NEWS

岩切正一郎学長がフランス教育功労章オフィシエ級を受章

公開日:2025年1月20日

2023年7月13日付で、本学の岩切正一郎学長がフランス文学の理解と教育に貢献した功績により、フランス共和国から教育功労章オフィシエ級を受章しました。2025年1月15日にフランス大使公邸にて叙勲式が執り行われました。

教育功労章は、1808年にナポレオンによって創設され、フランスにおいて、高等教育を含む教育全般に功績を残した人物に与えられるものです。日本においては、フランス語教育やフランスの学術研究を積極的に日本へ紹介した者、または日仏文化交流に寄与した者など、日本とフランスの相互関係に寄与した人物に叙勲されます。

岩切学長は、ボードレールの詩を中心としたフランス文学やフランス語の教育研究に熱心に取り組んできました。また、近年は、フランス古典悲劇の傑作ラシーヌ作『フェードル』(演出・栗山民也、主演・大竹しのぶ)から現代戯曲のヤスミナ・レザ作『ART』(演出・小川絵梨子、出演・イッセー尾形、小日向文世、大泉洋)に至る多数のフランス戯曲を翻訳し、2008年にはジャン・アヌイの『ひばり』(演出・蜷川幸雄、主演・松たか子)、カミュの『カリギュラ』(演出・蜷川幸雄、主演・小栗旬)の翻訳が高く評価され第15回湯浅芳子賞(翻訳・脚本部門)を受賞しています。これらの功績が認められ、今回の受賞にいたりました。

叙勲式では、在日フランス大使館文化参事官代理のフレデリック・ペニヤ氏が祝辞を述べたのち、岩切学長が感謝の辞を述べました。東京大学名誉教授・田村毅氏からの祝辞に続き、本学竹内弘高理事長が乾杯の挨拶を述べ、約40名が祝いのときを楽しみました。

France02.JPG

受賞のコメント

教育功労章を受章し、恐縮しているとともに大変嬉しく思っております。フランス大使館よりとても温かなおもてなしを受けた受勲式で、学生時代の同級生、先生、研究者仲間、学生、かつての同僚、今の同僚......人生(のまだ途中ではありますが)それぞれの時期につながる多くの方々に支えられて自分は仕事をやって来られたのだなあ、と改めて感じました。これからも感謝しながら学長職を務めるとともに、日仏の文化交流に微力ながらも貢献したいと思います。

学長プロフィール:https://www.icu.ac.jp/about/president/#profile