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ICU国際サマープログラム(ISPJ)が終了しました
公開日:2023年8月22日

今年度が初めての開催となったプログラム「国際サマー・プログラム (ISPJ: International Summer Program in Japan)(※) が、2023年7月27日に終了しました。
※ISPJ...世界中から集まる日本語学習者と、日本研究に関心のあるICU生が様々な学問分野を通して日本について学ぶプログラム

授業の様子
海外の参加者31名、ICU生19名、計50名の学生が参加したこのプログラムは、7月5日から約1か月間、主に学内寮に滞在しながら、午前中は海外からの参加者が日本語を学び、午後はICU生も加わり、心理学、経営学、ポピュラーカルチャー、歴史、文学、美術、環境など、幅広い分野を専門とするICUの教授陣による、オムニバス形式の授業やフィールドトリップに参加しました。

文化プログラムでの座禅・茶道体験

フィールドトリップの様子
参加者の声(閉会式でのスピーチ要約)
Chang Heさん、米国ブラウン大学大学院生(日本語で発表)子どもの頃から日本語の勉強を始めました。でも一度も日本語を話す機会がありませんでした。日本の皆と話したかったのに残念でした。ICUの先生たちはとてもやさしく、私たちのレベルに合わせて丁寧に教えてくれました。難しいですが、頑張って続けたら上達しました。たくさんの勉強が必要ですが、日本語が少し上手になりました。自信も生まれました。日本に来たばかりのころ、問題があっても何もできませんでした。最近ようやく少し会話ができるようになりました。考えていることをどうやって話したらいいか大体わかります。とても嬉しいです。この素晴らしい機会に感激しています。先生、アシスタント、ボランティア、クラスメート、皆から話し方を学びました。ICUの皆さん、どうもありがとうございました。コースが終わってしまうのは残念です。これからも一生懸命勉強を続けるつもりです。今度日本にくるときはもっと多くの人とコミュニケーションを取れることを願っています。ありがとうございました。
仲間と共に歩んだ4週間、私たちは学校生活で多くのことを学び、今日、無事に終了式を迎えました。日本語を担当してくれた先生方は親切に漢字や文法を教えてくれました。ISPJプログラムでは、グリコ工場の見学や座禅の体験など貴重な経験ができたほか、クラスメートやICU生とも交流し、日本語での会話の楽しさを知りました。これからはこの経験を基に、それぞれの道を進んでいきます。たくさんの楽しい思い出を胸に、新しい門出に向かって努力します。皆さんとの時間を大切にし、学んだことを忘れずに成長したいと思います。夏の思い出を作り、一生忘れない4週間を過ごすことができました。
このスピーチでは、日本語の言い回しを一つ紹介します。私たち日本の若者がよく使う、「アツい」という言葉です。ISPJの思い出を振り返って、まず私の頭に浮かんだのは「暑い」という言葉でした。連日35度を超え、プログラムに参加したことを後悔しかけました。さて、"hot"を意味する「あつい」という言葉には、一般に2つの意味があります。天気のように気温が高いことを指す「暑い」と、物質や感情に関する「熱い」です。後者の意味を拡大したのが、人気や興奮を意味する「アツい」です。例えば、野球の劇的な試合や感動的な友情の物語を見た際、「アツい」と表現することができます。「激アツ」「胸アツ」と表現することもあります。私にとって、この1か月は「暑い」だけでなく、まさに「激アツ」で「胸アツ」な夏になりました。ISPJで過ごしたこの「アツい夏」を、私は決して忘れません。