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本学学生が情報補処理学会全国大会 学生奨励賞を受賞
公開日:2022年3月24日

本学4年の 山崎 丈(やまざき じょう、メジャー:情報科学 )さんが、 情報補処理学会全国大会 学生奨励賞を受賞されました。
学生奨励賞は、情報補処理学会内最大のイベントである全国大会にて、学生セッションで発表された学生会員の中から優秀な発表に対して贈呈されます。
研究内容:
車載カメラ映像を用いた自転車の姿勢推定と後方確認動作検出
日本は諸外国と比較して自転車の交通手段分担率が高く、自転車対自動車の接触リスクも大きいです。そこで本研究は自転車の障害物追い越し場面に着目し、追い越し挙動に大きく影響する因子である後方確認動作を車載カメラの映像から検出することを提案しました。
具体的には、駐車車両を追い越そうとする自転車運転者の後方から撮影した映像から、顔の向きと体の部位位置などの姿勢情報との対応関係を分析し、姿勢情報から特徴量を抽出することで後方確認の有無を判別するシステムを作成しました。また、実験を通じて提案手法による検出の有効性を示すとともに、様々な姿勢情報を組み合わせた際の精度について報告しました。
山崎さんのコメント:
この度は発表した論文をこのような形で表彰いただき、大変嬉しく思います。今回の研究は、私の趣味であるサイクリングの活動を通じて、自転車と自動車の接触リスク低減の重要性を実感した経験から進めてきました。進学先の東京大学大学院においても、今回の受賞を励みにより安全な交通環境の実現を目指して研究に勤しんでいきたいと思います。
論文を完成させるにあたっては、本当にたくさんの方々のお世話になりました。1年間丁寧なご指導をいただいた卒論指導教員の鏑木崇史先生をはじめ、勉強会や実験にご協力いただいたゼミの皆様、研究テーマについて様々な示唆をいただいた情報科学メジャーの先生方、論文のブラッシュアップにお付き合いいただいた学内の友人たち、そして私生活を支えてくれた両親に深謝の意を表します。本当にありがとうございました。