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本学の学生が平成28年度優秀学生顕彰の国際交流分野で優秀賞を受賞しました

公開日:2016年12月16日

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の「平成28年度優秀学生顕彰」で、本学の村井咲絵さん(教養学部3年)が、国際交流分野で優秀賞を受賞しました。12月10日(土)には、東京都市ヶ谷の会場で表彰式が開催され、村井さんに表彰状と奨励金30万円が授与されました。この優秀学生顕彰は、優れた業績を挙げた学生・生徒に対して、これを奨励・支援し、21世紀を担う前途有望な人材の育成に資することを目的として、多くの方々から寄せられた寄附金を基に行われています。今年度は92名の応募があり、54名が入賞となりました。

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村井さんは、2014年8月2日から22日までアメリカの4都市で行われた第66回日米学生会議*に参加、翌年の第67回日米学生会議では実行委員に選出され、開催地である日本会議運営に携わりました。その中で、戦後70年の節目に、村井さんの出身地である広島での会議開催を実現させ、広島開催のリーダーとして日本人学生36名とアメリカ人学生35名を、8月6日に開催された平和記念式典に参列させたことが評価されました。

村井さんのコメント

高校2年生の時に日米交流プログラムでアメリカに渡ったとき、私が広島出身だと知ると多くのアメリカ人は、歴史や平和について私の意見を聞いてきました。この経験を通して初めて広島出身の私が背負っているものに気づかされ、平和や宗教に対する価値観について、またその根底にある教育について学びたいとICUに入学し、同時に日米学生会議への参加を決めました。

2014年の第66回会議に参加したのち、実行委員に選出された2015年の第67回会議は、戦後70年でもあるため、是非広島で開催したいと強く思い、実現に奔走しました。特に平和記念式典には絶対に全員で参加したいと思い、関係者にかけあうなどして71名分の席確保にむけて半年間努力しました。

当日は式典に参加できただけでなく、3時間に及ぶ白熱した議論も行われました。日本の学生はもちろん、アメリカの学生から「広島は長年ずっと訪れたいと思っていた場所であり、この式典に参加したことは一生忘れない」、「未来の平和構築や相互理解のために交わしたこの議論は自分の人生に大きな影響を与えてくれた」と感想を聞き、広島で日米の学生が平和について考える機会を設けることができたことをとても嬉しく思います。いただいた奨励金で、今度は自分がアメリカ側の負の遺産である真珠湾を訪問できたらと思っています。さらに、自分の専修分野である教育の変革に携わることで、社会に貢献していきたいと考えています。

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*日米学生会議

日本初の国際的な学生交流団体です。米国の対日感情の改善、日米相互の信頼回復を目指し、1934年に発足しました。日本と米国から同数の学生が約一ヶ月にわたって共同生活を送りながら様々な議論や活動を行い、会議全体を通して、様々な世界の問題に対して学生同士の活発な議論を行うとともに、日米両国の参加者間の相互理解を深めていくことを目的としています。そして参加者たちが会議で得た成果を長期的に社会的貢献、社会還元していきます。(日米学生会議ウェブサイトより抜粋)