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<高校生向け>ICU高大接続プログラム2025「ICU Global Challenge Forum」を開催いたしました

公開日:2025年9月1日

【ポストヒューマン時代への挑戦 ~人間とは何か~】

  • 実施期間:2025年8月6日(水)~9日(土)
  • 実施形式:対面 ICUキャンパス(大学内 学生寮 3泊4日宿泊型)
  • 参加人数:30名
  • 担当教員:プログラム・コーディネーター山崎 歴舟(物理学)、毛利 勝彦(国際関係学、政治学、グローバル研究)、森島 泰則(心理学)、園山 千里(文学、日本研究)

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本学の高大接続プログラムのひとつとして、今夏も全国から高校生がICUのキャンパスに集まり、ICU一般教育科目の講義である「リベラルアーツから問う「ポストヒューマン論争」」を3泊4日に集約した特別プログラムに参加しました。参加者たちは異なる専門分野をもつ4人の教員より「ポストヒューマン」をテーマに講義を受け、ディスカッションを通して考えを深めていきました。はじめは緊張した面持ちでしたが、寮生活や仲間と対話するなかで打ち解け、意見を交わしながら新たな視点を学んでいく姿が見られました。またファシリテーターとしてプログラムをサポートするICU生とともに「答えのない問い」に挑み、最終日にはグループ・ポスターセッションにより、自分の考えをまとめ、言語化して伝えること、またその過程を学びました。プログラム中には、至る所で教員やICU生を交えた活発な意見交換が行われ、今後の学びの意欲に繋がる良い刺激となったようです。文理を超え、さまざまな分野から学術的にアプローチすることで自らの価値観・常識を「問い直し」、同世代の仲間・ICU生・教員との対話を通してさらに考えを深めていくという、ICUのリベラルアーツの一端に触れる4日間になりました。

 

【参加者コメント】*一部抜粋

  • リベラルアーツの学びに触れることによって、一つの分野からだけではたどり着けない視点を得るために、大学では多様な分野に触れられる機会を大切にして自分の専門の学びを深めたいと思いました。 今回、ポストヒューマンという一つのお題に対して異なる4つの学問の視点から講義を受けていくうちに、物事の本質を捉えるためには、多角的な視点が大切なのだと実感しました。
  • 講義もディスカッションもどちらも本当に面白くて幸せな時間を過ごせました。4つの授業は異なる視点に立ちつつも互いに深く関係しあっていて、ひとつの視点に拘泥せず、より自由に学際的に考える楽しさを改めて実感することができました。
  • 議論が停滞した際には、新たな切り口を出してくださったり、また専攻分野の知識を生かした議論を展開してくださったりしたことで議論が途切れることなく取り組むことができた。また講義外でもICU生だから語れる大学のリアルなお話しを聞けたり、ご自身が何を学び何をしたいのか伺うことができたりと自分が将来を考えるきっかけとなった。
  • ポスターセッションでそれまで学んだ沢山の情報量をまとめた時は、少し違う視点で見ただけで全く違う考え方をするのに、どれもがポストヒューマンに繋がっていると気づいた瞬間は非常に面白いと思いました。
  • クリティカルシンキングというのは他の人が話すことを合っているか間違っているかを判断するために批判的に見るのだと思っていた。しかし、いざ授業を受け、相手の意見聞き、自分の意見を見返してみると自分に足りない力を痛感させられて悔しかった。ポスターセッションの時間でもいろいろな人の意見を吸収しつつ自分の意見も出さないといけないところがとても難しかった。しかしこの考える力こそ社会で求められていることであり、リベラルアーツ教育やバイリンガル教育など多くの魅力があるがこの考える力を養うことができることが一番の魅力だなと思った。