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緊急事態宣言(2021年1月7日発令)を受けてのICUの対応について

公開日:2021年1月12日

1.現在の授業形態を継続します

新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、1都3県に対して政府から緊急事態宣言が発令されました。活動制限の対象に教育機関は含まれておらず、大学へは対面での授業とオンラインでの授業を効果的に組み合わせるよう要請されてもいますので、先日告知したとおり、ICUの授業形態は冬学期当初のものをそのまま継続します。

現状では、体育や実験系の科目などに対面のみの授業があるほかは、ほとんどオンラインかハイブリッドでの授業となっているため、この継続が感染への不安がある方への脅威になるケースは少ないと大学として判断しています。そのため、全てをオンラインに変更する措置は取りません。(Online 68%、Hybrid 24%、対面 8%、が冬学期の授業形態別の割合です。)

その一方で、首都圏での感染者数の急増をふまえ、授業以外の活動に関しては、新しく制限を設ける項目があります。

 

2.BCP(行動指針)を改訂します

本学では、COVID-19対応マニュアルとしてのBCP(Business Continuity Plan)「新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動指針」を策定しています。これまでは「緊急事態宣言」の発出に合わせた形で各項目の対応を決定していましたが、同じ「緊急事態宣言」という名称でも、その内容は4月のものと今回のものとで異なっているため、今回のような内容にも対応できるよう、レベルと内容の改訂を行いました。
ICUの現時点(2021年1月8日)での行動指針レベルは、改訂版BCPのステージ2に当たります。

政府が出している「感染状況ステージ」は4段階あって、新規感染者数が1週間で人口10万人あたり15人以上ならステージ3、25人以上ならステージ4と定めてあります。2021年1月6日時点の直近1週間は54.28人、となっているので、東京は今ステージ4(爆発的な感染拡大)です。

 

3.学生の対面での課外活動、教職員の体育施設使用を禁止します

本学のBCPでは、旧版でも改訂版でも、これまで私たちは「ステージ1」にいました。今回改訂版のステージ2へ移行するのにともなって大きな変更が生じる項目は、「学生の課外活動」です。これまでの「感染拡大防止に十分留意して、一部の課外活動を許可する。」から、「対面による活動は学内外問わず全面禁止。学内施設の授業以外での使用は個人での利用も含め禁止。」へ移行します(1月12日から適用)。教職員の体育施設使用もこれに準じます(つまり、プールやテニスコートなどの施設利用の禁止)。

厳しい措置になりますが、大学の外では、飲食業や映画、演劇、イベントなど、様々な業種の社会活動において市民は感染拡大の沈静化へ協力が要請されていて、また、それに積極的に応えなくてはなりません。大学内の活動もそれと連動しています。
大学は授業だけではなくサークル活動などの課外活動を通じた人間的なふれあいも大切であることは言うを俟(ま)ちません。しかしながら、緊急事態のもと、コロナ感染の可能性を抑えることを優先し、本学がBCPレベル2にある期間は、課外活動の対面での活動を禁じます。オンラインでの活動はもちろん行って構いません。

 

4.結びに

今回の感染者の爆発的増加は、私たち、感染症の専門外の者には、その原因が、冬になって気温が下がりウイルスの活動が活発になったせいなのか、それとも、変異種の存在が感染率を高めているのか、あるいは、2週間前からの年末年始の人々の移動と行動が感染拡大に影響したのか、それとも別の要因があるのか、確かなことは分かりません。
これから2週間後に、感染は減少に向かっているのか、それとも、行動変容をしたのに相変わらず感染は拡大しているのか、それも結果を見なくては分かりません。
私たちは、とにかく、感染防止に有効な手立てと専門家から推奨されている行動をして、ある意味では、ウイルスがもたらす不条理への人間的な反抗をしながら、心をつなぎ合い、思いを分かち合っていきましょう。
パスカルの言葉を引用しておきます。

« Tout le malheur des hommes vient d'une seule chose, qui est de ne savoir pas demeurer en repos, dans une chambre. »
(Blaise Pascal, Pensées.)

「人間の不幸はすべて、ひとつの部屋に落ち着いて留まっていられない、というただひとつのことから来る。」
(ブレーズ・パスカル『パンセ』(「気晴らし」))

 

学長 岩切 正一郎

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