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イベント「森づくりをはじめよう」を開催
公開日:2024年9月27日

9月21日(土)、今年度より始動した「雑木林再生プロジェクト」のイベント「森づくりをはじめよう」が開催されました。
このイベントは、「雑木林再生プロジェクト」を一緒に進めてくれる学生・教職員などのサポーターを育てることを目的とした全5回シリーズの第2回で、学生・職員・外部関係者など10数名が参加しました。
前半は、雑木林再生プロジェクトの推進に協力いただいている特定非営利活動法人 NPO birthのスタッフの方から、ICUキャンパスの自然の歴史や現在抱える課題に関するレクチャーが行われ、その後キャンパスを歩いて動植物の観察を行いました。学生たちからは、「ICUの森が地域の自然に大きな影響を与えていることを知り驚いた」、「普段も聞こえているかもしれないが、初めて鳥の声に気付いた」、「ナラ枯れなどで枯れている木がこんなにたくさんあることを初めて認識した」、といった感想が聞かれました。

後半の「キャンパスの森の将来像」を考えるワークショップでは、前半の学びを踏まえて自由な意見交換がなされ、「もっと魅力ある自然を身近に体験できるよう遊歩道を作ってはどうか」、「どんな植物があるのかを示す植物MAPを作りたい」、「今日のような観察会を定期的に開催したい」、「竹林の間伐材を活用して竹炭を作ったり、流しそうめんを行いたい」、「木をもっと活用し、工作会、キャンプなどイベントを実施して、地域の方々との交流を深めたい」といったアイデアが出されました。

今後も、「雑木林再生プロジェクト」として、学生・教職員をはじめとしたサポーターを養成するためのイベントを予定しています。
10月5日(土)9:30~12:30:
森を育む方法を学ぼう~雑木林ってなんだろう?レクチャー&森のお手入れ体験~
誰でも気軽に参加できるイベントですので、以下のフォームよりぜひお申込みください。
「雑木林再生プロジェクト」とは
ICUのキャンパスは、リベラルアーツ教育が行われる教育研究の森であると同時に、武蔵野の雑木林の面影が残る貴重な森林資源で、キンラン等の希少種を含む多様な動植物が生息・生育しています。しかしながら近年、樹木の老齢化やナラ枯れ病の蔓延などにより、雑木林の劣化が進んでしまっています。
こうした背景を受け、樹林の皆伐更新等を進めて、若い雑木林を再生し、本来雑木林が持っている生態系の復活を図ること、そして2023年に環境省の自然共生サイトに認定された「ICU三鷹キャンパスの森」を次世代に継承することを目的としています。