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卒業生から学ぼう 第一弾「ICU生のための AI社会サバイバルガイド」開催
公開日:2026年5月26日

教養学部長・学生部長共同企画シリーズ「卒業生から学ぼう!」の第一弾として、5月8日に「ICU生のための AI社会サバイバルガイド」を開催しました。
本企画は、「ICUに恩返しがしたい」という卒業生の思いから実現したもので、講師には本企画のきっかけをつくり、現在は「Usutaku」名義でAI・テクノロジー分野の最前線で活躍する臼井 拓水氏(うすい たくみ、2022年卒)を迎えました。
講義は藤谷 健客員教授による「メディア研究入門/Introduction to Media Studies」の授業枠をオープンレクチャーとして開放するかたちで実施され、「メディアと社会」「情報環境の変化」という学術的テーマとも高い親和性を持つ内容となりました。
当日は、2部構成で行われ、第1部では、臼井氏がICUでの学びと、自身のキャリアを振り返りながら、AI活用の本質について語りました。 臼井氏は「思考は外注できるが、理解は外注できない」という言葉を引用し、AIの利便性の裏にある「深い理解の欠如」というリスクに警鐘を鳴らしました。また、ICUの強みである批判的思考(クリティカル・シンキング)についても、その重要性とともに「批判のみにとどまっていては社会で価値を発揮しにくい」と指摘し、AI時代には「仮説を立て、実行する力」が重要になると強調しました。その上で、批判的思考に加え、鋭い仮説を立て実行する力を備えたICU生は、AI時代において大きな強みを持つ存在となり得ると示しました。
一方で、ICUのリベラルアーツによって育まれた好奇心や、学びそのものへの敬意は、AI時代においてこそ稀有な大きな資産になると、ICU生へ力強いエールを送りました。
第2部では、生駒 夏美教養学部長との対談に続き、会場のICU生を巻き込んだ質疑応答が行われ、「AI時代だからこそ疑う姿勢が必要」という視点から展開された第1部の内容をさらに深掘りする形で、AIを無批判に使うのではなく、主体的に問い直すことの重要性や、実社会での行動を伴う学びの必要性が共有されました。
最後に臼井氏は、「あえて普段と違う行動をとること」が学びを深める第一歩になると学生にメッセージを送りました。質疑応答では、予定時間を大幅に延長するほど議論が白熱し、学生たちの関心の高さが伺える、熱気あふれる時間となりました。
参加した学生からは以下のようなコメントがありました。
- ICUでは「批判的思考」が重要視されていますが、私は一年生の時「ただ批判することが大事なんだ」と思っていました。しかし、今日の授業を聞いて、「批判的に考えることは大事だけれど、そこで止まってしまうと社会に出た時に困ってしまう」「批判した上で、仮説を立てる、そして実行することが大切」ということを学ぶことができました。
- 「思考は外注できるが、理解は外注できない」というのが刺さりました。本当の意味で自分の身になっているのか、たとえ思考プロセスをAIに外注したとしても最後にそれを自分で理解することが重要であると実感しました。
- 本日の講義を通して、実行力の大切さについて学び、評価に踊らされるのではなく、実行した事実に自信をもつ自分を目標として、外に出て挑戦し続ける自分でありたいと強く思いました。
本シリーズは今後も継続的に開催され、卒業生の知見を活かした学びの機会として展開される予定です。