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本学の近藤正規上級准教授が第19回樫山純三賞「一般書賞」を受賞
公開日:2024年10月2日

本学の 近藤正規上級准教授 (メジャー:経済学、開発研究)の著書『インド―グローバル・サウスの超大国』中央公論新社刊 が2024 年度 第19 回 樫山純三賞「一般書賞」を受賞しました。
樫山純三賞は、公益財団法人 樫山奨学財団が2006 年度より開催しており、現代アジアについて独創的で優れた図書を表彰するもので、今年で第19 回となります。尚、表彰式は11月18日に執り行われます。
書籍の概要:
『インド―グローバル・サウスの超大国』中央公論新社刊
人口で中国を上回って世界一に、GDPでも英仏を抜き第5位に。近年では「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国のリーダーと目されることも増えたインド。複雑化する国際政治のなかで展開する独自外交も注目されている。長くインドを研究する経済学者が、財閥の盛衰や成長を続けるIT産業などビジネス面から、米・中・ロとの外交の検証、さらには格差問題の現状、日印関係の今後まで幅広く解説する入門書。(中公新書 紹介文より)
受賞のコメント:
このたびは拙著『インド―グローバル・サウスの超大国』が樫山純三賞に選出され、驚きとともに大変嬉しく思っています。国際基督教大学の恵まれた研究・教育環境が、このような幸運につながりました。
インドは人口で中国を抜き世界一に、GDPでも世界第5位になりました。巨大市場を目指して進出する日系企業も増えています。複雑な国際情勢とともに、インドの国際社会における重要性も増しています。
私は30年以上に渡ってインドの全州を訪れて研究を続けてきましたが、IT産業のように急速な発展を遂げている分野がある一方、農村では数十年間変わらないような貧しい人々の生活も知りました。本書ではそのような「変わるインド」と「変わらないインド」を解き明かそうとしました。
今回の受賞を糧に、研究と教育にますますの精進を重ねて参りたいと思います。