけながら毎日を過ごしたいと思います。とても興味深いレクチャーでした。ありがとうございました。
・新型コロナウイルスについての理解が浅いまま、周りの人に合わせるように対策をしていた部分がありました。今回ウイルスの特性や、世間で聞く説を専門的に立場から言うとどうなるのか、などとても興味深いお話を伺い、危機感をもって対策をしようと意識しました。
・講演を聴くだけではなく、このウェビナーを聞いていない人に、どのようにこの情報を伝えていくかが重要であると思わされる素晴らしい機会になりました。ほんとうにありがとうございました。
・今回のレクチャーは極端にCOVID-19への恐れを煽るものではなく、データに基づいた情報や感染対策を言及してくださったので、漠然とした恐れが薄まり自分が今何をしなければならないのかがはっきりとしました。口だけのシールドをする芸能人などを頭ごなしに批判するのではなく、その人の立場を考慮して意見を述べていたことに感嘆しました。私も何も考えずにただ批判するのではなく、人の立場や事情を想像し考慮できる人間になりたいと思いました。古瀬先生のバックグラウンドもとても興味深く、良い刺激をいただけたお話でした。ありがとうございました。