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高大接続プログラム「Science Cafe at ICU 2020」をオンラインにて開催

公開日:2021年4月5日

ICUは高大接続プログラムの新たな試みとして、2020年12月から3回にわたり、「Science Cafe at ICU 2020」をオンラインにて開催しました。

ICUにはどのような理系の研究分野があるのか、理系分野を学ぶとはどういうことなのか。高校生が広く理系分野に触れられる本プログラム。参加者の文系理系は問わず、文理選択に迷う中高生や、現在文系だけど理系にも興味がある、といった生徒に幅広く受講してもらい、本学の特徴であるリベラルアーツの枠組みの中で理系を学ぶ意義などについても、理解を深められるようなものを目指しました。

講演は、物理学、化学、生物学・環境学と各回分野を変えて実施。本学の教員が、なぜ理系を志し、現在の研究に至ったのか、どんなことで迷い、回り道をしてきたのか。自身の経験を踏まえ、理系の研究とリベラルアーツについて、中高生にもわかりやすい言葉で伝えました。

講演終了後のQ&Aセッションでは、教員への質問や研究内容、ICUのリベラルアーツの学びについてなど、多くの参加者からさまざまな質問が寄せられ、オンライン上でも、双方向の対話を重ねていました。

オンラインでの実施となったこともあり、広く全国からの参加が見られ、中高生や高校教員まで、3日程全体で600名を超える参加がありました。

 

Science Cafe at ICU 2020 詳細

【物理学】2020年12月14日 実施
「研究って何するの?教育って必要なの? ~ダイヤモンドが創り出す世界~
岡野 健 教授(物理学メジャー)

【化学】2021年1月16日 実施
「新しい化合物を生み出す着想は?」
小林 潤司 上級准教授(化学メジャー)

【生物学・環境学】2021年3月10日 実施
「ものごとの繋がりに目を向けることの大切さ ~リベラルアーツ教育から学べること」
布柴 達男 教授(生物学メジャー・環境研究メジャー)

 

参加者の感想

  • 「実際の研究や研究においての大事なことなどを丁寧に説明してくださり、ありがとうございました。異分野の融合による実際の研究を例にとったリベラルアーツ教育の利点についてのお話が印象に残りました。学びたい分野がはっきりと決まっていないから、という理由ではなく、学びを発展させるに様々な分野を勉強するようにしたいです。」
  • 「地球温暖化などの地球規模の問題に対処するには、一つの価値観にとらわれず、多角的に他分野との連携をとりながら研究することが非常に重要であるということがわかりました。また、世界中の様々な価値観を持った人が、それぞれ利己的にならず、物事の本質を捉える際に、もっと深い部分まで見ることで、本当に解決すべき事項が見えてくるのだと改めて認識できました。」
  • 「歩いた分だけ、興味を持った分だけ、そして対話を重ねた分だけ可能性が増える。 回り道をしても、失敗をしても、無駄になることなんて何一つない。 多方面から一つのことを見れるようになるということはとてもプラスだと思うので、確かにそうだととても納得し、共感しました。 先生の言葉にとても励まされました。」
  • 「私は現在学校で文系のコースで学んでいるのですが、先生がまとめでおっしゃられた4つの研究者として大切なことは、研究者のみならず、社会において人として大切なことであると思い、学びの目的は文系理系の枠を越えて共通するということがとても興味深かったです。」
  • 「研究において、失敗というのは別の捉え方をして新たな道のスタートになると考えることが大切なんだと実感しました。」

Science Cafe at ICUは次年度も実施を予定しています。

ICUでは高校生の学びの意欲を刺激し、その先の大学での学びについて関心を高めてもらえるような高大接続の取組を進めてまいります。