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本学学生団体が埼玉県毛呂山町にて英語ワークショップを開催

公開日:2025年9月26日

2025年8月4日、ICUの学生有志団体「ICU英語教育実践研究会(AFLT)」は、埼玉県毛呂山町学校教育課との共同開催により、同町内の毛呂山中学校および川角中学校にて夏休み「中学生学力アップ教室(サマースクール)」の一環として英語ワークショップ「ICU AFLT English Workshop at Moroyama 2025」を開催しました。今年度で4回目となる本ワークショップには、2校合わせて約30名の生徒と学部1年生から4年生まで多様な背景を持つ教養学部生9名が講師として参加しました。

ICU AFLTは、地域への社会貢献に関心をもつ教職課程履修生によって2022年秋に発足した団体で、現在は約20名のメンバーが所属しています。顧問は藤井彰子准教授と辻田麻里准教授が務め、学生による教育実践活動を継続的に支えています。

今回のテーマは「World of Flags(働く旗たち)」。歴史的・地理的・社会的など様々な側面を持つ国旗に焦点を当て、「旗」という切り口から、新たな発見に出会う面白さ、英語で学ぶことの魅力、そしてなにより異なる考え方と出会う楽しさを大切に教材を準備しました。

1日目は「猛獣狩り」を応用した「Color Hunting」や「Flag Karuta」を通して概念的な学びに慣れるところから始まり、後半には国旗の色や形など「要素」に注目してその意味や機能を考えるクイズを行いました。2日目には1日目の知識や思考を生かし、グループごとに割り当てられた無人島の気候・地形・特産物などを色や形で表現し、自分たちの「無人島の旗」を創作しました。生徒たちは大学生と協働しながら、英語で自らの考えを表すよう励みました。

このようなタスク型教授法は外国語教育において注目されていますが、実践例をICUの学生が自ら考え、中学生向けに工夫したことに本ワークショップの特色があります。さらに年齢の近い大学生と活動を共にすることが、中学生にとって言語学習のモチベーションを高める貴重な機会となればと思います。

この活動は日本国際基督教大学財団(JICUF)および毛呂山町からの助成金に支えられています。

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