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海外研修報告会が実施されました

公開日:2025年2月27日

2025年2月25日、職員研修の一環として2024年度海外研修報告会が開催され、職員45名が参加しました。これまで海外研修に職員18名が派遣され、報告会が7回開催されています。

本学では職員の国際競争力向上のため、異文化コミュニケーションや業務に反映できる専門性の向上や、グローバルな視点からの大学運営に貢献しうる職員の養成を目的として、海外大学を訪問し、関係者との意見交換の場を提供しています。

今回は職員4名が2024年度に参加した海外研修について報告を行いました。

【1】訪問先:タマサート大学(タイ)およびマヒドン大学(タイ)大学訪問
   日 程:2024年11月13日~16日
   訪問者:職員2名(学生サービス部、国際連携部)

【2】訪問先:延世大学校(韓国)および梨花女子大学校(韓国)
   日 程:2024年11月19日~21日
   訪問者:職員2名(学修・教育センター、国際連携部)

冒頭には各大学の概要やキャンパスについて写真や動画で紹介がありました。

タマサート大学およびマヒドン大学の報告では、まず学生インタビューの内容(就職活動、就職希望先、日本の印象など)および日本とタイの就職および学生の就職活動、進学の比較についての報告がありました。
具体的には、日本での就職は言葉の点などからも難しいと考える学生が多く、英語を利用できる外資系の企業や海外での就職を考える学生が多いといった点で日本における留学生の共通点があること、就職後に大学に再入学し、転職する、キャリアアップする学生が日本よりも多いなどタイと日本の大学の違いについての報告がありました。
つぎに国際連携部で交換留学を担当する職員からタイの2つの大学における留学の状況、留学の受け入れ体制の比較の報告がありました。 具体的には留学生の受け入れについて留学事情をよく知る職員を配置することで各大学の事情を理解、把握したうえで円滑な対応ができていることもある一方で職員の専門性に頼るだけでなく、留学生の受け入れについてわかりやすいWEBサイト作成する、留学生が知りたい情報にすぐアクセスできるシステムを構築するなどシステムを活用することで留学生にとっても大学にとっても効率化できているケースがあることについての報告がありました。
業務を効率化し、留学生や学生に向けたよりわかりやすいサービスを提供するようにしていくことは本学でも参考にしたいとの報告もありました。

延世大学校の報告では、まず延世大学校(並びに韓国)における留学の状況や海外からの留学受け入れ状況などについての報告がありました。現在、延世大学校では卒業後の就職や兵役などのことを考慮し、大学在学中の留学を希望する学生が多くない一方で、海外から韓国への留学生は増加傾向にあるなど、韓国の現状についての報告もありました。
つぎにシステムを積極的に活用した施設について、写真や動画を活用した報告がありました。具体的には留学生向けのラウンジでは、韓国の公共交通機関の利用方法などの動画を放映し、学生アルバイトやタッチパネルを活用した留学生向けの窓口があり、留学生がわからないことを気軽に問い合わせできる設備や工夫の紹介がありました。 さらに、図書館の自動図書貸し出しサービス、没入型ルームなど日本の大学の図書館ではほとんど導入されていないシステムについても紹介がありました。学生が24時間利用できる施設のサービスを提供できていることについても報告がありました。

最後に以下のような質疑応答があり、海外研修で得られた知見を職員で共有するだけでなく、新たな取り組みや活動へつなげることができる可能性についても共有することができました。

  • 海外研修で担当者と対話することでより今後の活動が円滑になる可能性を感じた
  • 海外研修では海外の大学以外にも公共施設や企業なども含めて訪問することより多くの知見を得ることができるのではないか
  • 海外研修で得られた知見や取り組みについてはぜひ本学でも活用していきたい

なお、タマサート大学、マヒドン大学、延世大学校、梨花女子大学校ともにICUと協定のある大学です。
2025年度以降も、継続して海外研修を実施することを検討しています。