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「東京の病弱教育の主人公たち作品展」を開催

公開日:2024年2月22日

2月7日(水)から14日(水)まで1週間にわたり、本館3階ラウンジで「東京の病弱教育の主人公たち作品展」が全国病弱教育研究会の協力を得て開催されました。

この作品展は教職課程科目である「教職実践演習」の授業の一環として企画されたもので、病気を抱える子どもたちが入院生活中に院内学級で制作した絵画、書き初め、詩、作文、手芸品など約40点が展示されました。作品展では、院内学級での指導経験を持つ元公立学校教師で、現在は病弱教育研究に従事されている全国病弱教育研究会の皆さんから各作品の背景について説明があり、学生は熱心に傾聴しました。院内学級で良き師や友と出会い、長い闘病生活の中でも前向きな気持ちを忘れずに、明日への願いを込めて子どもたちが制作した作品にはそれぞれストーリーがあります。学生からは「アートを通じて表現される子どもたちの内面に触れ、その強さや希望を感じ取るなかで、新たな視点を得ることができた」といった感想が聞かれました。

また「教職実践演習」の授業では、高校時代に小児がんを患い、院内学級で学んだことがある卒業生の中野壮一郎さん(中学校教諭)が院内学級での学びと教師の存在に関する講義を行い、作品展とあわせて、教育実践における想像力の重要性や、学びの多様な在り方などについて理解を深めました。

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