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トロイヤー記念アーツ・サイエンス館 竣工式および見学会

公開日:2022年12月2日

12月2日(金)、2021年5月から始まったトロイヤー記念アーツ・サイエンス館の新築工事が完了し、竣工式が執り行われました。

本学の理念にもある文理融合のシンボルとして、アーツ・サイエンス館は本館西側に建設されました。地上4階建ての建物内には、現在の理学館にある研究室や実験室など全ての設備・機能が移転するほか、1・2年生を中心に全学生が利用することになる大教室が5つ、また教育研究所、社会科学研究所、キリスト教と文化研究所、アジア文化研究所、平和研究所の5つの人文・社会科学系の研究所や一部の事務部署も移転します。また、全学生のための共通スペース「Hub Central」が設けられるほか、持続可能な開発目標(SDGs)に準じて太陽光の暖かさや自然風を使ったハイブリッド空調を利用、また後年必要に応じてレイアウトを変更できるのが特徴です。
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竣工式

式には、本学関係者並びに工事関係者が列席しました。北中晶子大学牧師の司式で執り行われ、竣工の辞では、工事関係者を代表して株式会社日本設計建築設計群 チーフアーキテクト 岩橋祐之氏と、本学財務理事の中嶋隆が関係者に感謝の言葉とアーツ・サイエンス館への思いを述べました。つづく説教では、北中牧師が本建物の名称となった本学初代副学長のトロイヤー博士の礼拝メッセージ(1974年)を引用し、一人ひとりが尊厳と自己肯定感をもって学べる場、専門と専門、論点と論点が交差し、人と学問が新しい扉を開く場としてアーツ・サイエンス館が使われていくよう、願いを語りました。
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その後、株式会社日本設計 代表取締役社長篠﨑淳氏、隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾氏、大成建設株式会社 代表取締役社長相川善郎氏、本学の岩切正一郎学長、竹内弘高理事長が順に祝辞を述べ、関係者へ感謝を伝えるとともに、アーツ・サイエンス館がさまざまな人や学問の出合う創造の場となり、自然豊かなキャンパスと調和し、末長く使われるよう願いました。最後に、本学から設計・建設関係者へ感謝状を贈呈しました。

 

見学会

竣工式につづく見学会では、さまざまな工夫が披露されました。建物のつくりがわかるようにあえてダクト類をみせた天井、通訳ブースがあり自然光の広がる300人教室、換気に配慮した研究室、気温に応じて外気を自動で取り入れる仕組み、学生と教員の自然な対話を促進できるよう工夫された造りのHubCentralなどについて解説がありました。
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