NEWS

【訃報】広瀬正宜 名誉教授 逝去

公開日:2022年1月26日

本学名誉教授 広瀬 正宜(ひろせ まさよし)氏(在職期間:1978年~2009年)は、2022年1月18日(火)にご逝去されました。享年78歳。ここに謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます。なお、告別式は近親者のみで執り行われました。

広瀬氏は1963年に本学に入学、1967年に教養学士を取得されたのち、カリフォルニア大学バークレー校で、1970年から1978年まで、大学院博士課程の学生として勉学に励む一方、日本語と言語学を教えました。その後、同大学で博士を取得。まさに、本学の理念であるバイリンガリズムを体現されました。
1978年以降は、本学の教育の為にご尽力され、日本語教育プログラム主任、語学科長、日本語教育研究センター長などの要職を歴任。日本語教育について強い情熱を持った教員として、日本語教育を学ぶ学生の為のかけがえのない師であり、良きトレーナーでもありました。

著作においてもバイリンガリズムの重要性を強調し、「Japanese for College Students(1996)」 は10年以上ICUで主要テキストとして採用され、また海外の大学でも採用されました。また「The Effective Japanese Usage Guide(1994)」は、英日版だけでなく、タイ語版や中国語版も出版されました。

また、本学での教育活動の他にも、ICUのキャンパス所在地である三鷹市の三鷹教育委員会委員長をはじめ、国際交流基金への貢献、ニュージーランド教育省への協力や、米国ミドルベリー大学で教鞭をとられるなど、幅広い活動と貢献をなさいました。