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本館が国の登録有形文化財へ

公開日:2025年11月28日

2025年11月20日、本学が所有する本館が、国の登録有形文化財(建造物)として文部科学大臣に答申されました。

本館は、1943年、軍用機を開発・製造していた旧中島飛行機(現 SUBARU)三鷹研究所の設計本館として建築され、戦後に教育施設として転用された、歴史的にも価値のある建物です。1953年から、本学の中心的な授業棟として1期生から現在に至るすべての学生、教職員、同窓生に親しまれてきました。

戦時中は建築制限・資材統制下に設計・建設された大規模な鉄筋コンクリート構造物(3階建て、地下1階)として建築されました。1953年のヴォーリズ事務所の改修により、4階建に増築され、中央ホールと東西翼のシンメトリー性をより強調した端正な外観となり、内外装には重厚さや柔らかさを感じさせるディテールが加えられました。2024年から2025年にかけて行われた大規模な改修では、(1)近代建築の価値を後世に残すための内装・健具更新、(2)Is値0.7を確保した耐震改修、(3)快適な学生生活が送れる環境を整備するための設備更新が行われました。

以上により、本建築は国の登録有形⽂化財の価値を有すると評価されました。本学では、1999年の泰山荘、2022年のディッフェンドルファー記念館(東棟)につづき3件目となります。

現在でも、本館では授業が行われ学生及び教員の対話の場として利用されています。

概要

竣工1944年(築79年)1953年(改修増築)2025年(改修)
設計大倉土木設計部ヴォーリズ建築事務所大成建設
施工大倉土木大成建設大成建設
規模地下1階、地上4階、塔屋1階
建築面積2,828.91㎡
最高高さ7.5m
構造鉄筋コンクリート造

歴史

1941年 中島飛行機(株)(現SUBARU)三鷹研究所・研究所本館として着工
1950年 ICUに全敷地譲渡。研究所本館を大学本館として改修することを決定
1953年 ヴォ―リーズ事務所による改修
1981年 耐震診断および耐震補強工事
2005年 外壁改修工事(大成建設)
2013年 耐震改修工事(大成建設 他)
2025年 本館 改修プロジェクト(大成建設 他)

1941年 中島飛行機三鷹研究所本館

1953年 大学献学時

各階に設けられたラウンジ

多様性のある学びと交流を生み出す畳舞台

なお、一般の方の構内立入は原則禁止とさせていただいております。取材ご希望の方は事前にパブリックリレーションズ・オフィスへお問い合わせください。

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