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本学名誉教授の北原和夫氏が令和8年春の叙勲を受章
公開日:2026年6月1日
4月29日(水)、令和8年(2026年)春の叙勲受章者が決定し、本学名誉教授の北原和夫氏が「瑞宝中綬章」を受章することが発表されました。
北原氏は物理学が専門で、1998年に本学に教授(当時)として着任され、2011年に定年退職されるまで13年間にわたり本学の発展に貢献されました。2002年から1期(2年間)学生部長を務められ、ほぼ同時期の2002年9月から日本物理学会の会長を1年間務められ、その後2003年7月から日本学術会議会員を2年間務められたのちに、2011年に本学から名誉教授の称号が贈られました。
北原氏受章コメント
この度叙勲の栄誉を頂きました。非平衡統計物理学の研究・教育の活動、教育全般に関わる活動などを評価して頂いたものと理解しています。この間、多くの方々のお支えとご指導があったことを改めて思い感謝申し上げます。 特に、1998年〜2011年ICU在職中、学内の教員住宅に住み、キャンパスの教職員の方々、学生たち、院生たち、さらに海外からの研究仲間の訪問者たちと日常的にコミュニケーションが取ることができて思う存分の仕事をさせて頂きました。また私と家内にとっては、大学教会は大きな存在であり、学術・教育と信仰との関わりについても常に意識させられた日々でありました。
在職中に、国際純正応用物理学連合(IUPAP, International Union of Pure and Applied Physics)、日本物理学会、日本学術会議の活動にも関わることとなり、2005年の「世界物理年」関連のイベントのいくつかをICUキャンパスと三鷹市において企画実施することができ,また高校生のための「国際物理オリンピック」のプロジェクトも始めることができました。いろいろな出会いがあって楽しい思い出です。2005年以降日本学術会議の「科学技術リテラシー」のプロジェクト、2008年以降「大学教育の分野別質保証」のプロジェクトに関わって来ました。 退職後2018年4月からの2年間、理学館のオフィスを使わせて頂き,科学研究費による「大学教育の分野別質保証のための参照基準」のフォローアップと総括をさせて頂きました。 様々な分野からなる大学という学問共同体の在り方を問うプロジェクトでした。
そのような活動の中で、「共同体」とは何か、という問いが心に掛かり、聖書を学ぶ中で「共同体」に対応するギリシャ語の「コイノニア」という言葉が、「コイノス」(混ざっている)からきていることを知りました。使徒言行録第二章のペンテコステの記事には、さまざまな言語と背景を持つ人々が世界中からやってきて、聖霊の力によって相互理解をすることができ、そして、学び、分かち合い、祈りのコイノニアを形成した、とあります。これが「共同体」の原点であることを見出しました。わたくしは2018年以降、都内の教会で牧師としての仕事をしています。地域の共同体、学術の共同体、信仰の共同体が、「コイノニア」(混ざりものの共同体)として活き活きとしたものとなるように、残された人生において微力ながら努力して参りたいと思います。