NEWS

大学博物館 湯浅八郎記念館 特別展「諷刺画にみる幕末から明治の庶民」

公開日:2019年4月17日

4月9日(火)から7月12日(金)までの間、大学博物館湯浅八郎記念館にて、特別展「諷刺画にみる幕末から明治の庶民」が開催されています。

今回の特別展では、戊辰戦争前後の新政府が確立していく時期、特に1867年10月の大政奉還から翌年4月の江戸開城と10月の天皇の東京行幸までに制作された諷刺画、明治改元以降の浮世絵、計60点が展示されています。

諷刺画には幕末の江戸の人々が抱いていた政治や社会情勢に対する感情が表れていますが、今回の展示では、特に合戦を子供の遊びに見立てたものが中心に展示されています。おもちゃの鉄砲や大砲で戦う姿や竹馬で競う様子が描かれていますが、着ている着物の模様や台詞にも注目してみると、暗に徳川慶喜、天皇、諸藩を示しており、そこから当時の庶民の心情を読み解くことができます。美術作品としても歴史的資料としても見ごたえのある展示となっていますので、是非お越しください。

yuasa2019_2.jpg

<公開講座>

「浮世明治維新―庶民から見た近代の分岐点」

"The Floating World of the Meiji Restoration: A Bottom-Up View of Modern Japanese History at a Crossroads"

講師:M.ウィリアム・スティール本学名誉教授

日時:6月1日(土)14:00~15:30

会場:湯浅八郎記念館エントランスホール 聴講無料・予約制