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李勝勲(イ・スンフン)上級准教授が2024年度ユナイテッド・ボード・フェローに選出

公開日:2024年9月26日

国際基督教大学(ICU)は、United Board for Christian Higher Education in Asia/UB のネットワーク機関の一つです。UBのプログラムの一つに、UBフェロー・プログラムがあり、同プログラムは、アジアの大学に所属する中堅教員や大学管理者を対象としたリーダーシップ育成を目的としています。

ICUの李勝勲上級准教授(メジャー:言語学)は2024年度のUBフェローとして選出され、リーダーシップや全人教育、研究イニシアティブについて、さまざまな機関のフェローたちとプログラムに取り組み、経験を積むことに期待を寄せています。

すでに 7月22日から26日まで、シンガポールで開催されたサマーワークショップに参加しており、来年3月に予定されている2週間の研究旅行では、フィリピンのデ・ラ・サール大学を拠点とし、アテネオ・デ・マニラ大学、フィリピン大学、シリマン大学といったICUの提携大学も訪問する予定です。

李勝勲上級准教授のコメント

リーダーシップのスキルを伸ばすことは、一筋縄ではいきません。リーダーシップを育てるための糧は、例えば中等学校の学級委員長、大学の主たる代表者、助成金プロジェクトの主任研究員など、人生におけるあらゆる場面で得られます。私が手本とするリーダーとは、組織のさまざまな側面について知識を有し、また、組織に必要な行動をとる勇気を持ち、そして倫理にかなった行動をとる人です。リーダーシップは、周囲に対してどれだけ目や耳を開くことができるかによると考えます。意思決定は、あらゆるリーダーシップにおける主要な役割であり、リーダーシップによって、十分な情報に基づいた意思決定につながるプロセスを開発する組織を構築することができます。

UBフェロー・プログラムに参加することで、アジア全域のリベラルアーツ系またはキリスト教系機関における多様な状況について学びたいと考えています。サマーワークショップでは、さまざまな機関のフェローたちと交流し、それぞれの機関の類似点や相違点について学ぶことができました。今年一年をかけて、アジア地域の教育機関について知識を深めていきます。

UBフェロー・プログラムは始まったばかりです。この一年が終わった後に、このプログラムと学びの成果について、詳しくお伝えできればと思っておりますのでご期待ください。

プロフィール

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李勝勲 上級准教授(メジャー:言語学)
国際基督教大学(ICU)心理学・言語学デパートメント長。ICU教育研究所所長(2020/04/01 ~ 2021/08/31)。2009年にラトガース大学で博士号を取得後、セントラル・コネチカット州立大学のTESOLプログラムで勤務し、2015年に来日。研究テーマは、アフリカやアジアの先行研究の少ない言語の文書化と、言語理論との融合。また、ヴィオラ奏者として定期的にオーケストラ演奏に参加。