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森有正記念オルガン改修奉献演奏会を開催

公開日:2025年10月8日

写真左より:原田真侑氏、徳岡めぐみ氏、草苅徹夫氏、菅哲也氏写真左より:原田真侑氏、徳岡めぐみ氏、草苅徹夫氏、菅哲也氏

2025年10月4日、改修後の本館4階に誕生した音楽ホールで森有正記念オルガン改修奉献演奏会を開催しました。一般向け、学内関係者向けに分けて開催した演奏会では、大学オルガニストの菅哲也、徳岡めぐみ、原田真侑の各氏がJ.S.バッハやクープランなどのプログラムを演奏。リニューアルした森有正記念オルガンの荘厳で豊かな響きに約130人の観客が聴き入りました。

1985年にオルガンビルダーの草苅徹夫氏により製作された森有正記念オルガンは2024年春から山梨県の工房で改修作業に入っていましたが、7月末に本館に帰館。整音作業を経て8月末に改修が完了しました。
今回の改修の最大の特徴はペダルに16フィートのパイプを新設したことです。オルガンの響きに厚みを持たせるストップで、バッハ作品の演奏には欠かせません。既存のオルガンにこのパイプをくわえることは機構設計上難しいのですが、草苅氏が新たな方法を考案、メカニカル・アクションで仕上げることができました。

演奏会では3人の本学オルガニストのそれぞれがリニューアルした森オルガンの特長を生かしたプログラムを披露。バロックから現代作品まで森オルガンの美しい音色が音楽ホールに響き渡り、観客から大きな拍手が送られていました。
演奏会の後にはささやかな茶会が催されました。製作者の草苅氏夫妻や3人のオルガニスト、岩切正一郎学長を囲んで学内・オルガン関係者が集い、歓談のひとときを過ごしました。

以下写真 左より:宗教音楽センター所長マット・ギラン教授、草苅義子氏、金澤正剛名誉教授、草苅徹夫氏

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