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ベネズエラのカカオ生産・チョコ作りワークショップを開催
公開日:2023年8月31日

7月4日(火)、ICU学生による SDGs推進室フェアトレードプロジェクトチームが「ベネズエラのカカオ生産・チョコ作りワークショップ」を開催しました。
このイベントは、2023年4月に学内で行われた、「地域団体コモン・グッド交流会 at ICU」にて、SDGs推進室とベネズエラ産のカカオを日本に輸入されているラクパイ株式会社のブースがお隣だったことから実現しました。
イベント前半は、ラクパイ株式会社 代表アレックス氏より、ベネズエラのカカオ生産についてのレクチャーを受けました。レクチャーでは、世界でのカカオ消費の現状から、実際に取引をしているベネズエラのカカオ生産者の生活の様子に至るまで、多岐に渡るお話を聞くことができました。その中でも、ベネズエラの大学の支援によって、カカオ栽培の方法が改善され、それによりカカオの品質向上と取引拡大が成されたこと、その結果として、生産者の生活レベルも向上した、というお話がありました。
フェアトレードの製品は高価になりがちだが、高価なものに対して消費者は品質の高さを求める傾向があることを踏まえ、「労働者に正当な対価を支払う」ということが重要なことはもちろん、そのフェアトレード製品が売れるようにしていくためには、品質の確保も重要であり、そこで教育が果たす役割は大きいと学びました。
また、オンラインで現地ベネズエラのカカオ生産者と話す時間も設け、遠く離れた国の生産者の方の顔を直接見ながら話し、質問をする時間は非常に貴重なものとなりました。
イベント後半は、実際にベネズエラ産カカオを使用してチョコレート作りを行いました。
カカオ豆に直に触れるのが初めての経験である参加者も多く、外側の殻を砕き、チョコレートの原料となる中身のカカオニブとよばれる部分を取り出すのに苦労する場面もみられました。
前後半のイベントを通じ、チョコレートに限らず私たちが普段口にする食べ物や着ている服、使っている道具はどこの誰が作り、どのように私たちのもとへ届いているかについてや、私たち自身の責任ある消費について考えるきっかけとなりました。
