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「森づくり」一緒にはじめませんか?「雑木林再生プロジェクト」始動!
公開日:2024年6月5日

5月30日(木)、環境省の自然共生サイトに認定された「ICU三鷹キャンパスの森」を適切に維持管理するために立ち上げた「雑木林再生プロジェクト」の説明会を開催し、50人程の学生が参加しました。
ICUのキャンパスは、リベラルアーツ教育が行われる教育研究の森であると同時に、武蔵野の雑木林の面影が残る貴重な森林資源で、キンラン等の希少種を含む多様な動植物が生息・生育しています。しかしながら近年、樹木の老齢化やナラ枯れ病の蔓延などにより、雑木林の劣化が進んでしまっています。
こうした背景を受け、樹林の皆伐更新等を進めて、若い雑木林を再生し、本来雑木林が持っている生態系の復活を図ること、そして「ICU三鷹キャンパスの森」を次世代に継承することを目的に立ち上がったのが「雑木林再生プロジェクト」です。
書を捨てよ、森に行こう
説明会では、本法人の中嶋隆財務理事が「書を捨てよ、森に行こう」とのメッセージのもと、ICU生にとっては身近でありながらあまり知らないキャンパスの自然について、生育している希少植物の紹介や、大きな問題となっているナラ枯れの現状について説明をしました。また、「私たちはICUの豊かな自然から何を得ているのか?」「私たちはこの豊かな自然を次の世代に残していくために、今何をしなければならないのか」という2つの問いを学生に示し、「この問いの答えをぜひ一人一人が考え、「雑木林再生プロジェクト」に皆さんの力を貸してほしい」とメッセージを送りました。
続いて、「雑木林再生プロジェクト」の推進に協力をいただいている、身近な自然を守ることを目的に活動している特定非営利活動法人 NPO birthのスタッフ方々から、雑木林再生に必要な取り組みや、10年間という長期スパンで計画されている「雑木林再生プロジェクト」の今後のスケジュール等について説明が行われました。
説明会に参加した学生からは、「このプロジェクトに参加するにはどうすればよいのか?」、「具体的に決まっている直近のイベントは何か?」などの質問があり、ICUの自然を守るためにすぐにでも何か行動に移したいという、学生の積極的な姿勢が見受けられました。
今後本プロジェクトでは、ICUの自然を守るサポーターを養成するための講座や、動植物のモニタリング調査、樹木の伐採などを実施し、本格的に雑木林の再生に向けた取り組みを進めていきます。
「雑木林再生プロジェクト」に関する問い合わせ先
自然共生サイト事務局: