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「大沢わさび学会2025」を開催しました
公開日:2025年9月24日

2025年9月10日、本学キャンパス内にて「大沢わさび学会2025」が開催されました。
ICUでは2024年4月より、江戸東京野菜の一つである「三鷹大沢わさび」をキャンパス内のわさび田で栽培しています。三鷹大沢わさびは、国内ではほとんど残っていない在来種で、「幻のわさび」とも呼ばれています。
本学では、この貴重なわさびを復活させるため、三鷹市生涯学習課と連携し、ICU生や教職員、地域ボランティアが協力して、かつてのわさび田を開墾し栽培を始めました。現在は、有志の学生と地域のボランティアが中心となり、定期的に管理を行っています。
今回の「大沢わさび学会2025」は、わさび田の管理に取り組む学生団体「みどり戦略学生チャレンジ わびさびワサビ」が主催し、「わさび」を通じICUのリベラル・アーツを活かしてICUの自然環境を学ぶ機会として企画されました。
当日は、石橋圭介先生(情報科学メジャー)、椿田有希子先生(歴史学メジャー)、藤沼良典先生(環境研究メジャー)によるミニ講義が行われ、その後、わさびの試食会が開かれました。会場では、学生や教職員が採れたてのわさびを味わいながら、活発に意見を交わす様子が見られました。
学生コメント:
初めて見たわさび田の風景は、息を呑むような美しさでした。同時に、わさび田の美しさの裏側には見えない苦労や苦悩があり、その美しさの正体が「人間と自然の調和」であることに気づかされました。これは、現場に何度も足を運び、数々の問題点に直面してきたからこそ得られた視点だったと思います。
"わさびの保全活動を広めつつ、現場の目線も取り入れていきたい"という思いから、学生有志によるチームを結成し「わさび田ツアー」や「わさび学会」を開催する運びとなりました。
本イベントは地域の方々との交流だけでなく、リベラルアーツを活かした学びの場としても機能していたのかな、と思います。
イベントに関わって下さった全ての方に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
私たちの活動が、誰かの「芽吹き」に繋がりますように。
わびさびワサビ代表 山口竣也(教養学部4年、メジャー:環境研究)

協賛:ICU三鷹キャンパスの森事務局 @icunomori