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ジョン・デイヴィソン・ロックフェラー4世 氏に名誉人文学博士号を贈呈

公開日:2019年3月28日

3月15日(金)、元アメリカ上院議員で、元ウェストバージニア州知事のジョン・デービソン・ロックフェラー4世氏に名誉人文学博士号を贈呈しました。

ロックフェラー氏は、1957年から1959年までハーヴァード大学を休学し、本学で英語を教授するとともに、日本語の学習にも専心しました。その後、アメリカで貧困率が最も高い州の一つであるウェストバージニア州とその州民のために献身する道を歩みました。

社会に奉仕する中で同氏は、日本とウェストバージニア州との間に密接な関係を築きました。州知事時代には日本に経済開発局を設置し、その後トヨタ自動車による北米市場向け工場をはじめ、多くの日本企業が同州に進出しました。

こうした長年にわたる社会への優れた献身と日米両国国民の関係強化に向けた努力のいずれも、本学の使命である「国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資すること」 の模範であり、地域社会、ウェストバージニア州、国家ならびに国際理解および国際協力の推進に対する優れた献身を顕彰し、今回、名誉人文学博士の称号を授与する運びとなりました。

ロックフェラー氏のコメント

国際基督教大学から名誉人文学博士号を授かり、ICUコミュニティに心からお礼申し上げます。

日本は米国の重要な同盟国であり、私にとって特別な存在です。学生時代から現在に至るまで、日本には強い親近感を抱いてきました。それはほぼ毎年日本を訪れた私の両親も同じでした。

ハーヴァード大学在学中、海外留学を検討していた時、エドウィン・ライシャワー博士にICUを勧められ、そのアドバイスに従いました。ICUは評判の高い素晴らしい大学で、真剣に学問に取り組むことを教えてくれました。キャンパスにすっかり馴染み、ICUの厳しい教育に敬意を抱くようになりました。在学中は漢字を一生懸命勉強しました。日本の人々は情熱を持って教育に取り組んでおり、それがその後の人生の糧となっていることを実感しました。

ICUは日本にそれまでない類の大学で、多様性を奨励しつつも、日本語も習得してバイリンガルにならなければ卒業できないユニークな大学でした。ICUでの経験は、物事を国際的な視点から捉え、米国が広い世界の一員であることを気づかせてくれました。その影響は今日に至ります。私にとっては初めての海外経験でしたが、そのおかげで視野が広がり、公職に就くことを考えるきっかけともなりました。ICUには深く感謝しています。

経歴

1957年 本学にて英語を教授するとともに、日本語を学習(~1959年)
1961年 ハーヴァード大学卒業
1967年 ウェストバージニア州議会議員
1977年 ウェストバージニア州知事
1985年 上院議員(~2015年)

日米間の貿易摩擦が騒がれる中、ウェストバージニア州知事に就任して以降、日本とウェストバージニア州の経済関係の強化に努め、多くの日本企業が同州に進出。日本企業の現地生産の拡充により、貿易摩擦を緩和し、日本とアメリカの経済関係の強化・改善に寄与。また、日米友好基金の理事を務めるなど、日本とアメリカの交流推進にも取り組む。こうした活動が評価され、2008年には日本商工会議所より日米特別功労賞、2013年には日本政府から旭日大綬章を授与。

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