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理学館改修工事 竣工式および見学会
公開日:2024年2月28日

2月26日(月)、2023年4月1日から始まった理学館の改修工事が完了し、竣工式が執り行われました。
理学館は1967年にオープンし、主に自然科学系の教員研究室や実験室が備わっていましたが、それらの機能は2023年度からトロイヤー記念アーツ・サイエンス館(T館)に移管されています。
今回の改修工事では「教室化」をコンセプトに、2024年度改修に伴い利用できない本館に代わり、円滑にクラスを開講するために必要な教室数を備えた教室棟に改修し、経年劣化した設備を更新することで室内環境を改善しました。
変化した点としては、既存の壁や天井を取り払うことで、従前は自然科学系の実験室、教員の研究室、大小併せて7教室だったものが48教室、6セミナールーム(定員12人)に増えました。あわせて、LED化や空調、断熱材、窓サッシをはじめとする設備が全面的に更新されました。バリアフリーに対応した自動ドアを1階南東側に新設することで本館とT館との接続が容易になりました。
また、理学館は2020年度にDOCOMOMO JPAN(日本モダン・ムーヴメントの建築)の1つとして選定されているため、この歴史的な意義を持つ理学館の意匠性に配慮し、竣工時の面持ちを維持しました。
竣工式
式には、本学関係者並びに工事関係者が列席しました。オルバーグ, ジェレマイア L. 宗務部長代行が司会を執り行い、焼山満里子牧師が祈祷したのち、設計・施工会社である株式会社 竹中工務店執行役員 原田 哲夫氏と本学中嶋 隆財務理事が竣工の辞を述べ、関係者に謝辞を述べました。つづいて、焼山牧師が詩篇127篇1節を引用して説教を行い、神が働いてこの建物を守り、意義あるものにしてくださるように祈りました。
その後、祝辞を本学の岩切正一郎学長、竹内弘高理事長が順に述べ、関係者へ謝辞を述べた他、理学館の歴史に触れ、歴史的日常が蓄積された、柔軟に改修が可能な理学館で、人間的なつながりが益々築かれていくことへの喜びを語りました。その後、理事長より設計・建設関係者へ感謝状を贈呈いたしました。

見学会
式後に行われた見学会では、竣工時の面影を語るものとして残されたペンダントライトやレンガの壁とともに、刷新された空調、照明、窓やタイルカーペット、色分けされた東棟・西棟・南棟・北棟などが披露されました。
57年間の思い出が詰まった理学館の教室化により本館改修にむけた準備が整いました。2024年度は理学館とT館が教室の中心になります。
