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本学学生が2024年ダイアナ賞を受賞

公開日:2024年12月20日

本学教養学部4年の Apollo Ssenyange さんが、ウガンダにおける女子生徒の生理の貧困など、地域社会の喫緊課題に対する取り組みが評価され、2024年度ダイアナ賞を受賞しました。ダイアナ賞は「若者には世界を変える力がある」という信念に基づいて設立され、 社会貢献活動や人道的活動など社会に前向きな変化をもたらした 9歳から25歳の若者に授与される名誉ある賞です。主催する「ダイアナアワード」は故ダイアナ妃の名前がつけられた慈善団体で、ウィリアム皇太子やヘンリー王子が設立に協力しています。

Ssenyange さんは、54カ国、5,000人以上のグローバルネットワークを持つ若者によるエンパワーメントNGO「Signals from the Grassroots(SftG)」を設立し、現在はCEOを務めています。SftGはウガンダで「Keep Her in School」プロジェクトを実施し、生理の貧困と月経への偏見の改善に取り組みました。SftGは農村部の少女1,000人に再利用可能な生理用ナプキン2,000枚と抗菌石鹸を配布するとともに、彼女たちが学校に通えるよう尽力しました。また、 SftGは 50人のボランティアの支援を受けて、ワークショップや意識向上キャンペーンを実施し、理解を深め、少女を支援する環境を整えました。 Ssenyange さんは来年3月、ケニアのカクマ難民キャンプで、紛争や不安から避難した女性や少女を支援するため、「Her Period Her Right」と呼ばれる同様の活動を開始する予定です。

ダイアナ賞オンライン授賞式でのスピーチは、こちらでご覧いただけます。

受賞者のコメント

ダイアナ賞の受賞は、Signals from the Grassrootsの総力を結集した結果であり、大変名誉なことです。

生理の貧困に取り組むことは、私にとって深い思い入れがあります。2018年、ウガンダの村の奥深くにある学校でボランティアをしていたとき、生理により多くの少女たちが退学を余儀なくさせられていることを目の当たりにしましたが、そのときは助けることができませんでした。それ以来、このことはずっと心に残っており、今、彼女たちの夢を実現しようとする努力を支援し、変化をもたらしていることに喜びを感じています。この賞は、変化をもたらす若者たちの不屈の精神を称えるものであり、変化を起こそうと努力しているすべての若者たちに捧げたいと思います。

生理の貧困( Period Poverty ):
生理の貧困とは、アメリカ医学女性協会によれば、「生理のための衛生用品や教育、衛生施設、そして廃棄方法に対して十分にアクセスできない状態のこと」です(参照:Period Poverty|アメリカ医学女性協会)。